解体工事ってどうなる事が一番良いの?

解体工事をお考えの方へ

「解体工事」というと、ほとんどの方は「その建物を取り壊すこと」をイメージすると思います。

もちろんそれが解体ということなので間違いではありませんが、実際にはそれだけでは終わりません。

解体工事を行ったあと、最終的にどうなることが一番良いのか? 更地や整地の違いは?などについて解説をして参ります!

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解体工事は「建物を取り壊したら終わり」じゃない

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解体工事を考えた時、どうしても「費用」「どの業者が良いか」というところばかりを重視してしまい「解体工事後にどうなっているか」つまり、仕上がりや整地方法などを軽視してしまいがちです。

ところが、お願いした解体業者の技術が低かったり、いい加減な業者にお願いしてしまうと、解体後の仕上がりが悪くなってしまうことがあります。

するとどうなると思いますか?

仕上がり次第では、その土地の地盤に影響を与えたり、その土地の地価を大きく左右してしまうことがあるのです。

解体後に新たに建物を建てる場合もそうですが、更地にして売却を考えている場合も仕上がりを重視することはとても大切なことなのです。

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解体工事の仕上がりとは?

解体業者は多数、存在します。

中には経験が豊富で熟練された技術を持つ職人さんも多いのですが、その反対に経験が少なく、初心者をアルバイトで雇っているような業者も少なくありません。

もちろん誰でも最初は経験が浅いものですし、熟練の職人さんについて指導してもらっているという駆け出しの職人さんもいらっしゃいますので、アルバイト等を否定しているという意味ではありません。

ですが、技術がない解体業者やいい加減な解体業者が解体工事を行うと、本来はきちんと処分しなければならないはずの「解体工事によって発生した建材ゴミ」が撤去されていないケースがあるのです。

意図的であるかどうかは関係なく、建材ゴミが残っているとどうなるかと言いますと、そのゴミが長い月日を経て次第
に腐敗していき、やがてその部分に徐々に空洞が生まれてきてしまうのです。

それを知らずに建物を建ててしまうと、その建物の重量で空洞がつぶれ、地盤沈下を招いてしまうリスクが非常に大きくなるのです。

また、もっと悪質な業者になってくると、産業廃棄物の処分費用を出来るだけ抑えて利益を上げるために、建材ゴミを地中に埋める、いわゆる「不法投棄」といったとんでもない行為を働くケースもあるのです。

こうなってしまうと責任の所在を明らかにすることが難しくなります。

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解体工事後に地中からガラなどが見つかった場合

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「ガラ」とはコンクリートや石膏ボード、木屑などゴミのことを指します。

解体工事後にこれらのガラが地中から発見され、それが明らかに解体業者が埋めたと思われる場合、それが解体業者が埋めたものであるということを認めさせることが必要になります。

それにはどういう方法があるのでしょうか?

次から説明して行きます。

(1)写真を撮る

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まずは発見し次第、その場でガラが埋められている様子を写真に収めます。

同時に、解体業者に連絡をして立会いと説明を求めます。

ここで認めてもらえれば、解体業者の責任で処理をしてくれるはずです。

これには費用はかかりません。

(2)解体業者の責任であることを立証する

もし解体業者が否定したら、面倒なことになります。

まずは証人探しです。

近所の方などに「業者がガラを地中に埋めているのを見ませんでしたか?」などと聞き取りを行います。

さらに、役所などで今回取り壊した建物の前にはその土地に建物は建っていなかったことを証明(または建っていたとしても今回見つかったガラを使用した建物ではなかったことを証明)するための資料を集めます。

もしそれでも否定されるようであれば、最終手段として弁護士に相談することになります。

少し話が逸れてしまいましたが、このように解体工事後のトラブルも考えられますので、解体業者の技術は重要になってくるということを覚えておきましょう。

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整地とは?更地との違いは?

「整地」と「更地」という言葉があります。似ているようで意味が全く異なりますので、一度おさらいをしておきましょう。

整地(せいち)とは…

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整地とは、建物を解体した後に、工事で発生したコンクリート片、石、石膏ボードくず、木くず、ガラスなどを手や重機などで拾って綺麗にし、さらにその後に重機で踏み固める作業(転圧作業)を行った土地のことです。

なお、業者によって様々ですが、その上でトンボ掛けや掃き掃除などを行ってくれる業者もあります。

アスファルト舗装や砕石舗装などの特殊な整地でなければ、基本的には解体業者が解体工事後に行ってくれます。

見積もりにも整地に関しての記載がある場合とない場合がありますので、事前に確認をしておきましょう。

更地(さらち)とは…

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更地とは、単にその土地に建物などの定着物がない状態を指します。

整地されているかどうかは関係ありませんし、樹木があったり凹凸があっても更地です。

もし解体後に土地の売却を考えている場合は、更地ではなく、きちんと整地をしてから売却するということを覚えておきましょう。

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解体工事後のトラブルを防ぐためには?

解体工事後の様々なトラブルを防ぐためには、施主の心がけも大切になってきます。

ポイントをいくつかご紹介します。

(1)整地内容を明確にしておく

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整地は「どこまで行う」という決まりはありません。

そのため業者によって仕上がりは様々で、言わなくても綺麗にしてくれる業者もあれば、「え?これで終わり?」といったレベルの整地で完了の業者もあります。

解体後の活用方法が決まっているのであれば、事前に伝えるようにしましょう。

この場合の「事前に」とは現地調査や見積もりの時点が望ましいでしょう。

そうすれば「どこから追加費用が必要になるのか」が確認しやすいからです。

(2)現場をチェックする

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着工したら解体業者に任せっぱなし、という状況では、建材ゴミを地中に埋められてしまっても分かりません。

できるだけ解体現場へ足を運び、きちんとチェックしているということを業者にアピールしておくことも大切です。

(3)そのほか、解体工事後にチェックしておきたいポイント

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建物がなくなり、整地をしてもらえて一安心、と言いたいところですが、その後のトラブルなどを防ぐためにも「契約通りの工事内容がきちんと行われたか」を確認することを忘れないようにしましょう。

特に工事費用を支払ってしまった後では「納得して支払った」とみなされますので、手直しなどをお願いしにくくなります。

双方が最後まで気持ち良く取引をするためにも、最終確認は大切になってきます。

①ブロック塀、樹木、ガラなどの取りこぼしや撤去忘れがないか確認します。

②可能であれば近隣の住民にも立ち会ってもらい、塀、外壁、屋根、ガレージ、車、植栽などに破損や汚損などがなかったか確認します。

③現場周辺の路上などに砂や石、泥などが散乱していないか確認します。

④近隣の方へ解体工事が完了した旨を報告(挨拶)したかどうか確認します。

⑤建物滅失登記の際に「取毀し(とりこわし)証明書」が必要になります。解体業者が発行しますので忘れずに受け取りましょう。

⑥自分で行うこともできますが、一般的には土地家屋調査士に建物滅失登記を依頼します。

⑦マニフェスト(産業廃棄物管理票)の写しをいつもらえるか確認します。

⑧契約書を見直して、抜けがないか最終チェックします。

これらの最終確認を行って問題がなければ、解体費用(残額あるいは一括)を支払うという流れにすることで、解体工事後のトラブルを極力防ぐように努めましょう。

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「解体工事後は整地」と覚えておきましょう

解体工事は最終的にどうなることが一番良いのか?というお話しでした。

解体後の目的にもよりますが、一般的には一番良いのは「整地」まできちんと行うということになります。

整地をどこまで行うかに関しては業者によって様々ですので、施主の方があらかじめイメージを明確に持っておくこと、そして契約前にイメージを正しく伝えることが必要になります。

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一番良い解体工事の終わり方

解体工事で一番良いのは「安くて、丁寧で、綺麗に終わる」事に尽きると思います。

まとめると「安心して完了する」ことではないでしょうか?

こういう解体工事に出会えることを祈っております。

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ABOUTこの記事をかいた人

35年で過去5,000棟の解体工事を手がけた解体専門店・市川工業の責任者であり、解体協会の理事も務めています。 建物解体工事を中心に産業廃棄物のリサイクル業務を中心に、毎年、年間300件以上の解体工事でお客様とふれあう中で「より良いサービスを提供する解体企業になる」をモットーに、業界のイメージと解体工事の品質向上に力を注いでいます。 現在は新潟県解体工事業協会の理事を務め、解体業界全体の品位向上に力を注いでいます。 資格:一級土木施工管理技士、リサイクル施設技術管理者、解体工事施工技士