はじめに|「紙と電話」から脱却したいけど…
「まだFAXで注文書が来る」
「写真はスマホで撮って、帰社してからパソコンで整理」
「現場の情報共有は電話とメモだけ」
そんなアナログなやり方に限界を感じつつも、
「IT化って難しそう」「ウチには無理かも…」と感じている方も多いのでは?
実は今、中小の解体業者でも現場のIT化がどんどん進んでいます。
この記事では、実際に使われているツールやアプリを紹介しながら、IT導入の第一歩を後押しします!
解体業界におけるIT化のメリットとは?
✅ 作業のスピードUP
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写真の整理や報告書作成が現場で完結
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電話や紙のやり取りが減ることで、“1日が長く使える”
✅ 情報共有の正確さ
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手書きメモや口頭ではなく、記録・履歴が残る
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ミスや伝達漏れが激減し、品質と安全性が向上
✅ “見える化”による安心と管理力
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誰がどこで何をしているか
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現場の進捗、作業車の動き
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見積書や契約書の履歴
すべてが**「見える化」され、管理と信頼につながります。**
【用途別】実際に使われているツール一覧
① 写真台帳・報告書アプリ
📸 Photoruction(フォトラクション)
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現場写真の台帳作成がスマホだけで可能
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自動でフォルダ分類、PDF出力もスムーズ
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工事の進捗報告にも活用できる
📷 Kizuku(キズク)
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写真にコメント入力+リアルタイム共有
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チャットと台帳が一体化された便利アプリ
② 見積・契約管理ツール
📝 DocuWorks(富士フイルム)
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書類の作成・押印・共有まで一括管理
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紙での処理を減らし、確認ミスも防止
✍ クラウドサイン
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電子契約ツール。契約書をメールで送って電子サイン
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法的効力あり、郵送不要、印紙代削減
③ 現場管理アプリ
👷 ANDPAD(アンドパッド)
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予定表・作業員の割り当て・チャット連携
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写真・図面・報告がすべてアプリで完結
📱 現場ONE
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職人の勤怠・作業記録をスマホで入力
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現場の「誰が・何を・どれだけやったか」がすぐ分かる
④ チャット・連絡系ツール
💬 LINE WORKS
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チーム単位で現場連絡や写真共有
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既読管理や予定調整機能もあり便利
💼 Chatwork(チャットワーク)
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社内・外注とのやり取りを分けて整理
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タスク機能で「やること」が一目で分かる
⑤ 書類・帳票の電子化ツール
🗂 Google Workspace(旧G Suite)
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見積・報告書・顧客情報をオンライン共有
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Driveでの保存・スプレッドシートで台帳管理が可能
📁 Dropbox Business
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現場ごとのフォルダ分けで写真・資料管理
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PC・スマホどちらでもアクセス可
⑥ GPS・作業車管理ツール
📍 Biwakoクラウド
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作業車にGPSを取り付けて、移動履歴を自動記録
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日報作成や稼働状況の分析に便利
🚚 スマモビ
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ダンプや重機の現在地や到着予想時間が即分かる
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渋滞や無駄な待ち時間の削減につながる
失敗しないIT導入の進め方
✅ 小さく始めて、少しずつ広げる
いきなり全てを変えようとせず、
「写真台帳だけ」「チャットだけ」など、一部から導入するのが成功の秘訣。
✅ 現場の声を聞いて選ぶ
使うのは現場の職人。
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操作が分かりやすいか?
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スマホでもストレスなく使えるか?
を事前に確認して導入するのがポイント。
✅ 操作マニュアル+社内の“教える人”を決めておく
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最初は使い方を丁寧に教える
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操作研修やフォロー体制を整える
ことで、「入れて終わり」にならず定着します。
【導入事例】IT化で業務効率が2倍になったA社の話
新潟県内で10人規模の解体業を営むA社では、
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写真台帳アプリ(Photoruction)導入
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LINE WORKSによるチーム連絡の徹底
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見積書をGoogleスプレッドシートで共有管理
を始めた結果、
報告書作成時間が5分の1、現場ミスも激減。
「朝礼もLINEで済むから、朝のバタバタが減った」
「現場の“見える化”で教育や採算管理もラクに」
と社長も満足しています。
まとめ|「できることから始める」現場IT化の第一歩
現場のIT化は、
✅ 生産性UP
✅ ミス削減
✅ 管理しやすさ
✅ 顧客満足の向上
につながる、“攻めの業務改善”です。
でも、全部を一気に変える必要はありません。
「スマホで日報を書いてみる」
「写真をアプリで管理してみる」
そんな小さな一歩が、未来の大きな変化になります。
まずは、自社に合った“1ツール”から始めてみませんか?