はじめに|店舗・事務所を「解体する」とはどういうこと?
店舗や事務所の閉店・移転・業態変更などで、
**「今ある内装・設備をすべて撤去して原状に戻す」**必要があるケースは多くあります。
でも、「原状回復と解体って違うの?」「費用ってどれくらい?」「どれくらい日数かかる?」など、
分かりにくい点も多いですよね。
この記事では、店舗・事務所の解体にかかる費用や工期、注意点をわかりやすく解説します!
店舗・事務所解体の費用相場|構造別・坪単価で解説
✅ 一般的な費用の目安(内装解体)
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スケルトン解体(すべて撤去)
→ 坪あたり:2万〜4万円 -
軽微な原状回復(間仕切り・床材などの撤去)
→ 坪あたり:1万〜2万円
✅ 実際の費用例
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15坪の飲食店スケルトン解体:30万円〜60万円
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30坪の事務所の原状回復:40万円〜70万円
※造作の多さ・設備の有無(厨房・空調)で変動あり
✅ 建物構造ごとの費用感(建物解体時)
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木造:3万〜5万円/坪
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鉄骨造:4万〜7万円/坪
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RC造(鉄筋コンクリート):6万〜10万円/坪
解体工期の目安と影響する条件
✅ 内装解体(スケルトン)の工期目安
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小規模店舗(〜20坪):2〜4日
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中規模事務所(30〜50坪):5〜10日
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厨房設備などが多い飲食店:10日〜2週間
✅ 工期に影響する要素
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作業可能時間帯(夜間NG・休日作業禁止など)
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ビル・商業施設内かどうか(共用部規制)
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解体対象の範囲(天井・床・電気配線まで含むか)
原状回復・スケルトン工事との違いとは?
区分 | 原状回復工事 | スケルトン解体 |
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対象 | 借りた状態まで戻す | 内装・設備を全撤去 |
費用 | 比較的安価 | やや高め |
工期 | 短い(1〜5日) | やや長め(5〜10日) |
用途 | 退去時(賃貸契約条件) | 新規テナント向け・建物解体前 |
※契約内容によっては**「原状回復=スケルトン」**と指定されている場合もあるので要注意!
店舗・事務所解体で気をつけるべきポイント
▶ ① 共用部・近隣テナントへの配慮
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エレベーター・廊下・駐車場の養生
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騒音・粉じん対策
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管理組合への工事届出が必要なことも
▶ ② 夜間・営業時間外の工事制限
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ビルの利用時間によっては作業時間が限られる
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土日や夜間工事には「騒音許可」や追加費用が発生するケースも
▶ ③ 残置物処理・不用品の取り扱い
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椅子・机・厨房機器などが残っていると廃棄費用が上乗せ
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リユース業者と連携することでコスト削減も可能
▶ ④ アスベストや消防設備の確認
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天井材・壁材にアスベスト含有の可能性あり
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スプリンクラー・非常灯などの消防設備に要配慮(原状回復義務あり)
見積り依頼時に押さえておきたいチェックリスト
✅ 解体対象範囲(天井・床・壁・配線)
✅ 残置物の有無と処分方法
✅ 騒音対策・作業時間帯の条件
✅ 産業廃棄物処理の明記(マニフェスト対応)
✅ 工期と段取り(工事開始から完了報告まで)
✅ 共用部養生・近隣配慮の対応内容
まとめ|事前の段取りとプロ選びが成功のカギ
✅ 店舗・事務所の解体は**「費用・工期・配慮」がカギ**
✅ スケルトンか原状回復か、契約内容をしっかり確認
✅ 業者との打ち合わせがスムーズなら、無駄なコストも防げる!
まずは、現地調査のうえで複数の見積もりをとることから始めてみましょう。
「原状回復をプロに任せて、気持ちよく次に進む」ための第一歩です!