はじめに|「壊すだけの業者」では選ばれない時代
解体工事の依頼を受ける際、以前であれば「建物を壊して終わり」で問題なかった時代もありました。
しかし今は違います。
土地の所有者(多くは高齢者や相続人)は、
「更地にした後、この土地をどうすればいいんだろう…」
という悩みを必ず抱えています。
そんなとき、もしあなたの会社が
「解体後にこういう活用方法がありますよ」
と的確にアドバイスできたら?
価格や施工スピードだけではなく、「この会社にお願いしたい」という理由になります。
まさに今は、“提案できる解体業者”が選ばれる時代なのです。
なぜ今、土地活用提案が求められているのか?
近年、次のような背景から「解体+その後」が求められるようになってきました。
✅ 空き家の増加と相続トラブル
実家が空き家になったが、相続人は遠方に住んでいて管理ができない——
というケースが急増中。解体後の土地をどうするか決めかねている人が多いです。
✅ 固定資産税のプレッシャー
建物を解体すると、住宅用地特例がなくなり税金が6倍に跳ね上がることも。
このため、「土地活用して少しでも収入が得られないか」と考える人が多い。
✅ 情報不足と不安
土地活用といっても、不動産や建築、法律の知識が必要で、
素人の施主には判断できないことばかり。
だからこそ、解体の相談時に「その後」の案内があると安心されます。
よくある土地活用アイデア5選
ここでは、実際に業者が提案して喜ばれた土地活用アイデアを5つ紹介します。
① 月極駐車場
もっとも定番で、初期費用も安く、比較的すぐに収益化できる方法。
-
舗装・整地のみでOK
-
月極/時間貸しどちらも対応可
-
地主が自主管理 or 管理会社に委託も選べる
施工後に駐車場看板を立てるだけでも効果あり。
② コンテナ倉庫・トランクルーム
資材置き場や個人用収納として人気上昇中。
-
月5,000〜20,000円/1室
-
設置も比較的容易で、用途変更も自由度高い
-
農地転用不要エリアならすぐに始められる
※マサのように100坪前後の空き地を持っている業者にぴったり!
③ 太陽光発電
日当たりが良く、周辺に高い建物が少ない土地なら◎
-
10〜15年で投資回収可能
-
自社で利用する電力の一部に充てる方法も
-
売電単価は低下傾向だが安定収入に
地域や土地の条件によっては、かなり有利な活用法になります。
④ 売却サポート(不動産連携)
地主が管理や活用に不安を感じているなら、売却支援という提案も有効。
-
提携の不動産会社と連携
-
解体+測量+売却仲介までワンストップ
-
解体前に「売却目的での整地」としてPRできる
手離れ重視の施主には高確率で刺さる提案です。
⑤ アパート・戸建て建設(建築会社と連携)
地主が「収益化」「資産化」を希望する場合は、
-
建築会社と連携して、収益物件の提案
-
プラン・資金計画・税金面もサポート
というフローまで整備すれば、“解体の延長”ではなく“住まいと土地の専門家”として信頼されます。
提案力を武器にするための3ステップ
では、実際に提案できるようになるにはどうすればよいのでしょうか?
✅ ステップ①:情報を仕入れる(業者と繋がる)
土地活用の提案は、自社だけで完結させなくてOK!
-
不動産会社
-
太陽光施工業者
-
トランクルーム運営会社
-
駐車場管理業者
こうした地域のプレイヤーと繋がっておくだけで、十分な提案が可能です。
✅ ステップ②:資料・事例を用意する
営業の場では、
-
A4資料1枚(例:活用プラン+収支例)
-
過去事例の写真・ビフォーアフター
-
ミニチラシ or 導入事例紹介
があると、「聞くだけ」の商談が「前向きな相談」になります。
✅ ステップ③:解体相談の中で自然に話す
いきなり「土地活用どうですか?」ではなく、
「このあと土地、どうされるご予定ですか?」
「実はこの辺で人気の活用法がありまして…」
といった形で、“情報提供”というスタンスで自然に切り出すのがコツです。
【成功事例】提案型営業で受注が増えた2つの業者
◯ A社:土地活用事例をHPに掲載 → 指名依頼に
提携している駐車場会社と連携し、
-
解体前→施工→完成後の流れをブログで紹介
-
写真付きで活用収支も掲載
-
「ウチの土地でもお願いしたい」という問い合わせが来るように
結果、月2〜3件の問い合わせが「土地活用ありき」で来るようになった。
◯ B社:高齢施主向けの提案で契約率UP
施主が80代で「土地をどうするか悩んでいる」という案件。
-
解体後は売却を勧め、提携不動産と連携
-
完成後までサポート
-
施主から「こんなに助けてくれるなら」と即決に
さらに、紹介まで広がり、年間で4件の成約に繋がった。
「解体の達人」で土地活用提案を仕組み化
「ウチは小さな業者だし、そこまで手が回らない…」
「土地活用って難しそう…」
そう思った方におすすめなのが、『解体の達人』でのサポート活用です。
-
提案型のWEBページ作成
-
活用事例のブログ化
-
提携先業者の紹介
-
営業トークのスクリプト整備
-
チラシや資料のテンプレート提供
これにより、誰でもすぐに“提案型の営業スタイル”を導入できるようになります。
まとめ|“提案できる解体業者”がこれから選ばれる!
これからの時代、
-
「壊すだけ」
-
「安さだけ」
ではなく、
「その後まで提案できる業者」が選ばれます。
土地活用の知識や実績がなくても大丈夫。
提案に必要なのは、お客様の“この先”に目を向ける気持ちと、仕組みづくりの工夫です。
お客様の悩みに寄り添える“相談できる解体業者”として、ぜひ一歩を踏み出してみてください。