はじめに|「壊すだけ」で終わらせていませんか?
「現場数はあるのに、利益がなかなか残らない…」
「人件費や燃料費が上がって、工事単価だけでは厳しい」
そんな悩みを抱える解体業者は年々増えています。
でも実は、“壊す”仕事の前後にも利益のタネがあるんです。
この記事では、解体工事に付随してできる
✅ 不用品回収・輸出
✅ 再資源化・中古建材活用
✅ 解体後の土地活用提案
などの**「多角化戦略」**をわかりやすく紹介します!
解体業者が“多角化”すべき理由
✅ 売上が現場の件数×単価に依存している
解体業は基本的に「受注件数×単価」で売上が決まります。
でも、競合増・価格競争・資材高騰により、単価も利益率も年々厳しくなる傾向。
✅ 工事前後には「お金になる要素」が埋まっている
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不用品の回収・買取
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家電・建材の再販
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土地活用や売却のサポート
これらを**“サービスとして商品化”**することで、売上の柱を増やすことができます。
✅ 顧客は「ワンストップ対応」を求めている
お客様の多くは、
「何をどこに頼めばいいか分からない」状態。
解体前後の面倒を一括で引き受けてくれる業者は、それだけで選ばれやすくなります。
多角化で収益UPにつながる3大領域
① 不用品回収・買取・リユース(国内・海外)
解体前には必ず「不用品の処分」が発生します。
✅ 活かせる事業
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不用品回収(軽トラ便・定額パックなど)
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骨董品・家具・工具の買取
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家電・日用品の海外輸出(フィリピン・東南アジア向け)
✅ 実際の流れ
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現場下見時に「不用品無料回収」サービスも提案
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選別作業を社内で対応(売れる物は仕分け)
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リユース品は業者経由 or オークション・EC販売へ
✅ メリット
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回収費+販売益の二重利益
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お客様からの信頼もUP
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リユース視点が環境対応として評価される
② 解体資源の再活用・中古建材ビジネス
壊した中にも、まだ価値のある資材があります。
✅ 代表例
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柱材・古建具・フローリング(古民家解体時)
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照明・スイッチ・水道金具など
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重機パーツ・鉄くずの高価売却
✅ 売却ルート
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建材リユース業者(全国に存在)
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オンラインフリマ(ジモティー・メルカリなど)
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海外輸出向け業者(パキスタン・フィリピンなど)
✅ メリット
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廃棄費削減+売上貢献
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“環境配慮型の解体業者”として評価もUP
③ 解体後の土地活用(駐車場・トランクルームなど)
工事が終わって「更地」になったあとこそ、提案のチャンス!
✅ よくある提案例
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月極駐車場(砂利整地+看板+集金代行)
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トランクルーム設置(業者紹介+設置サポート)
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中古住宅再建築サポート(地元工務店と連携)
✅ メリット
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土地活用相談から解体を任されるケースが増える
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相談→解体→活用提案と、継続案件になりやすい
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紹介料・設置サポート料などで副収入も期待
多角化を成功させるためのステップ
✅ ステップ1|現場とお客様の“ニーズ”を把握
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よくある相談は何か?
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工事以外で困っていることは?
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解体以外に「ついでに頼まれる」ことは?
→ それがそのまま“ビジネスのヒント”になります。
✅ ステップ2|小さく始めてみる
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不用品回収:軽トラ1台+倉庫1区画でスタートOK
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中古品販売:まずは社内保管→フリマ出品
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土地活用提案:外部提携業者と連携から始める
→ 投資を抑えつつ「試してみる」ことが大切。
✅ ステップ3|メニュー化して発信
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チラシ・HP・見積資料にメニューとして掲載
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SNSで“解体+リユース”の取り組みを発信
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顧客の声・ビフォーアフターを投稿
→ 「そんなこともやってるの?」と反響が広がります。
【成功事例】売上1.4倍に伸びたB社の取り組み
埼玉県のB社では、以前は解体工事専門として月10件ほどの受注。
しかし、「1件あたりの利益をもっと増やしたい」と考え…
✅ 軽トラ1台で不用品回収をスタート
✅ 古家具・工具をジモティーやオークションで販売
✅ 解体後の土地を月極駐車場として提案(設置サポート料あり)
その結果、2年後には売上1.4倍、粗利率も15%改善。
代表いわく、
「“壊すだけ”じゃなくて、“残す工夫”を意識するようになった」とのこと。
まとめ|「壊すだけの時代」から「価値を残す経営」へ
解体工事は、あくまで“入口”。
その前後には、
✅ 不用品処分・買取
✅ 中古品活用
✅ 土地活用や再建築サポート
といった“利益と信頼を生む余白”があります。
✅ 売上の柱を増やしたい
✅ 利益率を改善したい
✅ お客様との関係性を深めたい
そう思ったときこそ、多角化のチャンスです。
まずは、できるところから始めてみましょう。
あなたの会社にも、まだまだ広がる可能性があります!