解体工事事例をご紹介【新潟県上越市の場合】
上越市における家の解体事例や解体費用の相場、上越市が抱えている住宅(空き家)問題などを解説します。
【こちらの関連記事もご活用ください】
上越市の解体工事は空き家が多い?
近年、ライフスタイルの変化や核家族化が進んだ影響、あるいは少子高齢化などの社会的背景が影響し、居住されていない「空き家」が急増しています。
これは日本という国全体が抱えている問題ですが、上越市も例外ではなく、総務省統計局が5年ごとに実施している「住宅・土地統計調査」(左記は平成25年版、次回は平成30年に実施)によると
住宅総数81,550戸に対して実に11.7%にあたる9,520戸が空き家という実態が明らかになっています。
日本全体では、住宅総数6,063万戸に対して13.5%にあたる820万戸が空き家(過去最高)となっていますので、全国平均と大きな差はありません。
今後、日本ではより一層少子高齢化や核家族化が進むことが予測されており、高齢者の一人暮らしなどが増えることもほぼ確実視されていますので、空き家は増加の一途をたどるものと思われます。
こうした現状から、近年、上越市では特に空き家の解体工事が増えつつあります。
上越市で行った家の解体事例と解体費用
上越市で実際に行われた家の解体事例を費用や工事期間なども含めてご紹介します。
解体事例1
2階建て木造家屋60坪:工事期間5日間(重機解体)
木造家屋と付属の倉庫の解体で工事費用は約137万円
解体事例2
2階建て木造家屋59坪:工事期間7日間(重機解体)
木造家屋兼店舗の解体で工事費用は約185万円
解体事例3
2階建て木造家屋+車庫兼倉庫85坪:工事期間7日間(重機解体)
木造家屋と倉庫を兼ねた車庫の解体で工事費用は約200万円
解体事例4
2階建て木造アパート(1階部分は駐車場)80坪:工事期間9日間(重機解体)
奥行き(長さ)があるアパートの解体で工事費用は約220万円
解体事例5
2階建て木造家屋(空き家)31坪:工事期間4日間(重機解体)
一般的な木造家屋の構造になっている空き家の解体で工事費用は約100万円
解体事例6
2階建て木造家屋(空き家)12坪:工事期間2日間(重機解体)
高屋根の細長い空き家の解体で工事費用は約40万円
解体事例7
2階建て木造家屋71坪:工事期間10日間(重機解体)
新築の建て替えに伴う解体で工事費用は約190万円
一例ですが、このように同じ木造家屋であっても坪数や工事期間などによって工事費用が変わってくるということが分かります。
【こちらの関連記事もご覧下さい】
過去の関連記事一覧はこちらから
上越市の解体費用相場
上越市内にある家を解体する場合の費用の相場はどれくらいになるのでしょうか?
なお、解体工事費用に関しては
- 家の構造や面積はどれくらいか
- 建材の種類は何か
- 重機が使用できるか
- 隣接する建物や施設などとの距離はどれくらいか
- 工事車両を駐車できるスペースがあるか
- カーポートの撤去など付帯工事があるか
- 浄化槽など地中埋設物があるか
- 交通誘導員は必要か
- 排出される廃棄物の種類や量はどれくらいか
など、さまざまな条件によって大きく変動してきます。
そのため、ここでご紹介する費用の相場もあくまで目安となり、まずは現地調査を行ってもらい、正確な見積もりをもらうことになります。
一般的な住宅の構造として多いのは木造のほか鉄骨造、鉄筋コンクリート造となりますので、その3種類について全国的な費用の相場と比較してご紹介します。
木造
- 全国的な相場:27,000円/坪~36,000円/坪
- 上越市の相場:24,000円/坪~29,000円/坪
鉄骨造
- 全国的な相場:30,000円/坪~45,000円/坪
- 上越市の相場:25,000円/坪~35,000円/坪
鉄筋コンクリート造
- 全国的な相場:38,000円/坪~61,000円/坪
- 上越市の相場:35,000円/坪~58,000円/坪
全国的な相場から見てみると若干安いような印象を受けますが、先ほどもお伝えしたように解体工事費用は坪数などさまざまな条件によって異なりますし、付帯工事の有無などによってもトータルが大きく変わってきますので、参考程度として見ていただければ幸いです。
空き家をお持ちの方は早めの対処を
今回は上越市における家の解体事例や費用の相場をご紹介しました。
冒頭でもお伝えした通り、日本全体で空き家問題が深刻化しており、上越市でもすでに9,520戸の空き家が確認されています(5年前の調査結果ですのですでに10,000戸を超えている可能性があります)。
庭木や門扉、ブロック塀などが倒壊して道路を塞ぎ、災害時などに避難経路として利用できなくなってしまったり、緊急車両が通れなくなってしまったり、あるいは放火や違法薬物の取引など犯罪の現場として利用されてしまったりなど、空き家は放置してしまうことでさまざまなリスクの可能性をもたらします。
空き家を所有している方で今後の利活用についてお悩みの場合は、補助金などの制度もありますのでぜひお早めに自治体に相談していただき、必要に応じて解体などの対処を講じるようにしましょう。
【こちらの関連記事もご覧下さい】