解体工事で失敗しない方法
「解体工事なんて安けりゃいいんだから、どこに頼んだって一緒でしょ?」
先日、私がお客さんから言われた一言です。
たしかに解体工事というのは、品質や耐久性が問われる新築とは違い、建物を壊して、跡地を綺麗にして終わりの仕事です。
ですから、無くなってしまう物にお金は掛けたくない。誰しもがそう思うはずですし、当たり前の事です。
しかし、ここに落とし穴があるのです。
安さだけを追求してしまい、後々取り返しの付かない事になってしまう可能性があるのです。
最近特に解体工事で失敗する人、又は損をしてしまう人が増えているのです。
ただ、安かったからという理由で見ず知らずの業者に依頼して、様々な問題が起こり、後悔してしまうといったケースが多いようです。
具体的な事例はこれからお話していきますが、このような失敗を事前に防ぐ方法はないのでしょうか?
いいえ、ちゃんとあります。
この記事を読まれたあなたは解体工事で失敗する事はなくなります。
わずかな知識でも、持っているのといないのとでは、金銭的にも精神面的にも大きな差が出てきます。
この記事では、今まで業界のタブーとして明かされることの無かった秘密をあなただけにお伝えします。
その前に、この記事を読んでほしい方とそうでない方がいますので、事前にご確認してから、読み進めていただきたいと思います。
まず、読んでほしいという方は・・・
- これから解体工事を考えている方
- どこに頼んでいいか分からない方
- 無駄な工事費を支払いたくない方
- 良い工事を望んでいる方
次に、読んでいただく必要の無い方・・・
- 安さだけにこだわる方
- もうすでに工事をやっている、又は工事が終わっている方
- 仕事の質はどうでもいいと思っている方
- 同業者の方
これらの方は、貴重な時間が無駄になってしまいますので、お読みにならない方が良いかと思います。
ここまでお読みになられていると言う事は、何らかの理由で解体工事が必要な方なのですね?
分かりました。それでは、準備はよろしいですか?
これから本編が始まりますが、この記事は一回読んで終わりというものではありません。
実際の工事の打合せの時にでも、もう一度取り出し、確認する材料としてお使い下さい。
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解体工事の落とし穴
一口に解体工事と言っても、その建物の構造によってやり方は様々あります。
家の大きさや立地条件、使われている外壁材や内壁材または、その家の仕様によっても工事方法や工事価格が変わってくるのです。
しかも、業者によって工法も千差万別、価格も千差万別なのです。
でも、そんな業界の裏事情をご存知の方がどれ程いらっしゃるでしょうか?
「そんな事、我々が知っている必要ないだろう。実際は全て業者がやるんだから」
確かにおっしゃる通りです。
解体工事のことなんて普段は全然関係ありませんからね。知る必要も無いかも知れません。
しかし、その知らなかった事により起こってしまうトラブルが後を絶たないのも事実です。
そこで、今回は解体工事に関する知識が無いばっかりに起きてしまったトラブル事例をいくつかご紹介させて頂きます。
解体工事のトラブル事例その①
A様の場合
A様は家の新築工事を予定しており、古い家を壊す必要がありました。
建築工事を行うまでに少し期間があったので、工務店さんにお願いせず、直接解体業者に依頼しようと思ったそうです。
何社からも見積りを取るのは面倒なので、電話帳で調べた業者から来てもらい見積りをしてもらいました。
その業者は「普段は坪当たり○○万円ですが、お宅は特別に△△万円でやらせてもらいますよ」と言ったそうです。
予算的には厳しかったのですが、結構大きな値引きだったので、これはお得だし、他社も大して変わらないだろうと考えていたので、その業者にお願いしたそうです。
工事は無事終わり、お金も支払いました。
しばらくして建築工事が始まったとき、大工さんとの会話の中で解体工事の話になったそうです。
すると大工さんに「それは高すぎるよ。普通はもっと安く出来るはずだよ。その差額で、もうワンランク上のキッチンが買えたかも知れませんね」なんて言われてしまったそうです。
予算もあまり無かったので、ほしかった上質のキッチンを諦めざるをえませんでした。
あの時、他の業者からも相見積もりを取っておけば良かったと後悔されておりました。
解体工事のトラブル事例その②
B様の場合
次にご紹介するB様の件も新築に伴うトラブル事例です。
B様は、アパート住まいでしたが、ご両親が亡くなられたのをきっかけにご両親の住んでいた家を取り壊して、新築する予定を立てておられました。
その場所は古くからの住宅地で、B様家族は新たに引っ越してくるわけですから、ご近所さんとも仲良くやっていかなくてはいけません。
その為ご挨拶を兼ねて一軒一軒回ったそうです。
その時は、ご近所の方々は皆さん優しく接してくれて、良い人ばかりだったので安心したそうです。
それからしばらくして、解体工事が始まりました。
工事は4日ほどで終わったので、工務店さんとこれから始まる新築の最終打合せを現地で行っていた時でした。
隣に住むC様が来られて、こう言われたそうです。
「お宅を壊していた業者、あれどこの会社なの?ちょっとヒドイんじゃないですか?」と、いったい何があったのかと思い、詳しく聞いてみたら、驚いたそうです。
その業者は、Cさん宅の水道を断りもなく勝手に使い、使い終わった後もも片付けるわけでもなく、水を出しっぱなしで帰ってしまった。
さらに、前の道路に細かなゴミがたくさん散乱していたので、Cさんが片付けてくれるように頼むと、いや~な顔をして渋々掃除していたとか、仕事中も態度が悪く挨拶もろくにしなかったなどでCさんはお怒りだったそうです。
その業者は、工務店さんを通して依頼した業者だったのでBさんには直接の責任はないのですが、やはり自分の家の解体工事なので知らない顔をするわけには行きません。
Cさんには謝罪し機嫌を直していただいたので特に大事には至りませんでした。
今では仲の良いお隣さんですが、しばらくは気まずい日々が続いたそうです。
これから新しい生活が始まるって時に、一業者のせいでご近所付き合いに亀裂が入ってはたまりません。
いかがでしょうか?
ここで紹介したのは、ほんの一部にすぎません。
なぜ、この様な事が起こってしまうのでしょうか?
もちろん基本的には解体業者がしっかりとしていれば何の問題も無いことなのですが、実際はそうも行かないのが現実です。
ですからこのようなトラブルが起こらないためにも、お客様自身が解体業の実態や仕事の内容を知識として少しでもお持ちになっていただきたいのです。
あなたには、解体工事のせいでその後の新築工事や、生活にまで影響してしまうような後悔はしてほしくありません。
その為にも、ここで失敗しない知識を得て下さい。
解体業者とのトラブルについてご紹介しているこちらもご覧ください。
解体工事 2つのウソ
お客様が思っている常識と、業者が考えている常識には大きなギャップがあった。
その内容とは?
解体工事常識のウソ その①
ご近所挨拶は業者がやってくれる
工事を行う際に、事前にご近所への配慮は絶対にしておかなければなりません。
普段仲良くしていても工事中に迷惑を掛けてしまい、苦情をもらってしまう例は少なくありません。
例えば、山奥にある家で隣家まで数百mもあるという場所であれば別ですが、普通の住宅地であれば周囲の十軒くらいには、お知らせを兼ねて挨拶に回るのが常識だと思います。
ましてや、新築に伴う工事となれば少なからず嫉妬心を抱いてしまうのが人間というものです。
何かあったら文句を言ってやろう、なんて思っている人が町内に1人や2人はいるものです。
これから新しい家を建てて「今後ともよろしくね」という意味では、工事前のご近所挨拶が一番重要といっても過言ではありません。
でもこれは、あなたにとっては重要なことですが、解体業者にとってはさほど重要な事ではないのです。
できればご近所挨拶などの面倒なことはせずに、すぐにでも工事に取り掛かりたいのが本心です。
業者がやるのが当り前などと思って、自分ではご近所に対して何もしない。
その事が後になって良くない噂となり、ご近所同士のお茶飲み場の話題になってしまうのです。
解体工事常識のウソ その②
工務店さんを通してあれば安心
知っている解体業者がいないから、知り合いの工務店さんにお願いしておけば安心だろうと思い全てお願いしてしまうケースが多いと思います。
確かに、工務店さんにお願いするのは決して悪いことではありません。
工務店さんには必ずと言ってよいほど付き合いのある解体業者がいますので工事の腕も知ってますし、値段もそこそこまけてくれるかと思います。
しかし、工務店さんは建築に関してはプロフェッショナルですが解体工事のプロではありません。
ですから、本当の内容や価格などはやはり分からないのです。
でも解体業者に直接依頼するのは何だか不安なので、日頃お世話になっている大工さんにお願いしてしまう。
こんなところではないでしょうか。
「それじゃあ解体屋さんに直接頼んだ方が良いんだね?」
「そうです。直接依頼された方が、経費面などでお得になります」
でも、ちょっと待ってください。
直接頼むにしても、正しい頼み方というのがあります。
間違った頼み方をすると、先ほどの事例のような失敗をしてしまう事になりかねません。
数多い業者の中から良心的な解体業者を見極める必要があるのです。
解体業界の信頼を取り戻したい
なぜ解体業界の恥をさらしてまで、この記事を書くことを決めたのか?
解体工事で損をしてほしくない
先ほども言ったように、解体工事で失敗する人が増えています。
本来、解体工事というのはメインの仕事ではありません。
新築するから古い家を壊すとか、誰も住む人がいなくなったから綺麗にして土地を売却したいなど、解体工事をした後に本来の意図すべき事があるはずです。
なのに解体工事の段階で余計な気を遣ってしまい、精神的に疲れてしまう。
これでは本来やらなくてはならない部分に集中できなくなってしまいます。
工事に携わる者として損をしない方法を分かり易く皆様に伝える事が出来たらと思い記事にしました。
業界全体の信頼がなくなってしまう
ただでさえあまり印象の良くない不透明な業界なだけに、このまま間違いに気付かず損をしてしまうお客様が増えてしまえば我々解体業界はダメになってしまいます。
ここで少しでも解体工事を理解していただき、業界のイメージアップに繋げていきたい。
その為には、皆様に役立つ情報が必要だと思いました。
損をしない解体工事10のチェックポイント
それではここから、失敗しない為の方法をお伝えしていきます。
ポイント① 相見積りをとる
1社だけでの見積りでは適正な価格が分かりづらいと思いますので、数社からの見積りをもらう事をお奨めします。
ただ、数社とは言ってもあまり多くの業者から見積りを取っても後で断る事を考えるとそれはそれで大変です。
最低でも2社から見積もりをもらって下さい。
多くても3社までにしておいた方が良いかと思います。
ただし、価格だけにこだわるのは止めて下さい。
価格は最も重要な選択要素ではありますが、競争してさらに値引きしてなんてなると業者としては仕事に本腰が入らなくなり工事自体をやらない、又は手抜き工事などにもなりかねません。
値段だけではなく担当者の対応や会社の姿勢なども良く確認するようにして下さい。
ポイント② 見積書の内容はどうか?
一番気にされるのが工事費だと思いますが、価格面だけでなく見積書の中身をよく見て希望したとおりの内容になっているか確認して下さい。
特に解体する物件はもちろんですが、設備の撤去や仮設費なども含まれているか等を確認して下さい。
中には解体費用を安くしておいて、仮設費や設備の撤去費を多めに計上して利益を上げようとする業者もいます。
家の解体価格の相場としては「木造2階建て33坪で95万円」
とお考え下さい。
時には、値引きと称して50万円~100万円近く値引きする業者もいるようです。
これでは本当に適切な見積りとは言えません。
後々の事を考えると安いだけの業者には気を付けて下さい。
ここで、先ほどから言っている「仮設費」と「設備撤去」について簡単に説明しておきたいと思います。
仮設費とは…
隣接家屋への飛散養生として建てられる仮囲い足場や、土間コンクリートなどに傷を付けない様に敷いておく鉄板などの事を言います。
設備撤去とは…
ガス・水道・電気・電話線などの撤去や、浄化槽の汲み取りなども設備撤去になります。
これら設備の撤去に関してはお知り合いの設備屋さんか、もしくは工務店さんなどにご自分で頼まれるのが一番安心です。
ちなみに電気の線は電力会社へ、電話線はNTTへ連絡されれば直ぐにでも撤去してもらえます。
ポイント③ 近隣対応をしてくれるか?
解体工事にかかる前には、必ずご近所の方々に挨拶を行いましょう。
解体工事はその字の通り「建物を壊す仕事」ですから大きな音が出ます。
また、重機やトラックも使用しますので騒音や振動でご近所の方々には多少ご迷惑をお掛けしてしまいます。
事前にお知らせしておくのとしないのとでは、先ほども言ったように後々のトラブルに大きく影響します。
ご自身で挨拶されるのはもちろんですが、業者の営業マンまたは担当者が影響があると思われるご近所に挨拶するかどうかを確認して下さい。
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ポイント④ 解体工事の許可を受けている業者か?
建物を解体するには建設業の許可もしくは解体工事業の登録が必要です。
その中でも特に確認しておきたいのが「廃材の運搬許可」です。
解体した廃材は産業廃棄物の扱いになります。
その産業廃棄物を処分場まで運搬するには「産業廃棄物の収集・運搬」の許可が法律で義務付けられております。
これは各県ごとの許可が必要なので県外での仕事の場合はその県の許可を受けているか確認して下さい。
これに違反した場合は、重い行政処分が下されてしまいますので特に注意が必要です。
依頼した業者から「許可証のコピー」をもらうのがベストでしょう。
ポイント⑤ 解体した廃材の処分先はどこか?
近年、問題になっているのが廃棄物の不法投棄です。
廃材の処分費が年々高くなっているのでその金額を浮かせる為に心無い業者がこっそりやっているのです。
そんな事をさせないためにも、解体した廃材をどこの処分場でどのように処理しているのかをしっかり確認して下さい。
もし、依頼された業者が不法投棄を行った場合はその業者はもちろんの事ですが施主さんまでもが罰せられる事がありますのでここはハッキリさせておいた方が良いでしょう。
また自社で処分場を保有しており、全て自社処分という業者さんもいらっしゃいます。
しかし、廃材の種類によっては最終的に処分する場所(最終処分場)を別の所に依頼しているのがほとんどです。
何を、どこの最終処分場へ持って行くのかまで確認できたら一番良いと思います。
ここでも処分場の許可証や最終処分場との契約書のコピーを見せてもらえば確実です。
もし、ここで言葉を濁すようであれば要注意です。
ポイント⑥ 解体実績はどの位あるのか?
解体工事に関しては、どうしても実績が必要というわけではありません。
でも、全くの初心者より実績のあるプロの方が安心できますよね。
今までにどの位実績や経験があるのか?同じような物件を扱った事はあるのか?など聞いてみるのも良いと思います。
また、作業に従事する職人さん達も資格をもったエキスパート集団であるかも確認したいところです。
ポイント⑦ 実際の解体工事は誰が行うのか?
解体の施工方法には2つのパターンがあります。
1つは、工事そのものを外注へ出す、いわゆる下請を使う場合です。そしてもう1つは、自社の施工班で工事を行う、直接施工の2パターンです。
どちらの方法でも、行う作業自体は同じなのですが、やはりトータル的に見てオススメなのが、自社施工をする会社です。
外注施工ですと、もし何らかのトラブルがあった場合などに責任の所在が不透明になったり細かな連絡が行き届かなかったりします。
そしてやはり他社の仕事だからという考えが強くなるので良い仕事にならなくなる事も危惧されます。
その点直接施工であれば責任は全てその会社にありますし、細かな連絡や対応もすばやく出来ます。
さらに、金額の面でも変わってきます。
外注に出す場合はどうしても外注先の会社経費というものが掛かってきてしまいますので工事費が高くなりがちです。
直営であれば経費などはその会社だけで済みますのでその分安くすることが出来ます。
その辺も担当者に確認して下さい。
ポイント⑧ 行政への届出書類関係はやってくれるか?
解体工事を行うに際して各都道府県、市町村に届出しなければならない書類があります。
これを施主さんご自身でやられるのは非常に大変なので、業者の方で代行するケースがほとんどだと思います。
しかしまれに面倒だという理由などでこの届出を行わないで工事を進める業者もいるようです。
これも見つかれば先ほどと同様、重い行政処分が下されてしまいますのでご注意下さい。
それでは下記に主だった届出書類の一覧を記載しておきますので該当するかどうか確認して下さい。
解体工事に必要な届出書類
①解体届け
80㎡(約24坪)以上の建物の場合に、工事着手前7日前までに各市町村長に届出が必要。
②道路使用許可書
国道・県道及び市道を使用しての作業になる場合に警察署の許可が必要になる。[最寄の警察署]
③ガス・水道立会願い
ガス・水道の撤去に伴い位置を確認していただく。
ガス・水道の破損事故が多い為、規則にしている自治体が多い。[ガス・水道会社]
以上、主だった提出書類3種類をあげさせていただきました。
該当する場合は、必ず事前に届出るようにして下さい。
ポイント⑨ 営業担当者の対応はどうか?
業者を選ぶ基準としてその会社の規模や姿勢も大切ですが、まずは営業担当者の対応を良く見てください。
お客様と最初に接するのは会社ではなく営業担当者です。
ほとんどの会社では営業マンが窓口になり、打合せから契約に至るまで行っています。
いわば、会社の顔なのです。
その営業マンの対応が曖昧だったり、いい加減ではちゃんとやってくれるのか心配になってしまいます。
大きい規模の会社でも営業マンを見ればその会社の内情が分かります。
大切なお金を預けるわけですから、信頼のおける相手かどうかをしっかり見極めましょう。
ポイント⑩ アフターフォローはどうなっているか?
どのような工事でも一緒ですがアフターフォローや保証があれば安心して任せられると思います。
工事が終わった後にもし何らかのトラブルがあった場合に「終わった工事は関係ない!」と言うような事では、後々が不安だと思います。
こんな事例がありました。
解体工事が終わって1週間くらい経ってから、隣接しているお隣の外壁に損傷が見つかったのです。
明らかに解体工事の際に付けてしまった傷だと分かりました。
施主さんはその業者に連絡を取りましたが、業者の担当者は、知らぬ存ぜぬの一点張りで話になりません。
結局、その補修は施主さん自身が負担する羽目になってしまいました。
解体工事ですから、隣接している家屋などに傷を付けてしまう事は絶対無いとは言い切れません。
建物が近ければ、その危険性も高まります。
その為、どんなアフターフォローがあるのか?または保証制度・保険などに加入しているかどうかを確認しておいて下さい。
後々のトラブル防止になります。
以上、失敗しない為の10のポイントをあげさせていただきました。
優良な解体業者を探す方法をご紹介しているこちらの記事もご覧ください。
解体工事で良く聞かれる、質問と答え(Q&A)
この章では、お客様から寄せられた質問に答えたいと思います。
質問1
解体を頼むときは、知り合いの大工さんを通した方が良いのか、それとも、直接業者さんに頼んだ方が良いのか?
答 え
どちらの方が絶対良いという事はありませんが、お客様の立場からすれば知り合いの大工さんに頼まれた方が全然知らない業者に頼むより安心なのではないでしょうか?
逆にもし、解体業者さんに知り合いがいらっしゃるのであればそちらに直接頼まれた方が良いと思います。
いずれにしても、数社の話を聞いてご自分で判断されるべきです。
質問2
3社から相見積りを取りました。
一番高いところと安いところでは50万円もの差額がありました。
なぜ、こんなに差がでるのでしょうか?
答 え
価格についてはこの値段が正しいとは一概に言えませんが、この様なケースの場合には2つの原因が考えられます。
1つ目は、一方の業者は利益を多くする為高い金額を提示した。
もう一方の業者は仕事がほしいので、赤字覚悟で安い金額を提示した。
それにより価格差が多く開いてしまった。
2つ目は、その会社の状況によるものだと思います。
状況というのは、現場から処分場までの距離であったり、所有している機械類(ダンプトラックや・重機など)であったり、支払う処分費などの事です。
各社それぞれこれらの状況が違いますので安く出来たり、高くなってしまったりと、格差が出てしまうのだと思います。
質問3
建物の坪数によって工事費が変わってくると聞いたのですが、坪数の見方が分かりません。
聞く人によって言う事が違うので、正確に知りたい場合にはどうするればいいのか?
答 え
確かに坪数によって工事費が変わってきます。
と言うのも、坪数の大小によって解体の手間や廃材の量が違ってきますので、処分費などの金額も変わってしまうからです。
坪数に関してはプロに聞けばそれほど差は無いとは思いますが、見る人も人間なので間違ってしまったのかも知れませんし、ちょっとした物置の様なところを含める人もいれば含めない人もいるのでその辺で違いが出たのかも知れません。
それでも正確にお知りになりたい場合は、建築された会社に聞くのが一番良いと思いますし、図面などがあればそこからも確認できます。
それも無理であれば、ご自分で計測されるしかありません。
1階と2階の合計面積を3.3で割れば坪数が算出されます。
例えば、合計が100㎡あったとしたら、100÷3.3=30.3坪となります。
質問4
見積りを取ったら一番安い会社があるのですが、そこの営業マンがどうしても好きになれません。
かと言って、わざわざ高いところにお願いするのもどうかと思いますが何か良い手はありませんか?
答 え
恐らく良くあることかも知れません。
人間ですから好き嫌いはありますし、合うタイプ、合わないタイプもあると思います。
確かに嫌な人に仕事をしてほしくないという気持ちも分かりますが、その会社が仕事はしっかりやってくれそうであれば頼んでも良いのではないでしょうか?
ただ、営業マンは会社の顔ですしやはり不安だと思うのであれば、気に入った別の会社に値段を合わせてもらうという裏ワザもあります。
正直な気持ちを伝えれば理解してもらえると思いますし、嫌とは言わないと思います。
やはり大切なお金を支払う訳ですから、どうせなら気の合う相手に気持ちよく支払いたいですね。
こちらにお客様から頂いた、解体工事に関するQA集もご用意しておりますのでご覧ください。
おわりに
解体工事は裏方仕事です。
そして、品質の無い仕事だとよく言われます。
家を建てる時のような華やかさはありません。
色や形、プランなどもありません。
しかし、その裏方がしっかりしていなければ主役は全然目立たない存在になってしまいます。
私は、解体工事にも立派な品質があると思っております。
それは、現場で働く職人であり、営業担当者であり、会社そのものです。
そして何より、お客様が長年愛し続けた家から新しい生活へと変わる時、安心して家作りに取組める為の土台を提供する。
それが、私たち解体業者の品質だと私は確信しております。
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