格安空き家はどうやって探す?

新築物件よりも格安な価格で購入できるのが魅力の空き家ですが、どのように探したら良いか分からない方も多いはずです。

空き家はおもに空き家バンク、インターネット、不動産会社、知人などの紹介で探すことができます。

それぞれにメリット、デメリットがあるので時間や気持ちに余裕があれば複数の方法を平行して空き家を探すのがおすすめです。

ただし、格安な空き家が見つかったとしても値段だけにつられないように注意しましょう。格安なのには瑕疵があったり交通の便が悪いなど何かしらの理由があるかもしれません。

当ページでは空き家の探し方から選ぶ際の注意点についても解説していきますので、最後まで是非読み進めてください。

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格安な空き家を探す方法

格安な価格で販売されている空き家を探す方法はおもに4通りあります。

空き家バンクを活用する

空き家バンクとは、日本全国の各自治体が運営しているサービスで、空き家の賃貸や売却を希望している所有者が情報を登録し、空き家を借りたいもしくは買いたい人に情報を提供するという制度です。

空き家バンクには、移住定住の促進による地域の活性化を推進する目的があります。

空き家バンクでは仲介手数料が必要ない、一般的な相場よりも格安で購入できる、空き家購入時に適用できる補助金や助成金を同時に確認できるといったメリットがあります。

一方で、自治体が契約や仲介に関与しないため自身で直接空き家の所有者と交渉しなければならないデメリットもあります。

しかし、トラブルを防ぐためなかには宅建業者が仲介してくれる自治体もありますよ。空き家の購入もしくは賃貸を希望している地域が決まっているなら、該当する各市町村の公式ホームページを閲覧するか窓口へ問い合わせしてみましょう。

インターネットで情報収集をする

不動産情報サイトや空き家情報掲示板などインターネットで情報収集すれば、全国のさまざまな空き家を探しやすいです。

空き家を購入したい地域が決まっている場合はもちろん、特定の地域は決めておらず魅力的な空き家がないか探しているといった場合にも便利です。

インターネットでの情報収集は更新頻度が高いため、最新の情報を閲覧できるのが魅力と言えます。

不動産会社に問い合わせる

空き家を購入または借りたい地域が決まっているなら、該当エリアの不動産会社へ問い合わせるのもおすすめです。

不動産業者はインターネットで情報を公開しているケースも多いですが、地域密着型の老舗の不動産ではネットで情報を公開していない業者もまだ多数存在していますつまり、掘り出し物の物件やネットで公開する前の物件なども見つかる可能性が高いのです。

また、地域密着の地元不動産なら、空き家近隣の環境などについても詳しく教えてくれるでしょう。とはいえ、空き家を探しているエリアが遠方だと、どの不動産業者が良いのか分からないためまずは複数の不動産会社へ問い合わせるようにしてください。

知人や親族などへ相談する

空き家を購入または借りたい地域が現在住んでいる場所の近くだったり、親族の自宅の近くなら知人や親族が情報を教えてくれる可能性があります。

知人や親族が近所で引っ越しや住民の他界によって空き家になった家があるなど噂を耳にすることも多いはずです。

また、売却を迷っているといった段階の空き家の情報も仕入れられる可能性があります。もしも空き家の所有者と直接話せる機会があれば不動産業者を介さずに、仲介手数料なしで購入できる場合もあるでしょう。

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格安な空き家の選び方

空き家が格安な価格で販売されているには何か理由が隠されていることもあるため、空き家購入時には空き家になった経緯を必ず確認することを忘れないようにしてください。

さらに格安な空き家を選ぶ際には以下4つのポイントに注意しましょう。

 心理的瑕疵がないこと
 周辺に公共交通機関やスーパーなどがあること
 建物に重大な不具合がないこと
 新耐震基準を満たしていること

心理的瑕疵がないこと

空き家が格安な価格で販売されている場合で多いのが心理的瑕疵があるケースです。心理的瑕疵がある物件とは、事故や事件が起こった物件、周辺に指定暴力団等の事務所がある物件、周辺に葬儀場や火葬場がある物件などが該当します。

分かりやすく言えば、その物件を購入するにあたって嫌悪感を与える影響がある内容と考えておくと良いです。

しかし、事故や事件が起こった物件に関しては告知義務の時期がいつまでと明確に定められているわけではなく、一般的には一度別の誰かが住めば告知しなくても良いという風潮があります。

前住人のさらに前までさかのぼって事故や事件が起こっているのではと不安な場合は、不動産業者に確認したり、「大島てる」という事故物件情報サイトを確認したりすると良いですよ。

とはいえ、人によってはそういった瑕疵があっても気にしないという場合もあるので、心理的瑕疵の理由が我慢できるものなら購入に踏み切っても良いでしょう。

周辺に公共交通機関やスーパーなどがあること

格安な空き家のなかには、駅やバス停が遠く交通の便が悪い、スーパーやコンビニ、病院などもかなり遠いというように、とても快適な環境とは言えない場所に建っているケースもあります。

自家用車があれば公共交通機関は近くになくても問題ないと思うかもしれませんが、高齢になり運転に不安が生じるようになったとしたら困りますよね。

ただし、近隣に親族などが住んでいて自身が運転できない状況でも頼れる場合は公共交通機関までの距離は重視しなくても良いです。

また、スーパーが遠くても移動スーパーが来てくれるような地域だったり、自給自足をする前提なら食材の調達も不便に感じないはずです。空き家周辺に駅やバス停、スーパーなどがなくても苦にならないかどうかで総合的に判断しましょう。

建物に重大な不具合がないこと

格安な空き家であっても人が住むのは難しいような重大な欠陥などがあるとそれらを修繕するのに多額の費用がかかり結局お得感はなくなってしまいます。

特に見た目では分かりにくいシロアリ被害には要注意です。

長年人が住んでいないと建物の劣化は著しく進んでしまうので、空き家になってからどれくらいの期間が経過しているかも確認しておくと良いです。

建物や設備に不具合があった場合は、修繕費を負担してでも購入する価値があるかどうかしっかり検討してください。

新耐震基準を満たしていること

地震大国である日本では1981年に耐震基準に関する法律が大きく変わったため、1981年より前に建築された中古住宅は昔の耐震基準で建設されていて地震への備えが十分ではない可能性が高いです。

つまり、1981年より前に建築された空き家だと大きな地震が発生した場合には倒壊する危険があるというわけです。

ちなみに旧耐震基準は「震度5程度の中規模地震でほとんど損傷しない」とされていたのですが、新耐震基準は「震度6強~7に達する程度の大規模の地震で倒壊・崩壊しない」という規定になりました。

格安な価格であっても地震で倒壊してしまっては建て直す費用も必要ですし、家族の命をも危険にさらします。

できれば新耐震基準を満たしている空き家を購入するのがおすすめですが、旧耐震基準で建てられた空き家を購入する場合は耐震診断をしたうえで必要に応じて耐震補強工事などを行うようにしましょう。

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空き家購入の流れ

空き家の探し方が分かったところで、実際に購入する際の大まかな流れをまとめました。

1. 空き家の物件探し
2. 物件の内覧(下見)
3. 購入申し込み
4. 売買契約締結と住宅ローン申し込み
5. 住宅ローン実行と代金決済
6. 引き渡し

まずは物件探しから始まりますが、遠方の空き家であっても必ず内覧のために足を運んでください。

近年は360度見渡せるカメラなどで物件の内覧ができるケースも増えていますが、直接現地に出向かなければ近隣の環境や物件の現状も正確に分かりませんから、面倒に感じても欠かさずに下見をしましょう

また、現在住んでいる家を売却するなら同時進行で売却の手続きも進める必要がありますし、現在住んでいる家が賃貸物件なら退去連絡をしなければなりません。

もちろん空き家の引き渡しまでは現在の家に住み続けられないと困るので、退去の日程もきちんと引き渡しの日に合わせてください。

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