空き家の探し方で注意すべきこと紹介

最近は、空き家問題を解消するために、地方自治体や民間企業等で、空き家物件が積極的に紹介されています。

相場より安い価格で取得できることも多いため、最初から空き家に焦点を当てて物件を探す人もいるでしょう。

住んでいる人がいないため、すぐに住み替えができるのも、空き家物件だからこそのメリット。

しかし、一定のあいだ誰も住んでいないことから、新築や中古とは異なる問題があとで発覚することもあります。

そこで、空き家の探し方でどんな点に注意すればいいのか、5つの視点からご紹介します。

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空き家探しの注意点①:便利な場所であるか?

空き家は立地の悪いところにあることが多いため、周辺にどのような公共・商業施設があるのかを調べながら探したほうがいいでしょう。

施設の有無で生活の利便性が変わる

買い手の年齢、価値観、ライフスタイルにもよりますが、公共交通機関が充実しており、公共施設、商業施設、病院等のアクセスが良ければ、利便性が高いと評価されます。

しかし、格安の空き家物件は、このような生活インフラに難があることが少なくありません。

利便性よりも自然環境を優先させる、車による遠出に抵抗がないという人を除いて、グーグルマップ等で周囲の様子を調べておくことが鉄則です。

子どもがいる場合は教育関連施設も

子どもがいる家庭であれば、教育に関連する施設の有無も確認事項となります。

小学校や中学校までの通学時間、学校の規模や雰囲気などは、引っ越し後の子どもの生活に大きく関わりますので、注意深く見ていく必要があるでしょう。

また、進学を控えている場合は、近所に塾があるかどうかも要チェック

子どもが小さい場合は、保育園や幼稚園、さらには自治体の子育てサポート体制なども、空き家探しと同時進行で調べておくといいでしょう。

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空き家探しの注意点②:修繕する箇所があるか?

空き家は、1年以上のあいだ無人の状態が続いているため、家屋の老朽化が進んでいることが多々あります。

家屋の基礎部分をしっかりチェック

家屋の基礎にトラブルがあると、住み始めたあとに想定以上の修繕費用が掛かることが少なからずあります。

たとえば、台風が来たときに雨漏りが発覚した、体調不良により家屋の傾きに気が付いた、被害の拡大により柱の腐敗が判明したなどが、空き家購入でありがちなトラブルです。

そこで、空き家を内見するときは、雨天などコンディションの悪い日を含めることで、トラブルに気づける確率が高まります。

万が一、家屋が傾いている、柱が腐っていることが分かったら、安全性の問題から住み続けることが難しくなります。

数百万円の修繕費用がかかってしまっては、格安で空き家を手に入れる意味がありませんので、しっかりチェックするようにしましょう。

シロアリ被害が見つかることも

長らく空き家だった物件でも、柱などの基礎部分が頑丈であれば、床や壁などの劣化は修繕でカバーできます。

しかしながら、床に軋みが見られる場合、その内側でシロアリが発生している可能性大
シロアリ被害が絡む劣化であると、通常よりも修繕費用がかかるのみならず、駆除費用も上乗せされます。

取得後に負担する費用が高額化するため、無料に近い価格で買えるとしても、再検討したほうがいいでしょう。

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空き家探しの注意点③:設備の状態は?

家屋のコンディションに加えて、水回りなどの設備が問題なく使えるのかもチェックしたほうがいいです。

まるごと設備を取り替えるケースも

水道、電気、ガスなどに関連する設備は、耐用年数は10年から15年ほどと言われていますが、未使用の時期が長引くと劣化が早まります。

引っ越したあとに、設備が使えないと分かると、生活に支障が出てしまいますので、あらかじめ点検しておくことが必須です。

まるごと設備を取り替えることになったら、予定していたスケジュールで引っ越せないことがありますので、購入後は工事の段取りを早めに確定しましょう。

とくに水回りは念入りにチェック

設備のコンディションを点検する際、とくに念入りに行いたいのが水回り関係

長期にわたって未使用の排水管は、ごみがたまって排水が上手くいかないことがあります。

また、排水管を通じて下水の臭いが台所などに上がってくることもあります。

給水管が錆びていると、ひさしぶりに水が流れたことで、錆が溶けだして赤水になることもあります。

しばらくのあいだ水を流しておけば、赤味は消えることが多いのですが、赤いままの場合は専門業者による点検が必要です。

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空き家探しの注意点④:事故物件ではないか?

気になる人限定の注意点ですが、空き家が長い、相場より格安の場合は、事故物件という可能性があります。

訳ありで空き家ということも

事故物件とは、自殺や殺人などで人が亡くなっている物件のことで、孤独死や自然災害死などが含まれることもあります。

そのような事件のあと、残された住民が家を出てしまった、相続したものの誰も住みたくないなどの理由で、空き家ということがあります。

そういった背景を隠して物件を売ると、あとでそれを知った買い手は、嫌な気持ちになるものです。

そのため、そのような死に関わる物件は、事故物件として買い手候補者に周知することが義務づけられています。

事故物件は告知されるとは限らない

空き家が事故物件の場合は、「告知事項あり」などと記されています。

しかしながら、どのような内容を事故物件とするのか、いつまで事故物件として扱うのかは、不動産会社により基準が異なります。

家屋の状態がよく、立地も良いのもかかわらず、どういうわけか格安で売り出されている…、そういうときは事故物件の可能性があります。

気になる点があったら、死に関わる事件や出来事がなかったかを調べたうえで、空き家を取得するようにしましょう。

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空き家探しの注意点⑤:割高な価格ではないか?

空き家の売り出し価格は、無料同然のものから高額なものまで様々ですので、相場を把握することも大切です。

買い主の意向で金額にばらつきがある

空き家は、売り主の経済的事情など個人的な理由から、強気の価格に設定されていることがあります。

一方、事故物件などのマイナスの背景や、維持するのが負担という理由から、格安に設定されていることもあります。

高すぎても安すぎても、その理由をしっかり確認することで、値下げ交渉や訳あり物件購入の回避につながります。

そこで、空き家の相場を把握するために、一括査定サイトなどを活用しながら、物件探しをするといいでしょう。

空き家購入でも補助金が出ることも

近年は地方自体を中心に、空き家の放置問題を解消するために、修繕費用やリフォーム費用を支援する取り組みが進んでいます。

気に入った空き家があったものの、修繕などの費用捻出が厳しいと思ったら、すぐにあきらめずに自治体の支援の有無を確認すること

予算をオーバーしそうでも、補助金を活用することで解決することも少なからずあるからです。

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まとめ

空き家物件は、格安で取得できるメリットがあるものの、空き家となる何らかの理由があることも少なくありません。

そのため、価格の安さだけに引っ張られず、自分が快適に住み続けられるのか、さまざまな視点からチェックしたほうがいいでしょう。

それにより、相場よりも安い値段で、マイホームを取得できる可能性が高まります。

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