はじめに|売上を上げている解体業者には共通点がある?
「仕事がないわけじゃない。だけど、売上が伸びない…」
「忙しいのに利益が増えない…」
こうした声は、今の解体業界でよく聞かれる悩みのひとつです。
しかし実は、同じ地域・同じ時期でも、“安定して売上を伸ばしている業者”が確実に存在します。
その違いは何なのか?
今回は、実際に年間100件以上の解体工事を受注している業者たちの売上アップ成功事例を10選ご紹介します。
解体業における「売上の作られ方」を整理する
まず、解体工事の売上は次のような構造で成り立っています:
売上 = 受注件数 × 平均単価
つまり、売上を伸ばすには
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【件数を増やす】=反響UP・成約率UP
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【単価を上げる】=高付加価値サービス・セット提案
のどちらか(もしくは両方)を改善する必要があります。
ここから紹介する事例は、この考え方に基づいた具体的なアクションです。
売上アップ事例10選
① ホームページ改修で月5件の反響
長野県のある解体業者は、「スマホ非対応+更新ゼロ」のホームページをリニューアル。
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地域名+解体のSEO対策
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施工事例の掲載
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問い合わせフォームの簡素化
これにより、WEB経由の月間問い合わせがゼロ→5件超に!
業者いわく、「ネットを見て電話しました」が増えたとのこと。
② Google口コミで地域内1位に
新潟県の業者は、顧客満足度の高いサービスに加え、「完工後に口コミ依頼」を徹底。
結果、Googleビジネスの評価4.9/口コミ数40件以上に。
検索結果で上位表示されるようになり、地元エリアでの問い合わせが約1.7倍に増加。
③ 「空き家対策セミナー」に登壇して認知UP
行政主催の空き家相談会・セミナーに協力し、「空き家=解体」という課題意識を住民にPR。
信頼感が高まり、「あの時話を聞いた会社に相談したい」という指名問い合わせが急増。
④ 紹介制度導入で年間30件のリピート獲得
「紹介してくれた方に商品券3,000円」などの紹介制度を導入。
知人や親戚を通じて紹介が続き、年間30件超の新規依頼を獲得。
広告費をかけずに売上UPに成功。
⑤ 地元新聞への折込広告でシニア層開拓
高齢者からの相談を増やしたいと考えた業者が、地域の新聞折込でA4チラシを配布。
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「空き家処分のご相談はお早めに」
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「不用品片付け・お清めも対応します」
という優しいトーンが受け、月5〜7件の反響に繋がった。
⑥ Instagramで現場発信→問い合わせ増加
職人の日常や現場のビフォーアフターを、Instagramで毎週更新。
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女性スタッフが更新担当
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ハッシュタグを工夫して拡散
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DMでの問い合わせにも丁寧に対応
この結果、若年層や女性からの相談が増加し、新しい客層の獲得に成功。
⑦ 解体後の土地活用提案で契約率UP
解体後の土地をどう使うか提案できるようにし、
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月極駐車場化
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コンテナ倉庫
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土地売却の不動産連携
などをワンストップで案内。
「解体だけで終わらない提案力」が評価され、契約率が40%→70%に上昇。
⑧ 商談トークの見直しで成約率40%→70%
WEB面談・現地商談時の「話し方・説明資料・見積り内容」を大幅改善。
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不安を先回りで潰す
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他社との違いを伝える
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メリットだけでなく注意点も説明
この丁寧さが顧客の信頼に繋がり、成約率が大幅に改善。
⑨ 「解体の達人」参加で月平均8件の直接依頼
解体業者の集客支援サービス「解体の達人」に参加し、
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専用紹介ページを整備
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SEO記事やブログを活用
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問い合わせ導線を強化
これにより、月平均8件のWEB反響を獲得。
価格競争の少ない“直接依頼”で、利益率も改善された。
⑩ 不用品回収や片付けとセット提案で単価増加
解体前の不用品片付け・買取をワンストップで案内。
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自社+提携業者で一括見積もり
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引越しや遺品整理との連携も視野に
これにより、1件あたりの受注単価が1.2〜1.5倍に増加。
売上アップ業者の3つの共通点とは?
これらの事例から見えてくる、“売れている業者”に共通する3つの特徴は以下の通りです:
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お客様の“安心”を考えて動いている
→ 見た目・話し方・提案力すべてが「信頼される行動」 -
発信する習慣がある
→ SNS、HP、ブログ、地域活動など、常に“見つけてもらう努力”をしている -
仕組みを整えて、継続している
→ 単発で終わらせず、ルーティン化・体制化して継続することで反響が安定
まとめ|まず“1つ”から始めよう
10社の成功事例を見て、「すごいな」と思った方も、「うちは無理だな…」と思った方もいるかもしれません。
でも、重要なのは「全部やる」ことではなく、
「自社に合う1つを見つけて始めてみる」ことです。
例えば、
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まずはHPの施工事例を1つ追加してみる
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お客様に口コミを1件お願いしてみる
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解体後の提案をA4チラシにしてみる
その1つの行動が、反響を生み、売上を生み、未来を変えていく第一歩になります。