せっかく気に入った物件を見つけたのに、不動産会社から「当該物件は既に申し込みをされています」という回答が返ってきたという経験をされたことはありませんか?
「物件が出されてからまだそんなに時間が経っていないのに…」といった場合「おとり物件」の可能性があります。
今回は、おとり物件の意味と、どうやっておとり物件を見分けるかの方法を解説します。
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おとり物件とは?
おとり物件とは、ネットや店頭で物件を出しているにもかかわらず、何かしら理由をつけられて契約することのできない物件のことを言います。
別名「釣り物件」と言われることもあります。
どうしておとり物件というものがあるのでしょうか?原因を解説します。
①既に成約済みであったが募集を出し続けてしまっていた場合
まずは、故意ではない場合があります。
該当物件は既に成約済みで、本来であればネットや店頭の広告から削除しなければいけないのですが、それを忘れていたりすることもあります。
特に、4月の新年度に向けて引越しをする人が多くなる1月から3月にかけては、不動産屋も繁忙期となるので注意が必要です。
②存在しない物件を意図的に出している
このパターンは悪質ですが、残念ながら存在します。
なぜ、架空の物件をネットや店頭の広告に出しているのかというと、お客さんを引き寄せるためです。手口の一例を解説します。
悪質不動産屋が架空の物件をネットや店頭に出します。それを見て住みたいと思ったお客さんが悪質不動産屋に連絡をします。
すると悪質不動産屋は「申し訳ございません。その物件は既に成約済みとなっております。それに近い条件の物件をこちらでお探しすることができますがいかがでしょうか?」などと言葉巧みにお客さんを引き寄せようとするのです。
これが、架空物件を出す大きな理由です。
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おとり物件を掴まないための方法
では、おとり物件を掴まないようにするにはどうすればよいのでしょうか?
方法を2つご紹介します。
①不動産屋へ足を運ぶ
手間はかかりますが、もっとも確実な方法です。
実際に不動産屋へ足を運んでしまえば、不動産屋の側としてもおとり物件を紹介するメリットはありません。
どうしておとり物件を用意するかというと、客引きのためということをご説明しました。
そのお客さんが実際に店舗へと足を運んで来ているわけですから、おとり物件を紹介する理由がないのです。
ここで注意が必要なのは、色々と提案をされて挙げ句の果てには連絡先まで聞いてくるグイグイタイプの人が相手の場合、こちらとしても毅然とした態度で臨まなければなりません。
連絡先を教えてしまったら、不動産屋の側としては「物件を売れる脈アリ相手」と認識されてしまうかもしれません。
実際に店舗へ足を運ぶ際には注意してください。
②実際に物件案内ができるか確認する
この手法は効果的かつ手早くおとり物件の確認ができる方法です。
もしもおとり物件だった場合、実際に物件案内をすることができません。
ですので、気に入った物件を見つけた場合には、電話で「◯◯というお部屋を現地待ち合わせで案内していただけますか?」と言ってみましょう。
案内できなければ、その時点で電話をする必要がないので、切るようにしましょう。
ダラダラと話してしまうと、それは悪質不動産屋側の策に引っかかってしまうことになります。
別の部屋を勧めてくることが目的なのですから、手早く会話を終わらせてしまうことが大切です。
まとめ
本来であれば、おとり物件などを使わずにお客さんが住みたいと思うような物件を提供することが仕事のはずなのですが、残念ながら悪質不動産屋は存在し、おとり物件も存在します。
こういうこともあるのだと知っていただき、後悔のないようにしていただけたらと思います。
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