いらない家財道具を処分したい方へ
ご家庭内にある不用品を処分するには色々な方法がありますが、どれが一番良い方法なのでしょうか?
また気をつけるべきポイントはどんなところでしょうか?
今回は、ご家庭にある不用品の処分について、メリットのある方法を解説いたします。
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不用品と不要品の違い
同じ「ふようひん」でも、「不用品」と「不要品」があります。
この両者は似ているようで異なります。
「不用品」は用いることができない、つまり壊れている品(ジャンク品)を指します。
一方の「不要品」は使用できるが要らなくなったものを指しますので、念のため覚えておきましょう。
不用品を処分するにはどんな方法がある?
一般的に不用品を処分する方法としては次のようなものがあります。
(1)他人に譲る
知人や近隣の方に譲るのも一つの方法です。
自治体が発行する情報誌や町内の掲示板などに掲載できるところもありますし、最近では「差し上げます」「売ります」といった個人取引ができるアプリケーションなども多く開発されていますので「今すぐ」処分する必要がない場合は、こういったものを利用してみるのも良いでしょう。
(2)リサイクルショップで売る
店舗を構えているリサイクルショップは違法性はほぼありませんので、安心して買い取ってもらうことができます。
もし近隣にある場合は持ち込みで査定をしてもらうのも良いですし、持ち込みが大変な場合は出張見積もりをお願いするようにしましょう。
なお、その際は査定額が大きく変わるという訳ではありませんが、汚れを拭き取るなど、ある程度綺麗にしておくようにしましょう。
(3)ネットオークションに出品する
こちらもすぐに処分をする必要がない場合に利用できる方法です。
ただ、すぐに買い手が見つかれば良いのですが、出品する手間であったり、売れるか売れないか分からないまま保管しておかなければならないこと、売れ残らないための工夫を考える時間や労力などはある程度かかることを予め覚悟しておきましょう。
(4)自治体の粗大ゴミ回収サービスに依頼する
各自治体が行っている粗大ゴミ回収サービスですが、中には処分ができないものもあります。
例えば家電リサイクル法に該当する「エアコン」「テレビ」「冷蔵庫」「洗濯機」、そして小型家電リサイクル法によって「パソコン」も処分が不可能です。
そのほか灯油や消化器、オートバイ、自動車、タイヤ、ガスボンベ類、ピアノなども処分ができませんので、事前に確認をするようにしましょう。
(5)不用品回収業者に依頼する
民間の不用品回収業者に依頼する場合、希望の日時に自宅まで引き取りに来てくれたり、基本的には危険物以外のほとんどを回収してくれるなど、一気に処分をするには最適な方法と言えます。
ただしそれ相当の費用がかかりますので、見積もりは事前に必ずもらうようにしましょう。
また、次の項目で解説しますが、違法な業者もいるので注意が必要です。
以上の様に、このような方法があるかと思います。
この中のいずれか1つ、という意味ではなく、例えば自治体の情報誌に掲載しながらネットオークションに出品するなど、複数の方法を組み合わせる方がより処分できる可能性が高くなります。
気をつけたい不用品回収業者について
不用品回収業社の中には、違法営業を行っている業者が多数存在します。
場合によっては依頼主が罰せられるケースもありますので、気をつけたい業者について理解しておきましょう。
(1)無許可で営業をしている
一般家庭で出た不用品や粗大ゴミなどを有料で回収する業者は「一般廃棄物収集運搬許可」が必要になるのですが、実はこの許可を得ずに堂々と営業を行っている業者も少なくありません。
当然、無許可で有料で回収を行うことは違法になりますし、どこでどのように処分をされているかすら分かりません。
その業者が不法投棄をしてしまうと、場合によっては依頼主(回収してもらった側)が罰せられる可能性もありますので、この「一般廃棄物収集運搬許可」を得ているかどうか、確認をするようにしましょう。
(2)無料引き取り・買い取りは要注意
「無料回収を謳っておきながら積み込み後に何らかの理由をつけて高額な費用を請求する」「見積もりだけと言ったのに勝手に積み込んで費用を請求する」といった悪質な業者があとを絶ちません。
リサイクルショップなどで買い取ってもらう以外には、基本的に不用品の処分は「費用がかかるもの」と思っておくようにしましょう。
(3)所在地が不明
会社の所在地が不明な業者は、何らかのトラブルがあっても後から探し出すことができません。
軽トラ一台で会社名も分からず、許可を得ているかどうかも不確かな業者はトラブルの元ですので避けましょう。
軽トラでスピーカーを積んで大音量で著しく徐行している業者は、ほぼ違法業者であると思っておいた方が良さそうです。
上記以外でも、少しでも「怪しい」と感じた場合は利用を控えた方が、その後の不要なトラブルを避けるためにも賢明です。
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業者か自治体、どっちが便利!?
自分で処分する以外の方法、民間の不用品回収業者と自治体の不用品回収サービスを利用した場合、どちらが便利かを比較してみましょう。
安さを取るか、融通を取るかになりそうです。
回収可能な日時
各自治体:毎月の指定日または予約が可能な土日以外の回収日を事前に問い合わせ、決められた時間に回収場所に出しておく。
回収業者:双方の日時さえ合えば土日や時間帯を問わず回収してもらえる。
回収できるもの
各自治体:粗大ゴミ(生ゴミ、ビン類、缶詰などは可燃・資源ゴミとして回収)
回収業者:粗大ゴミ、リサイクル家電、パソコン、その他のゴミ、金庫、エアコンなど
回収できないもの
各自治体:家電リサイクル法に該当する家電やパソコン、分別されていないゴミ、消火器、タイヤ、自動車、液体、土、袋詰めされていないゴミ、金庫など
回収業者:液体、生ゴミ、医療の廃棄物や薬品、動物の死骸、塗料、中身の入った缶詰など
回収方法
各自治体:事前に指定された金額分のシールを購入し、指定日の朝に回収場所に出しておく
回収業者:予約をした日時に自宅まで引き取りに来てくれるため、まとめておく以外に特に何かをする必要はない
費 用(軽トラ1台分)
各自治体:200円~3,000円程度
回収業者:8,000円~30,000円程度
*回収業者はその不用品の処分費用も別途必要になります。
*具体的な品物や数、大きさなどによって金額が大きく異なるケースがあります。
以上のようになります。
とにかく費用を抑えるのであれば自治体の回収サービスを利用した方が明らかに安いのですが、回収できるものが限られていたり、日時の融通が利かないといったデメリットがあります。
一方で民間の回収業者は様々なものを回収してくれ、日時も融通が利きますが、費用が高額になる恐れがあります。
なお、地域や業者によって回収できるものや金額は異なりますので、一般的な特徴としてご紹介しています。
結局のところ一番良い処分方法は?
このように不用品の処分には様々な方法があり、どれが最適であるかは…
・何を処分したいか?
・すぐに処分が必要かどうか?
・安く処分したいか高くても楽に処分したいか?
などによって変わって来ます。
例えば洋服、DVD、本、楽器などはリサイクルショップに売る、粗大ゴミに該当するものは自治体の不用品回収サービスを利用する、家電リサイクル法に該当するものや自治体で回収が不可能なものは民間の不用品回収業者に依頼する、そして同時進行で自治体の情報誌に掲載したりネットオークションに出品する、といった感じです。
家財道具処理費用を抑えましょう
ということで、今回はご家庭にある不用品の処分方法についてのお話しでした。
何を処分したいかによって最適な処分方法が異なりますし、各方面に連絡や手続きなどを行うのは少々面倒な部分もありますが、うまく組み合わせることで費用を抑えられます。
ぜひ参考にしてみてください。
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