家族から離れ、憧れの一人暮らし。
一人でゆったりと自由に家でくつろいで、好きな時間を過ごせる一人暮らしは始める前からワクワクしますよね。
ですが、もしアパート探しで失敗してしまったら、そんな素敵な一人暮らし生活が台無しになってしまう可能性も…。
せっかくの一人暮らしを快適な環境にしたい方へ、今回は1人暮らしのアパート探しのコツやポイントなどを解説していきます。
【あわせて読みたい。こちらの記事もご覧ください】
物件を探す前に決めておきたいポイント
まずは、不動産屋に行く前に自分が求めている物件の条件を整理しておくとスムーズに物件探しに取り掛かる事ができます。以下の項目を事前に決めておきましょう。
① 家賃の上限
家賃の上限は一般的に「手取りの3分の1以下」が良いと言われています。
それ以上だと、生活を切り詰めなくなってしまうので要注意です。
また貯金の目標がある方や、毎月決まった出費のある方はそちらも考慮して無理のない家賃の上限を自分で決めておきましょう。
エリアごとに家賃相場が大体決まっているので、どこのエリアに住むかによっても予算内で住める物件の条件が変わります。
② 立地条件
電車やバスを利用する方は、駅やバス停から徒歩何分以内なら無理なく生活する事ができるかも重要なポイントです。
気に入った物件があっても毎日駅まで歩くとなると、生活するうえで不便と感じてしまうでしょう。
自分の生活スタイルに合ったエリアで物件を探すと良いですね。
③ こだわり条件
バス・トイレ別や、ロフト付きのお部屋など、自分がこだわりたいと思っている所を整理しましょう。
せっかくの一人暮らしですから、妥協したくない!と思うポイントを押さえる事で気に入るお部屋を見つけることができます。
④ 階数
アパートは何階に住むかによっても環境が違います。
例えば、一階だとお部屋に虫がでたり、洗濯物が外に干せなかったりと不便に感じてしまう事も…。
ですが湿気やカビなどは1階の方が少なく、階段もない為出入りも楽というメリットもあります。
2階だと、1階の環境によっては底冷えしたり、生活音が気になるケースも。
物件にもよりますが、ある程度住みたい階数を定めておいた方が物件選びはスムーズに進みます。
【あわせて読みたい。こちらの記事もご覧ください】
物件選びのコツとポイント
次は物件選びのコツとポイントです。物件を決める際にはまず内見をするのが一般的です。
内見の際に見ておきたいポイントなども合わせてご紹介していきます。
① 設備・間取り・収納
一人暮らしのお部屋を探す際に一番重要視されるのが「間取り」です。
一人で暮らすので、広さを重視する必要はないですが、暮らしやすい間取りなのかはきちんと見極めましょう。
例えば、キッチンと居室に仕切りがないお部屋だと油の臭いがお部屋中に充満してしまう事もあります。
日頃から料理される方は、キッチンとお部屋が離れた作りのお部屋が良いですね。
そしてもう一つ重要なのが「収納」です。
収納スペースが不十分だと物が溢れてごちゃごちゃした印象のお部屋になってしまいます。
今自分の持っている荷物の量を知る事で、収納不足は回避することができるでしょう。
また内見の際には必ず収納スペースの扉を開けて中を確認してください。
収納の大きさももちろんですが、クローゼットや押し入れにカビなどがあった場合は要注意です。
そして「設備」についてですが、こちらは不動産屋が提示してきた物件情報との間違いがないかチェックしましょう。
「モニター付きインターホン」と書いてあるのについていないなどの不備については遠慮せずに申し出ると対応してくれることもあります。
住んだ後にトラブルにならないためにもきちんとチェックする事が大切です。
② 壁や天井の傷、汚れ、建付け
内見の際は、物件の今現在の状態を知る上で細かくお部屋を見るようにしてください。
窓や扉は内見の際に全て開閉して建付けに問題ないか確認しましょう。
また、住む前からあった傷や汚れでも退去の際に修繕費を請求されトラブルに発展してしまう事もあるので入居前に気になる箇所は写真や動画で記録しておくことも大切です。
③ 建物の向き、日当たり、風通し
一軒家を建てる時などは建物の向きなどにこだわる方が多いですが、アパートだと意外と見落としがちです。
ですが生活するうえで日差しの入り方は快適さを大きく左右するのでこだわりましょう。
南向きのお部屋は日当たりが良いのは知られていますが、午前中は東向きのお部屋、お昼から夕方にかけては西向きのお部屋も気持ちのいい日差しが入ります。
自分の生活リズムを考慮して理想的な建物の向きを決めましょう。
最近はスマホのアプリでコンパスが使えるので内見の際には用意していくことをおすすめします。
また、周囲に高い建物があると日がさえぎられてしまうので、窓を開けて確認しましょう。
窓と窓が直線上にある間取りだと風通しも良く空気の入れ替えや温度調整の際に便利です。
風通しが良いお部屋は湿気などの心配も減るのでより快適に過ごすことが出来るでしょう。
④ 家具や家電を配置した後の広さ
内見の際には広く感じたのに、引っ越し後家具や家電を配置したら生活スペースが凄く狭かった…という失敗も多いです。
また、ベットなどの大きな家具を置きたい方は搬入経路も確認しておきましょう。
事前に家具の大きさを計っておき、内見の際にメジャーで計りながら家具や家電を配置したあとの広さを想像する事で充分な生活スペースのある快適なお部屋を見つけることができます。
⑤ お部屋の防音性
生活するうえで、隣や上下に住む人の生活音がトラブルになるケースも多いです。
また、生活する時に音に配慮するのも疲れてしまうでしょう。
一般的には木造アパートよりも鉄筋鉄骨コンクリート造の方が防音性が高いといわれています。
内見の際には壁を叩いてみて、高い音が響くようであれば防音性が低い建物なので要注意です。
壁に耳を付けて聞くと隣からの音もどの程度なのか確認できるので、可能であれば隣人が在宅している時間に内見しましょう。
⑥ 臭い問題
内見の際に水回りや下水の臭いも確認しましょう。
下水の臭いが上がってきやすい建物だと、生活していると不快に思ってしまいます。
また前に住んでいた方が喫煙者だった場合、お部屋に臭いが残っている事もあるので消臭対応をしてくれるか、業者の人に聞くと良いでしょう。
カビの臭いがするお部屋は湿気や結露などに悩まされる可能性もあるので避けた方がいいです。
過去にカビが発生していたかどうか知りたい方は、窓枠やサッシをチェックしましょう。
近くに飲食店がある場合は、窓を開けると臭いが入ってきてしまう事もあるので、内見の際は窓を開けて確認することも忘れないでください。
⑦ 建物の防犯性・周囲の治安状況
一人暮らしをするうえで防犯性はとても重要です。
特に女性が一人暮らしを始める場合は絶対にこだわるべきポイントです。
オートロック、モニター付きインターホン、防犯カメラが設置されている物件をおすすめします。
また玄関の鍵は2つ以上あるか、郵便受けから部屋の様子を見る事はできないかなども確認してください。
暗くなってから帰宅する事が多い方は、周囲の外灯の数は充分か、人通りがあるかなども確認しておくと良いでしょう。
近くにスーパーやコンビニ、交番などがあるとさらに安心です。
人や車が多い場所は騒音問題に悩まされるケースもありますが、極端に静かな場所は女性の一人暮らしにはおすすめできません。
⑧ 携帯の電波状況・Wi-Fi環境
最近は携帯の電波も整備されているためあまりないですが、トイレや寝室だけ電波が繋がりにくいお部屋もあります。
内見の際は部屋のどこにいても電波が繋がっているか確認しましょう。
またWi-Fiが使えないお部屋もあるため事前に不動産業者の方に聞いておきましょう。
⑨ ゴミ置き場の場所や管理状況
ゴミ置き場が遠いと不便だったり、反対にお部屋の前だとカラスの被害なども心配です。
またきちんとした管理がされているか、ゴミのルールが守られているかも快適な生活を送る上で重要なポイントなので確認しましょう。
⑩ 住民トラブルはないか
お部屋は完璧でも周辺に変わった人が住んでいるとトラブルになってしまう事も…。
アパートに設置されている掲示板に注意書きが多い場合は要注意です。
周囲の方にお話が聞ける場合は、どのような環境なのか尋ねてみると良いでしょう。
⑪ 生活利便性
快適な暮らしを送る上で、生活利便性はとても重要なポイントです。
コンビニやスーパー、ドラッグストアなどが近くにあるか、仕事で帰りが遅くなる方は周囲のお店の営業時間もチェックしておきましょう。
またエリアによってはスーパーの物価が高い場合もあるので注意してください。
駅やバス停の位置も事前に把握し、なるべく生活利便性の良いところに住みましょう。
⑫ 騒音はどの程度か
近くに騒音が発生する建物がないか確認しましょう。
病院や消防署が近いと頻繁にサイレンの音がするし、小学校や保育園が近いと子供の遊ぶ声が常時聞こえます。
また繁華街が近いと夜は外が賑やかだったり、線路が近いと電車の音や踏切の音に悩まされることも…。
夜勤が多い方は日中静かな環境、朝が早い方は夜静かな環境の場所を選ぶと騒音にストレスを感じることなく生活できるでしょう。
⑬ 契約アンペア
電子機器をよく使う方や調理家電をよく使う方は契約アンペアも確認しておきましょう。
炊飯器と電子レンジを同時に使うとブレーカーが落ちる…となるとすごく不便ですが、実際アパートだと契約アンペアが低い為よくある事なのです。
事前に知っておくことで対策も考えられますので、お部屋を契約する前に契約アンペアの確認も必要です。
⑭ 駐車料金
車をお持ちの方は、家賃の他に駐車料金もかかってきます。
毎月かかってくるものなので、家賃+駐車料金をきちんと考慮した金額のお部屋を探しましょう。
⑮ 都市計画地区ではないか
気に入ったお部屋が見つかっても、突然都市計画の為アパートを解体すると言われれば退去しなくてはなりません。
今後解体の予定がないかの確認も念のためしておくと良いでしょう。
まとめ
今回は1人暮らしをする際のお部屋探しのポイントを解説しました。
快適なお部屋を見つけるためには内見時にどれだけ情報収集できるのかが大きなポイントとなります。
出来れば内見は1人ではなく、家族や友人などに一緒に来てもらい意見してもらいましょう。
ワクワクの新生活、理想のお部屋を見つけて充実した時間を過ごせると良いですね。
是非今回の記事をお部屋探しの参考にしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【あわせて読みたい。こちらの記事もご覧ください】
- 【不動産の基礎知識】1DKってどんな間取り?部屋の選び方や使い方のコツ紹介
- 不動産売買の前に情報入手せよ!おすすめ不動産情報サイト4つ
- マンションリフォームっていくらかかるの?解体費用や修繕費用を解説