自分のライフスタイルに合わない!ぼろぼろと不具合が出てきた…など、実際に住み始めてから後悔することのないように、中古住宅を購入したいものですよね。
最近の中古住宅は、売り出しのときに外側はきれいな状態にされていても、家の内部はボロボロということが少なくありません。
そこで、中古住宅を購入して後悔したことや、失敗したと思ったことを、体験談をもとにご紹介します。
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【中古住宅購入の失敗談①】リフォームの必要性
格安の値段で中古住宅を購入したものの、あちらこちらに問題があり、リフォームしたら想定外の費用がかかってしまったという人は意外と多いんです。
中古住宅の水回りは要チェック
中古住宅を買うときに必ず確認しておいたほうがいいのが水回り。洗面台やシンクなどの設備が新しくなっていると、水回りも大丈夫だろうと安心するとあとで大変です。
いざ内部をのぞいてみたら水道管が錆びている、水漏れをおこしているなど、基礎からのリフォームが必要になった…なんて声も。
見落としがちなことですが、下水道の整備が不十分な場合、大雨の日などにあのイヤな匂いがあがってくることがあります。
水道管から工事するとなると出費はかなり跳ね上がりますので、「古くて雰囲気あるな~」と思うような家こそ、注意が必要です。
壁の内部が腐食していることも
中古住宅は売りに出すまえ、外壁や内装をリフォームするなど、買い手が付きやすい状態にしておくことが多いでしょう。
見た目は新築のようにきれいなのに、内部の見えないところはシロアリや雨漏りの腐食によりボロボロだった、そんな失敗談もあります。
内覧のときに念入りにチェックするだけではなく、中古住宅がどのような状態なのかを専門家が判断するホームインスペクションを利用している人も多いそうですよ。
【中古住宅購入の失敗談②】耐震・断熱に難あり
耐震性や断熱性を強みとする新築住宅が増えているぶん、中古住宅との差が著しいことも留意しておきましょう。
耐震性は1981年以降が目安
現在の日本の住宅に適応されている耐震基準が施行されたのは1981年6月1日。
つまり、この日よりあとに建てられた住宅は、基本的に新しい耐震基準を満たしていますが、それ以前に建てられている住宅は、必ずしもそうであるとは限りません。
1981年6月1日以降の住宅であっても、老朽化などにより耐震性に不安が残ることも。その場合、地震により倒壊する危険性があるのみならず、「既存不適格建物」と見なされることがあります。
そうなると、リフォームだけではなく将来に建て替えることもできなくなるため、きちんと確認をとるようにしましょう。
断熱性が悪いと冬に苦労する
日本の住宅で使われている耐熱材はどんどん進化しているため、築年数があたらしいアパートから中古住宅に引っ越した人が、耐熱性能に差に愕然とすることがあります。
とくに注意が必要なのが、中古物件を内覧したのが春や秋など過ごしやすい季節だったとき。室内の温度をまったく気にせず、暮らし始めて冬が来たら「この家、寒い!」と、断熱性の問題に気づいたなんて声も。
築年数が経つほど断熱性能は劣ってくるため、購入を検討する際は、担当者にきちんと確認するようにしましょう。
【中古住宅購入の失敗談③】近隣の環境が合わない
中古住宅そのもののほか、人間関係や生活に関わる施設など、周囲の環境が自分のライフスタイルにマッチしないと、「失敗した…」となってしまいます。
昔からの住民が多い地域かどうか?
築年数が経っている中古住宅ほど、家がある地域が昔からの住民により構成されている確率が高くなります。田舎になればなるほど、その地域に固有の風習やご近所づきあいが継承されているもの。
家族ぐるみの親密な付き合いが求められる、自治会の加入や集会の参加が強制的であることに、苦手意識を抱く人もいるでしょう。
中古住宅を購入するときは、地域の雰囲気を調べ、自分にあったところを購入しないと、あとで後悔するようです。
施設が少ないと後になって後悔
住む人の家族構成により変わりますが、生活にかかわる施設が近くにないと、あとで不便さを感じることに。
たとえば、子育て世代の場合、幼稚園が近くになくて送迎に苦労した、小中学校の学区が端っこのほうで通学が大変だったという声が目立ちます。
また、シニア世代と一緒に住む場合、近所に駅やバス停、病院があるほうが便利です。そのほか、生活の利便性を重視する人であれば、役所、郵便局、スーパーやコンビニなどの位置関係もチェックしておくといいでしょう。
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【中古住宅購入の失敗談④】もっといい物件があった
売り出されている中古住宅の数は膨大で、それらの条件も多種多様。そのため、購入した直後にもっといい物件が突然出てくることがあります。
中古住宅販売のタイミングはさまざま
中古住宅はあらゆるタイミングで売りに出されますので、買い時がなかなか分からないとという声も少なくありません。
購入した直後により好条件の物件が出てくることも、「もっと好条件の物件があるのでは」と思って購入する決断を下せないまま、買い時を逃してしまうこともあります。
そのため、どの物件をどのタイミングで購入するか、割り切って考えることも必要です。
自分の希望をリストアップすること
とはいえ、中古住宅は高い買い物ですので、できるだけ希望にあった物件を買いたいものですよね。
そこで、中古住宅を買おうと思ったら、予算、通勤・通学、家の広さ、部屋の数、駐車場や庭の有無など、自分の希望をリストアップしておくようにしましょう。
仕事の状況や、子どもがいる場合は年齢によって、優先順位が変わってくると思います。
また、気に入った中古住宅があった場合、何度か内覧することで、希望との合致状況をチェックするようにしましょう。
【中古住宅購入の失敗談⑤】使い勝手が悪かった
格安の値段で売られているからといって、中古住宅の詳細を気にせず購入すると、あとで使い勝手の悪さを感じることがあります。
ライフスタイルに合わせて選ぶこと
中古住宅は、値段はもちろんのこと、それと同じくらい自分のライフスタイルに合致する物件を選ぶことが大切です。
仕事が忙しい、庭いじりに興味がない人が、大きな庭がある中古住宅を購入して、気が付いたら庭が雑草だらけ…という声も少なくありません。
料理が好きな人はキッチンの広さや仕様が大切になりますが、自炊しない人は必要最低限の機能があれば十分です。
トイレの数、お風呂の大きさ、ベランダの有無なども、住む人の考え方や状況により変わりますので、いちど自分のライフスタイルを振り返ってみてもいいでしょう。
生活導線を確認することも忘れずに
内覧のときに問題を感じなかったものの、実際に家具を置いてみたところ、間取りやコンセントの位置により、導線がうまく行かなかった!なんてこともあります。
また、トイレやお風呂の位置が悪いと、いちいちリビングを通過しないといけない、来客時に入りにくいなどストレスを感じてしまうことも。
キッチンの導線が複雑になると、料理が効率的につくれず、イライラしてしまいますので、そこに住んだらどのように動くのか想像することが大切です。
まとめ
中古住宅を購入したあと、住宅そのものや生活面で問題が発生すると、新築を買ったほうがよかった…となりかねません。
そこで中古住宅を購入しようと思ったら、成功談や失敗談を参考にしながら、自分の希望に合った物件を探すことがおすすめです。
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