かつては、結婚したら夢のマイホームを取得するのが人生設計の定番でしたが、最近は一人暮らしであっても一戸建てを検討するようになっています。
新型コロナウィルス感染拡大の影響により、一戸建ての広々としてスペースで、テレワークをすることを検討している人も多いそうです。
それでは、一人暮らしで一戸建てが欲しいと思ったら、新築と中古空き家のどちらのほうがいいのでしょうか。それぞれのメリットやデメリットを考えてみたいと思います!
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一人暮らしの一戸建て購入のメリット
近年メジャーになりつつある一人暮らしの一戸建て。まずは、そのメリットを解説していきます。
一人暮らしの生活が安定する
一人暮らしの人は、最低限の生活スペースがあればいいという考えから、アパートやマンション、とりわけ賃貸で暮らすことが多いと思います。
気軽に住み替えできるメリットがある一方、一定の年齢を超えたり、定年を迎えたりすると、賃貸は借りづらくなる傾向があります。
そのため、将来も自分の住まいを維持できるのか、精神的・金銭的な安心感が十分にあるとは言えません。
また、賃貸を借りられたとしても、そのあいだに支払う家賃の総額は、生涯で2000万円を超えることも少なくありません。
それなら最初から一戸建てを買って、一人暮らしを安定させたほうがいいという考え方も確かにあるのです。
庭がある生活を楽しめる
賃貸で一人暮らしをしていると、よほどの物件を選ばない限り、庭がない生活となります。最近はブームの流れもあって、庭を使ってガーデニングやDIYを楽しみたいと、一戸建てを検討する人も多いそうです。
友だちと集まってワイワイ楽しむのが好きな人は、庭を使ってバーベキューパーティーを開催するために、あえて広い庭の物件を選ぶことも。
また、庭付きの一戸建てだと、ペットを飼いやすいというメリットもあります。
ペット可のマンションもありますが、近隣に対するにおいや鳴き声に気を遣い、わんちゃんや猫ちゃんものびのびと暮らせません。庭付きの一戸建てであれは、あこがれの大型犬を飼うことも可能となります。
中古空き家のメリットは低コスト
新築一戸建ては、よほどの事情がない限り格安となることはありません。一方、中古空き家だと、100万円以下で購入できることもあります。
将来の住み替えの予算も確保できる
物件が売れるまでの期間が長引くと、管理コストがかさむのみならず、固定資産税の支払いも積み重なっていきます。
無人の状態が続いている実情から、売り主もできるだけ早く売りたいと思っているため、中古空き家は低価格になる傾向があるのです。
また、築年数が30年を超えると、家屋の価値はほとんどゼロになります。実質、土地代のみで売り出されるため、条件によっては100万円以下で購入できる可能性もあります。
そのため、将来に住み替えを予定しているときは、低価格で購入できる中古空き家のほうがメリットが大きいと言えるでしょう。
リフォームそのものを楽しむことも
もちろん、コストをかけずに購入できるとはいえ、そのような中古空き家の大部分は、修繕やリフォームが必要になります。
せっかくコストをかけずにマイホームを手に入れたのに、リフォーム費用が大幅に上回ってしまっては意味がありません。
中古空き家で一人暮らしするなら、リフォームやDIYが好きな人のほうが向いているでしょう。最近は、リフォームの家庭をYoutubeにアップし続けた結果、人気のチャンネルとなったケースもあります。
リフォーム作業そのものを楽しみながら一人暮らしをすることで、新築では得られない経験や喜びを積み重ねられます。
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一人暮らしが続くなら新築一戸建て
住み替えの予定がなく、一人暮らしが続く予定の人は、新一戸建てのほうが人生設計が立てやすくなる傾向があります。
最新の設備が整っている
中古空き家だと、購入時に家屋がすでに老朽化しているため、20年、30年と住み続けることが難しくなります。場合によっては、途中で家屋を解体して、新築で立て直す必要性も出てくるでしょう。
また、一般的に家屋は、築30年までなら安心して住めると言われています。新築の物件であれば、家が新しく最新の設備が整っているため、長期にわたって住み続けることが可能です。
自分のライフプランを見直す
一人暮らしで新築物件を購入するなら、ライフプランを改めて見直すことが大切。せっかく新築の家を買っても、転職により勤務地が遠くなってしまった、気が変わって住み替えたくなった、地元に戻ることになった…。
そうなったら、一戸建てを売り出すこともできますが、その物件の価値がよほど上がらない限り、赤字となってしまいます。
そのため、今後自分がどのような生活をしたいのか、長期的なライフプランを見直すことは不可欠です。
立地を重視するなら中古がいいことも
家そのものの新しさや性能よりも立地を重視するなら、中古のほうが希望に沿った物件を見つけられる可能性が高まります。
中古空き家は立地の選択肢が多い
新築一戸建ては、一定の広さがある区画に、複数の家をまとめて建てる分譲が多いため、選べるエリアが限られてきます。
それに対して中古空き家は、あらゆるところで売り出されるため、さまざまなエリアから選べることが特徴です。
「自分は絶対にここに住みたい!」「通勤時間は30分以内希望!」など、エリアにこだわりがある場合は、中古空き家のほうが探しやすいでしょう。
土地の価値があがる可能性も有
また、中古空き家は築30年を超えていると、家屋の価値は限りなくゼロとなりますが、条件がいいと土地の価値が上がることがあります。
将来、開発などで地価の高騰が期待できる場合、一人暮らしを楽しんだあとに売却して利益が得られることも。
とはいえ、投資として成功させるためには、周囲の開発の見通しなどを、念入りにリサーチすることも不可欠です。
結婚の予定があるなら?
一人暮らしで一戸建てが欲しいと思っているものの、生涯独身という予定でない場合は、どのように計画すればいいのでしょうか。
新築一戸建てだと住み替えが困難
新築一戸建てを購入すると、ある程度の購入費用を投じることになります。住宅ローンを組んで、長期的に返済する計画となることも少なくないため、結婚を機に住み替えるとい決断を下しにくくなってしまいます。
物件を売りに出してすぐに売却できればいいのですが、販売活動が長期化してしまうと、新しい生活にシフトするきっかけを逸してしまうことも。
婚活中である場合は、「家があれば相手も喜ぶだろう」と信じ込まず、新築を購入予定ととどめておいたほうがいいかもしれません。
中古空き家は相手が嫌がる可能性も
中古空き家の場合も同様で、マイホームがあるから必ず歓迎されるとは限りません。
実際に住む場所については、立地がよくても中古は嫌だ、駅から近いので中古歓迎など、それぞれこだわりポイントが異なります。
とくに女性の場合、居住空間にこだわる人が多いため、中古空き家に住むのを躊躇される確率は高まるので留意が必要です。
まとめ
一人暮らしで一戸建てを買う場合、その人のライフプランや投入できる資金、仕事の状況などから、新築と中古のどちらがいいのかは変わります。
一人暮らしであっても、将来的に状況が変わる可能性は捨てきれません。そこで、さまざまな可能性を視野にいれながら、一戸建ての購入を検討することをおすすめします。
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