土地活用プランナーとは?メリットや仕事内容・勉強方法など分かりやすく解説!

最近話題の「土地活用プランナー」。どんな仕事なの?資格を取得するメリットは?

どうすれば資格が取れるの?など疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、土地活用プランナーに関する基礎知識をまとめて解説しています。

どんな仕事なのか興味があるという人から本格的に資格取得を目指す人までぜひ、参考にしてください!

  • 土地活用プランナーは登録商標®️です。

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土地活用プランナーってどんな資格?仕事内容は?

まずは、土地活用プランナーがどんな資格なのか、主な仕事内容はどんなかといった基礎知識を身につけていきましょう。

「公益社団法人 東京共同住宅協会」が認定する資格

土地活用プランナーとは、「公益社団法人 東京共同住宅協会」が認定している民間資格です。

公益社団法人、つまり国や都道府県から認定を受けている協会による資格で、簡単に言えば「土地活用のスペシャリスト」であることを証明する資格です。

同協会は、主に賃貸住宅経営のサポートをメインに、1969年(昭和44年)の発足以来、50年にわたって活動を続けています。

土地活用プランナーの役割とは

土地活用プランナーは、「マーケティング」「プランニング」「事業収支計画」「税務」「法務」「権利調整」など幅広い分野の専門知識を身につけています。

これらを生かし、土地のオーナーに“その土地に最適な活用プラン”を導き出すことで、オーナーがより高い利益を得られるよう提案するのがメインとなる役割です。

土地は、ただ所有しているだけでは税金がかかるだけの「負の資産」です。

その土地の形状や立地条件、世の中のニーズなどに合わせて最適に活用することで、初めて「正の資産」となります。

しかし、土地を本当に有効活用するにはさまざまな専門知識や先見力、判断力、決断力などが必要で、事業に失敗すれば多額の負債を抱えてしまうリスクもあります。

そのため、なかなか最適な活用方法に踏み切れないオーナーもたくさんいます。

こうしたオーナーに、最適な活用方法を提案するのが土地活用プランナーです。

具体的な仕事内容

【土地活用プランの整理】

土地活用を考えているオーナーは、不動産業者などからさまざまな活用プランを提案されていたり、たくさんの資料を抱えていたりすることが少なくありません。

どれにしようか迷っているオーナーに対し、土地活用プランナーは土地周辺を歩く、不動産業者へ調査するといったことでリアルな情報を得たり、身につけた専門知識などを生かしたりして精査していきます。

【トータルスケジュールや予算の管理・調整】

土地活用はスケジュールや予算が非常に重要です。

工期が遅れたり、想定していなかった工事が必要になったりすればスケジュールが遅れ、予算もオーバーしてしまいます。

そこで、施工会社や管理会社とオーナーとの間に土地活用プランナーが入り、関係各所への調整なども含めてトータル的に管理していきます。

【資金調達の手助け】

オーナーだけで資金を調達するのは難しいものです。

賃貸経営などに活用する場合など、数千万円以上の資金が必要になりますので、交渉力や多角的な知識なども必要になってきます。

事業収支計画などの専門知識を身につけた土地活用プランナーが、金融機関とオーナーとの間に入り、融資を引き出すための交渉などに協力します。

このほかにも、施工会社を選定したり、施工物に瑕疵がないか、予定通り進んでいるかなど管理・監視したりするのも土地活用プランナーの仕事の一環です。

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土地活用プランナーのメリットとは

土地活用プランナーの資格を取得し、「公益社団法人 東京共同住宅協会」の認定登録を受けることで、さまざまなメリットが得られます。

  • 認定登録を受ける要件は次の項目で解説します。

オーナーへの絶大な信頼感

不動産業者をはじめ、「土地活用のプロ」を自称する人たちは世の中に大勢います。

もちろん、そうした人たちの中にも知識やアイデアが豊富で、実績を残している人たちもたくさんいます。

しかし、そうした人たちが必ずしもオーナーに最大の利益をもたらしてくれるとは限りません。

任せる人を誤ったり、土地活用に失敗したりすれば、リスクはオーナーに降りかかってきますので「失敗したくない」と思うのは当然のことです。

一方、土地活用プランナーの資格を取得していれば、「マーケティング」「プランニング」「事業収支計画」「税務」「法務」「権利調整」など幅広い専門知識を、一定水準以上、身につけていることの証明になります。

土地活用プランナーの資格は、土地のオーナーに安心感を与えることにつながり、より信頼関係を築きやすく、より土地活用の成功に近づきやすくなるという大きなメリットがあります。

自分の業務やその先の人生にもプラスに

認定登録を受ければ、名刺に「公益社団法人 東京共同住宅協会認定 土地活用プランナー」の肩書を入れることができるほか、顔写真付き「土地活用プランナー認定証」も発行してもらえますので、カスタマーに提示することができます。

また、セミナーや情報交換会なども積極的に開催されており、常に土地活用に関する最新情報を得ることができます。

こうしたメリットを生かせば、自身の業務はもちろん、将来的に起業したいという人にも大きなプラスになるでしょう。

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土地活用プランナー資格を取得したら認定登録を目指そう

土地活用プランナーの試験に合格し、合格証を発行してもらったら、認定登録を申請しましょう。

次の要件に当てはまれば即申請を検討!

A:次の建設業または不動産業従事者(実務経験2年以上)

  • 建設業関連…ゼネコン / ハウスメーカー / 設計事務所 / 工務店
  • 不動産関連…不動産取引業 / 不動産賃貸業 / 不動産管理業
  • ※商業・法人登記された組織に従事している社員・従業員などで、個人事業主や一般事務は対象外です。

B:資格登録者(登録2年以上)

  • 弁護士 / 司法書士 / 行政書士 / 土地家屋調査士 / 測量士 / 不動産鑑定士 / 公認会計士 / 税理士 / 一級建築士 / マンション管理士 / 管理業務主任者 / 宅地建物取引士 / 賃貸不動産経営管理士 / ファイナンシャルプランナー
  • ※ファイナンシャルプランナーはFP技能士3級を除きます。
  • ※FP技能士2級以上は登録期間ではなく合格後の期間が2年以上となります。

登録要件に該当しなくても大丈夫!

土地活用プランナーの資格取得時点で、上記の登録要件に該当しないという人も心配は不要です。

合格証書は「生涯有効」なので、焦らず実務経験や関連資格の登録期間をクリアし、登録を申請すればOKです。

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土地活用プランナーになるための勉強方法や受験方法は?

土地活用プランナーの試験に合格するためには、幅広いジャンルの専門知識を一定以上身につける必要があります。

株式会社東京リーガルマインド(LEC)は「公益社団法人 東京共同住宅協会」の指定教育機関となっており、「土地活用プランナー認定試験対策講座」を開催しています。

ここでは、「公益社団法人 東京共同住宅協会」が推奨しているLECの対策講座をご紹介します。

独学するなら通信講座!

WEBやDVDを使った通信講座(50分×12回)

土地活用プランナーに必要な幅広いジャンルの専門知識を、自分のペースで効率よく学習できるのが通信講座です。

受講料は26,000円〜31,900円(2019年6月時点:消費税8%)となっており、テキストの有無、WEBかDVD、スマホ視聴の可否などの条件によって異なります。

さらに通学講座も!

通信講座に加えて、通学講座のオプションがついているコースも用意されています。2019年6月時点で確認できたのは以下の6校です。

  • LEC新宿エルタワー本校
  • LEC池袋本校
  • LEC梅田駅前本校
  • LEC札幌本校
  • LEC仙台本校
  • LEC福岡本校

なお、講座は新宿エルタワー校または池袋本校で実施され、それ以外の校舎には配信される形になります。

受講料は27,000円〜34,900円(同)となります。

講座を修了したらいざ認定試験へ!

通信講座や通学で土地活用プランナーに必要な知識を身につけたら、いよいよ「土地開発プランナー認定試験」を受験することになります。

2019年は9月15日に開催予定です。概要は次の通りです。

【受験資格】

受験するにあたっての資格は特に設けられておらず「年齢、性別、国籍、学歴」すべて不問で受験することができます。

【出題範囲】

土地活用プランナー養成講座(テキスト)に沿って、土地活用についての「マーケティング」「プランニング」「事業収支計画」「税務・法務知識」「権利調整」それぞれの分野から出題されます。

【出題形式・試験時間】

筆記試験(4択×40問のマークシート)となります。試験時間は60分です。

【受験料】

税別7,000円

【受験までの流れ】

インターネットまたは郵送にて申し込みをおこない、指定された期日までに受験料を納めます。

これで受付が完了となります。

2019年であれば9月5日以降に受験票が発送されますので、当日は持参のうえ試験会場へ向かいましょう。

土地活用プランナー認定試験について詳しくは、「公益財団法人 東京共同住宅協会 認定資格」のページをご確認ください。

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土地活用プランナーまとめ

この記事では「公益社団法人 東京共同住宅協会」が認定している「土地活用プランナー」について、どんな資格なのか、仕事内容や取得するメリットは何か、勉強方法や受験方法は?といった基礎知識をまとめて、分かりやすくご紹介してきました。

土地の運用に関わるあらゆる知識を網羅して習得できることで、オーナーの利益を最大化するお手伝いができるだけでなく、将来的に、自分自身の仕事などにも生かすことができる資格です。

土地を有効活用し、その地域が活性化されれば社会貢献にもなります。

もちろん、土地のオーナーが自ら土地活用プランナーの資格取得を目指すのも大いに有用です。

ここでは基礎知識のみをご紹介してきましたが、より詳しく知りたい人はぜひ、「公益社団法人 東京共同住宅協会」のホームページにアクセスしてチェックしてみてはいかがでしょうか?

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ABOUTこの記事をかいた人

35年で過去5,000棟の解体工事を手がけた解体専門店・市川工業の責任者であり、解体協会の理事も務めています。 建物解体工事を中心に産業廃棄物のリサイクル業務を中心に、毎年、年間300件以上の解体工事でお客様とふれあう中で「より良いサービスを提供する解体企業になる」をモットーに、業界のイメージと解体工事の品質向上に力を注いでいます。 現在は新潟県解体工事業協会の理事を務め、解体業界全体の品位向上に力を注いでいます。 資格:一級土木施工管理技士、リサイクル施設技術管理者、解体工事施工技士