珍しい重機大集合!解体現場で活躍する重機をご紹介します!

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珍しい解体専用重機

解体工事現場には欠かせない「解体専用の重機」

少年時代に大型の重機などが高層ビルを解体している姿を見てドキドキ・ワクワクした覚えがある方も多いのではないでしょうか?

実はこの重機には様々な種類があり、解体現場の条件によって適切に使い分けがされています。

今回はその中でも普段はあまり目にする機会がない珍しい重機について、どのようなものがあるのかをご紹介していきます。

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解体とは?

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建築というカテゴリーにおいての「解体」は一般的に「建設」の反対の意味で用いられます。

建設が造ることに対し、解体は壊すという皆さんが持っているイメージの通りです。

「解体」と一言で言ってもその理由は様々です。

建築物の老朽化による建て替えのための解体、地震や火災その他の災害などによって激しく損傷し、著しく危険な状態になったための解体。

単純にその建築物の使用目的を終えての解体。

重要建造物に指定されている建築物を移設するための解体、道路拡張などの行政からの指令による解体(この場合は復元が前提のため壊すというよりは組み立て直せるようにバラバラにするイメージ)などが行われています。

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解体現場は一つ一つ全てが違う!

解体の現場は非常に複雑です。

一般家屋をイメージしてみましょう。

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解体をする家屋の周辺には”隣家もなく田畑など他人の土地もなく現場前の道路も十分な広さがある”といった場合解体作業はスムーズに進むことが想像できます.

しかし、実際には”隣家との距離がごく近い””他人の土地が隣接している””現場前の道路が狭く重機やトラックが侵入するための十分なスペースが確保しづらい””電柱や電線などのケーブルが解体対象物の目の前にある”といったハード面から”近所の人が騒音や振動に対して過敏””微量な粉塵などでも異常に気にする”といったソフト面まで実に様々な要素が絡まり合って来ます。

ビルなどの大きな建築物の解体に目を向けてみましょう。

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ビルも高さや形状、材質、建っている場所(広い道路に面している、奥まっているなど)、隣接するビルや一般家屋との距離、現場前の道路の広さなど、その一つ一つの条件は全て違います。

しかし「やりにくい」からと言って解体しない訳には行きませんので、どのような条件であっても解体工事が行えるように様々な種類の重機が用意されています。

一様に「解体工事」といっても、その難易度は解体する物件によって様々となります。

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重機メーカーをご紹介!

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重機メーカーというとどこが思い浮かびますか?

日本ではKOMATSU(コマツ)やHITACHI(日立建機)、Kubota(クボタ)などが有名かも知れませんね。

他にも様々なメーカーがありますので少しご紹介します。

日本の重機メーカー

  • KOMATSU(コマツ)

主に油圧ショベル・ホイールローダー・ブルドーザーなどを開発・生産しています。

  • CAT(キャタピラージャパン)

主に油圧ショベル・ミニ油圧ショベル・ブルドーザーなどを開発・生産しています。

  • ヤンマー

主にミニショベル・油圧ショベル・ホイルローダーなどを開発・生産しています。

  • HITACHI(日立建機)

主に大型ショベル・油圧ショベル・ローディングショベルなどを開発・生産しています。

  • 川崎重工

主に超大型ホイールローダー・ホイールローダー・ログローダーなどを開発・生産しています。

  • 住友建機

主に油圧ショベル・後方超小旋回ショベル・超小旋回ショベルなどを開発・生産しています。

  • IHI建機

主に後方超小旋回ショベル・クレーン付きミニショベル・油圧ショベルなどを開発・生産しています。

  • KOBELCO(コベルコ建機)

主に油圧ショベル・ミニショベル・ホイールローダーなどを開発・生産しています。

  • Kubota(クボタ)

主にミニバックホー・ホイールローダー・油圧ショベルなどを開発・生産しています。

ほかにも三菱重工、ユニキャリア、タダノなど、日本国内だけでも実に多くの重機メーカーが存在します。

では、海外はどうなのでしょうか?

海外の重機メーカー

  • アメリカ

キャタピラー(Caterpillar)
テレックス(Terex)
CNH(Case New Holland)など

  • 中国

徐行集団(XCMG)
三一重工(SANY)
Shantuiなど

  • ドイツ

Liebherr(リープヘル)
Wirtgen Group(ヴィルトゲン・グループ)
BAUER(バウアー)など

このほか、フランスの「Manitou(マニトウ)」「Fayat(ファヤット)」、韓国の「Hyundai」、スウェーデンの「Volvo」「Sandvik」などなど、世界各国にも有名なメーカーが多数存在しています。

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大型の建築物の解体で活躍する重機はどんな重機?

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大型の建築物ではロングが大活躍します。

  • ロングアーム

その名の通り、アーム部分が長く設計されている重機です。

ブーム式になっていて、10メートル程度(3階程度)の解体に活躍します。

  • ツーピースアーム

アームの接合点がロングアームよりも1箇所多いタイプで、15メートル(5階程度)の解体に活躍します。

  • ロングフロント

マルチブームとも呼ばれています。

上記の2機種よりもさらに接合点が増えたタイプで、40~50メートル(10階~17階程度)の解体に活躍します。

解体対象物に適したアタッチメントを付け替えることで様々な場面での応用が利きます。

例えばハサミ状のアタッチメントを取り付ければザリガニのような見た目になりますが、太い鉄骨や梁、柱などでも一気に切断することができます。

また、鉄筋コンクリート造の解体では油圧ブレーカーやクラッシャーと呼ばれるアタッチメントを取り付けることで効率良く破砕していくことが可能になります。

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ギネスブックに登録されている重機

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ロングの中でも、KOBELCO建機が生産・販売している「SK3500D」という超大型ビル解体専用機はなんとギネスブックにも登録されています。

作業高さは最高で65メートル超、実に21階建てビルに相当すると言われています。

21階…あまり想像がつきませんね。

下から見えるの?とか細かい作業ができるの?風で煽られたら倒れないの?などいろいろな疑問が思い浮かびますよね。

もちろん私たちが心配するまでもなく安全性・安定性・作業効率などは考えられていますが、都市部の高層ビル解体などで活躍中とのことですので、都市部に行けば出会えるかも知れません。

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重機の価格ってどれくらいするの?

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重機は新車で購入するとなると意外と高額になります。

おそらく皆さんの想像以上だと思います。

例えばブルドーザー。

大きさなどによっても異なりますが、KOMATSUやCaterpillarなどの有名メーカーの新車価格では【3,000万円~7,000万円】、中古でも【300万円~500万円】といったものが多いようです。

油圧ショベル、ユンボ、バックホーなどの総称をショベルカーと呼んでいますが、こちらも高額です。

ミニショベルで【300万円~800万円】、大型の油圧ショベルになると【3,000万円~7,000万円】になるものもあります。

また、トラクターショベルのうち車輪で走行するタイプのものをホイールローダーと呼んでいますが、こちらは新車で【900万円~1,200万円】程度が相場です。

クレーン車にはいろいろなタイプがあります。

例えばトラックの上にクレーンが載っているトラッククレーンでは【3,000万円~2億9,000万円】、8輪以上の大型の特殊用途自動車オールテレーンクレーンは【2,000万円~3億5,000万円】、戦車などに採用される無限軌道タイプのクローラークレーンではなんと【4,000万円~8億円】というように価格帯もバラバラですが全てが非常に高額となります。

いかがですか?

ちなみに先ほどギネス登録されているとご紹介したSK3500Dの新車での標準販売価格はおよそ10億円と言われています。

機体もビックですが、価格も目玉が飛び出るくらいビックですね!

ちょっと想像していたよりもずっと「高い」というイメージですね。

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重機もすごいがオペレーターもすごい!

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今回は主に大型の建築物の解体で活躍する重機をご紹介しました。

日本国内はもちろん、海外にも様々な重機メーカーがあるんですね。

しかしどんなに重機が高性能であってもオペレーターの技術が未熟であれば大事故や災害を招きかねません。

まるで自分の腕のように繊細な操作を確実に、安全に行うオペレーターとのタッグによって初めて、これらの重機の力が最大限発揮されるということです。

今度解体工事現場に出くわしたら、ぜひどんな重機が使われているのかチェックしてみてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

35年で過去5,000棟の解体工事を手がけた解体専門店・市川工業の責任者であり、解体協会の理事も務めています。 建物解体工事を中心に産業廃棄物のリサイクル業務を中心に、毎年、年間300件以上の解体工事でお客様とふれあう中で「より良いサービスを提供する解体企業になる」をモットーに、業界のイメージと解体工事の品質向上に力を注いでいます。 現在は新潟県解体工事業協会の理事を務め、解体業界全体の品位向上に力を注いでいます。 資格:一級土木施工管理技士、リサイクル施設技術管理者、解体工事施工技士