物置の処分費用やDIYによる解体方法を知りたいという人も多いのではないでしょうか?
普段何気なく使っている物置も、いったん不要になるとその処分に困ってしまうものです。
業者に処分を依頼した場合はいくらになるのか?DIYで解体することは可能なのか?など物置の処分についての基礎的な部分を解説していきます。
不要になった物置の処分に困っている人はぜひ、参考にしてください。
劣化した物置の放置はさまざまなリスクを招く
「処分しなきゃいけないと思っている物置があるが、なかなか行動に移せずにいる」という人も少なくないようです。
物置は普段は使わない趣味の道具や、アウトドア用品をしまっておく、気温差や湿度などの影響を受けにくいものを保管しておくなど、さまざまな使い方ができる大変便利な建築物のひとつです。
しかし、老朽化が進んで錆びてしまったり、庭を拡張したいと思ったときに邪魔になったりすることもあります。
あるいは引っ越しや家の解体などで物置を処分しなければならないこともあるかもしれません。
その中でも特に注意したいのが、劣化した物置を処分せずに放置してしまうケースです。
錆びたり穴が開いたり、屋根や壁の一部が損壊していたりすると景観が損なわれてしまうだけでなく、子供がケガをしてしまう、地震のときに倒壊したり、台風のときに屋根や壁が飛散して自宅や近隣住宅・住民に損害を与えてしまうといった危険性もあるなど、さまざまなリスクが生じるからです。
また、使っていない物置を放置すると、空き巣に狙われやすくなるとも言われています。
死角ができて隠れ場所になったり、足場代わりになったりすることがあるためです。
普段から使っている気配がある物置ならそうしたリスクは低くなりますが、老朽化した物置を処分せずに放置してしまうと、このように多方面のリスクが少なからず生じてきます。
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物置の処分を業者に依頼した場合の費用
いざ物置を処分するとなったとき、費用はいくらくらいを見積もっておけば良いのでしょうか?
一般家庭で使われている物置の多くは「木製物置」または「スチール製物置」といった材質のものです。
それぞれの費用の目安を見ていきましょう。
ところで、一般的にはスチール製の物置の方が、木製の物置よりも処分費用が安くなる傾向にあるのを知っていますか?それは、スチール製であれば鉄くずとして再利用できるため、廃品回収業者などが買い取ってくれるケースが多いためです。
一方の木材は処分費用がかかるため、スチール製よりも高くなる傾向にあるようです。
こうした点を押さえておくことも、上手に物置を処分するためのコツです。
物置の処分費用の目安
物置の処分費用は、材質、大きさなどによって分かれていることが多いです。
業者によって多少の違いはあるものの
- Sサイズ(3辺の合計が概ね400cm) 15,000円〜18,000円程度
- Mサイズ(3辺の合計が概ね400cmから500cm) 18,000円〜21,000円程度
- Lサイズ(3辺の合計が概ね500cmから600cm) 21,000円〜25,000円程度
- 2Lサイズ(3辺の合計が概ね600cmから700cm) 25,000円〜30,000円程度
- 3Lサイズ(3辺の合計が概ね700cm以上) 業者ごとに相談
といった金額が目安になってくるようです。
このほか、プレハブや木製などは処分費用がプラスされたり、基礎を解体する場合はその費用が加算されたりしていきます。
また、残置物の処分が加わる場合はその費用も別途必要になってきます。
具体例を見てみましょう。
スチール製物置(横200cm・奥160cm・高190cm)
処分費用が21,000円、残置物の処分で15,000円、基礎になっていたコンクリートブロック10個の処分費用で5,000円、合計が41,000円です。
木製物置(横200cm・奥120cm・高210cm)
処分費用が23,000円、廃材の処分費用が15,000円、残置物の処分費用が7,000円、さらに土台の撤去費用で15,000円、トータル60,000円です。
これらはごく一例で、さまざまな条件によって変わってきますが、このように木製物置の方が、処分費用が高くなる傾向にあります。
物置の処分費用を抑えるには
物置の処分費用を抑える方法として、もっとも簡単なのは残置物を置かないということです。
不要なものはフリマアプリやネットオークション、リサイクルショップに買い取ってもらうなど、何らかの方法で処分しておくと、お金も手元に残ります。
売却が難しい場合で、かつ粗大ゴミなどは、自治体が実施している不用品回収に依頼することで安く抑えられます。
物置はDIYで処分できる?
「物置の処分費用をもっと抑えたい!」という人は、DIYで処分にチャレンジしてみましょう。
ただし、物置は小さいとはいえ、作業には少なからず危険が伴います。
ヘルメットや安全靴、ゴーグルや防塵マスク、軍手といった装着品はぜひ用意しておきましょう。
また、古い物置などでアスベスト含有建材が使われている可能性があるという場合、事前に材質を調べておき、場合によっては専門家に調査を依頼することも検討しましょう。
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物置をDIYで処分する際の解体方法
物置の解体は基本的に上からです。まず屋根を外していく訳ですが、おそらくドライバーやスパナなどでボルトを外していけば、ほとんど解体できるでしょう。
木製物置の場合は釘抜きやバールなどを用意しておきましょう。
屋根が抜け落ちたり、足を滑らせて転落したりしないように十分に注意を払って撤去しましょう。
屋根を外し終えたら、次はドア・壁・窓などを外していきます。
こちらも同様にボルトを外していけば解体できるものがほとんどです。
ここまでは特に難しいことはないので、ケガや事故などに気をつけて慎重に行えばスムーズに解体できるでしょう。
最後に床を外して、基礎の解体になる訳ですが、基礎がコンクリートブロックを置いてあるだけという場合なら、自分で簡単に撤去することができます。
しかし、きちんとしたコンクリートを打設してある基礎の場合、コンクリートカッターやはつり機などが必要なケースもあるため、DIYではハードルが高いかもしれません。
その場合は、無理をせずに解体業者などに依頼することをおすすめします。
廃棄物の処分方法は前もって確認しておこう
スチール製、木製にかかわらず、解体後は廃棄物が出ます。
これらの処分費用を前もって確認しておきましょう。
自治体によって処分方法が異なるので、うっかり不法投棄にならないよう適正に処分することが大切です。
鉄くずは廃品回収業者などが買い取ってくれるケースがありますので、併せて確認しておきましょう。
物置を引き取ってくれることも
物置のメーカーによっては、新しい物置に買い換えるときに古い物置を引き取って処分してくれるところがあります。
そうすれば処分のことを考える必要がなくなりますので、買い換えを考えている人は、一度メーカーに問い合わせてみてはいかがでしょうか?
また、リサイクルショップや不用品回収業者なども、有料になりますがそのまま引き取ってくれることがあります。
念のため確認してみるのも良いでしょう。
物置の処分方法まとめ
老朽化した物置の放置は、さまざまなリスクが生じるため、できるだけ早く適切に処分したいものです。
業者に依頼した場合でも、処分費用は概ね50,000円〜100,000円程度を見ておけば、十分収まるケースがほとんどです。
DIYでも解体できないことはありませんが、廃棄物の処分などを考えると、業者に依頼した方が時間もかかりません。
DIYで解体する場合は、廃棄物の処分方法をあらかじめ確認しておき、安全対策を十分に講じた上で慎重に行いましょう。
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