新潟県の解体工事業界の裏事情、こっそり教えます。

新潟県の解体業界ってどうなの?

一般家庭においての解体は、一生に一度経験するかしないかという貴重なものです。

その分、得られる情報も限られており、いざ解体を依頼しようとした時には少なからず「不安」が付きまといます。

今回は私の地元である「新潟県」の解体工事業界について色々と書いていきたいと思います。

解体の予定がある方はぜひ参考にしてみてください。

新潟の解体工事なら

【新潟関連の記事もご覧下さい】

お問い合わせ

新潟県の解体工事業者の特徴

62fc15c16e8ec5fb449254fc2a722d28_s

新潟県は上越・中越・下越の3つのエリアに分かれています。

人口比率でいくと、県庁所在地のある下越エリアが一番で、次に中越エリア、そして上越となります。

代表的な市町村ですが、下越エリアでは「新潟市で約80万人」中越エリアでは「長岡市で約27万人」、上越エリアでは「上越市で約20万人」となります。

新潟県内に本社のある解体業者数は、はっきりとは分かりませんが参考として「新潟県解体工事業協会」に登録している業者数でいくと51社となります。

他にも解体工事を事業として行っている企業はたくさんありますし、現在もその数は増加傾向にあります。

また、新潟県は雪国です。

解体屋は重機を多く扱う業種ですので、その特徴を活かして冬場は道路除雪や駐車場除雪を請負っている会社も多くあります。

新潟県の県民性でしょうか?各企業とも真面目で我慢強くやさしい方が多いと思います。
(他の県なども優良企業ばかりだはと思いますが)

スポンサーリンク

新潟県の解体工事の相場はどれくらい?

まずは相場がどれくらいなのか、気になりますよね。

実際の解体費用は立地、広さ(坪数・延べ床面積)、その他の条件によって大きく異なるケースがありますので、あくまで目安となってしまいますが、おおよその相場は次のようになります。

■木造住宅

坪あたり21,000円~30,000円

■鉄骨

坪あたり20,000円~30,000円

■RC造

坪あたり25,000円~35,000円

■アパート・長屋

坪あたり25,000円~35,000円

■店舗・工場

坪あたり45,000円~60,000円

■その他の建物(車庫・土蔵など)

坪あたり20,000円~40,000円

一つの目安としてご覧ください。

なお、正当な理由もなくこの価格よりも異常に安い場合、特にミンチ解体や不法投棄、その他の不適切な解体を行う可能性もありますので、「なぜ安いのか」が明確でない業者の場合は注意しましょう。

お問い合わせ

解体工事業者登録簿の閲覧ができる!

一般に、解体工事業を行うには「建設業許可」を得るか、または「解体工事業登録」を行う必要があります。

新潟県には多数の解体工事業者がありますので、これらに該当する全ての業者を一から探し出すのは大変な労力となります。

そこで、例えば「一般社団法人 新潟県解体工事業協会」のように信頼のおける業者を登録しているサービスなどで探してみてはいかがでしょうか?

一般社団法人新潟県解体工事業協会

新潟県解体工事業協会に掲載されている業者は

・新潟県内に主たる事務所を有している

・建設業法における「とび・土木工事業」の許可を受けている

・「産業廃棄物の収集運搬業」の許可を受けている

・長年の経験と実績がある、優良企業が多い

という特徴がありますので、信頼度が非常に高いと言えます。

ぜひ参考にしてみてください。

また、新潟県庁の7階にある「土木部管理課建設業室内」では、「解体工事業者登録簿」を閲覧することができます。

備え付けの閲覧票に必要事項を記入することで誰でも閲覧することができます。

なお、書類の持ち出し、電子機器の使用、コピー等はできません。

■閲覧可能な日時

県庁の開庁日:月曜日~金曜日の09:30~12:00まで/13:00~16:30まで
(12:00~13:00と土日祝日等及び年末年始は閲覧不可)

*臨時に休む場合がありますので、事前にホームページ等でご確認ください。

新潟の解体なら 解体協会加入企業の市川工業㈱へ

スポンサーリンク

失敗しない解体業者の選び方は?

解体には大きな費用がかかりますので、トラブルや業者選びの失敗は避けたいところです。

それにはどのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか。

相見積もりを忘れずに!

f537559c90b9f03c25ea802b96a66c9b_s

1社だけの見積もりは比較対象がなく、適正な価格かどうかが分かりにくいため、できれば2社程度から見積もりを取るようにしましょう。

「できるだけ多くの業者から見積もりを」と勧めているところもありますが、多すぎると逆に判断基準が多すぎて分かりにくくなってしまったり、調査のスケジュールを調整するのが困難だったり、あるいは後から断りを入れるのが大変になってしまいますので多くても3社程度にとどめておきましょう。

解体工事の施工を行うのは誰か?

施工方法は大きく次の2つに分かれます。

直接施工:受注した業社が自社で施工するケースです。

外注施工:受注した業社が外注に出し、下請けが施工するケースです。

外注施工に関しては、マージンが上乗せされるだけでなく、「万が一の際の責任の所在」「意思疎通」という点でリスクがありますので、できれば直接施工を行っている業社に依頼しましょう。

実績がある=信頼がある!

何事も始まりは実績ゼロの状態からですので一概には言えませんが、その解体業者が信頼がおけるかどうかを判断するには実績を見ることが最も近道です。

創業以来20年30年と地元で解体工事を受注している会社であれば、まず信頼がおけると言えるでしょう。

近隣への挨拶はあるか?担当者の対応はどうか?

c5693fe994db9113a640acb2ac99d730_s

解体工事には振動や騒音といった問題のほか、重機やトラックが行き交うなど、近隣に様々な影響を与えます。

そのため、トラブルを避けるためにも工事が始まる前に近隣へ挨拶に行くことが望ましいとされています。

施主が直接行く以外にも、担当者が近隣へ挨拶に出向いてくれるか確認をしておきましょう。

また、問い合わせた際などに対応してくれる営業マンや事務員などの対応は業社を決める上で重要なポイントです。

曖昧な回答や約束の日時に連絡がないなどでは今後不安を抱いてしまうことになりますので、担当者(または営業マン)の対応もしっかりと見ておきましょう。

各届け出は行ってくれるか?

解体工事を始めるには、いくつかの届け出や許可が必要になります。

これらの届け出を行ってもらえるか確認しておきましょう。

《解体工事の届け出》
延べ床面積80平米以上の建築物を解体する際に着工日の7日前までに各自治体への提出が必要です。

《道路使用許可》
国道・県道・市道などを使用しての工事では管轄の警察署に道路使用許可を届け出る必要があります。

《ガス・水道立会願い》
ガス管、水道管などがどの位置にあるのかを立会いで確認してもらうためにガス・水道局に届け出が必要です。

許可や登録を受けているか?

解体を行うには「建設業許可」あるいは「解体工事業の登録」のいずれかが必要となります。

また、解体の際に発生した廃材は産業廃棄物となります。

「産業廃棄物の収集運搬」の許可を得ていることに加えて、どのように処分をするのかも必ず確認したいポイントです。

「産業廃棄物処分業の許可証」や「最終処分場との契約書」あるいは、産業廃棄物の処理を専門業者に依頼する場合は「マニフェスト伝票」が発行されますので、その写しをもらえるか確認をしましょう。

また、上記がクリアされた解体業者であっても相場より安いと「ちゃんと解体してもらえるのか」と不安になってしまうものですよね。

その場合「なぜ他社よりも安くできるのか」その理由を明確に説明してもらえるかどうかを判断基準としましょう。

尚、こちらのサイトにも優良解体業者を選ぶポイントが書かれておりますのでご覧ください。

家の解体工事で失敗しない10のチェックポイント

2017年11月2日
お問い合わせ

解体工事をするに当たって他に知っておいた方が良いことは?

解体にあたって必要な手続き、利用できる補助金や助成金制度などのほか、業社が過去に行政処分や許可の取り消し等を受けていないか等も知っておくと、より安心して工事を依頼できます。

解体に必要な手続き

延べ床面積80平米以上の建築物を解体する時は、着工日の7日前までに届出の提出が義務付けられています。

解体業者が代理で行ってくれるケースが多いですが、その場合でも施主の委任状が必要になりますので覚えておきましょう。

なお、届け出先は新発田、新潟、三条、長岡、南魚沼、上越、佐渡の地域振興局地域整備部建築課(ただし新潟市、長岡市、上越市、新発田市、三条市、柏崎市で行う工事に関しては各市町村窓口)となります。

補助金・助成金

例えば空き家や廃屋の解体に関しては、各自治体ごとに独自の補助金制度や助成金制度を取り入れていることが多いため、管轄の自治体に確認をしてみましょう。

要件を満たせるのであればぜひ利用したいものです。

解体工事業社の行政処分や許可の取り消し

行政処分や指名停止、あるいは許可の取り消しなどの処分を受けている業社もあります。

理由が不法投棄であった場合、業者だけではなく工事を依頼した施主も何らかの処分を受けることになりますので注意しましょう。

*行政が情報を開示している*

あまり知られていませんが、行政処分や指名停止、許可の取り消しなどの情報は新潟県のホームページで情報を開示しています。

ただ他の業種なども含まれているため探し出すのが困難な部分もありますので、もしすでに候補の解体業者が決まっている場合は、直接役所に問い合わせてみた方が早いかも知れません。

スポンサーリンク

少し遠方でも相談してみる価値あり?

新潟県は縦に長く、佐渡・上越・中越・下越とエリアが分かれていますが、エリアによって廃棄物の処分料が異なります。

そのため、廃棄物の量によってはエリア外の解体業者に依頼する方がトータルとして安く上がる場合もあります。

エリア外に依頼候補となる業社がある場合、出張が可能かなど一度相談をしてみるのも良いでしょう。

新潟県に限らず解体工事は業者選びが非常に大切です。

工事が始まってからではやり直すことはできませんので、ぜひ失敗しない業者選びにお役立てください。

お問い合わせ

新潟県は優良な解体業者が多い!

解体工事業者に限らず、新潟県は優良企業が多い県だと思います。

これも県民性なのかは分かりませんが、「勤勉・真面目・辛抱強い」といった特徴があると思います。

ちょっと話は逸れますが、新潟県は「食べものが美味しい」所でも有名かと思います。

特に「お米やお酒」は他の県より群を抜いて美味しいところだと思いますし、魚介類や野菜なども美味しく食べれます。

また、自然も豊かですし、冬にはスキーでも有名な場所です。

実は、ラーメンも美味しい有名店が多い県でもあるんですよ!

解体工事と関係ありませんが、新潟県は本当に良いところなので機会があったら是非一度足を運んでみて下さい。

新潟の優良解体業者

【解体事業者向けサービス】営業不要で空き家解体の集客・受注システム

冊子
  • 個人のお客様で数ヶ月先まで予約を埋める方法
  • 営業しないでお客さんが集まるネットの使い方
  • 地元のお客さんを効率的に来店してもらう方法
  • 素人がホームページで集客する3つのステップ

ABOUTこの記事をかいた人

35年で過去5,000棟の解体工事を手がけた解体専門店・市川工業の責任者であり、解体協会の理事も務めています。 建物解体工事を中心に産業廃棄物のリサイクル業務を中心に、毎年、年間300件以上の解体工事でお客様とふれあう中で「より良いサービスを提供する解体企業になる」をモットーに、業界のイメージと解体工事の品質向上に力を注いでいます。 現在は新潟県解体工事業協会の理事を務め、解体業界全体の品位向上に力を注いでいます。 資格:一級土木施工管理技士、リサイクル施設技術管理者、解体工事施工技士