駐車場工事には土間コンクリートとアスファルト舗装どちらが良いの?費用と利便性を比較検証!

土間コンとアスファルトとの施工費用を比べます

自宅の庭を駐車場にリフォームしたり、解体後の土地活用の一環として駐車場経営などを選ぶ方も多いことと思います。

ところで駐車場工事には主に「土間コンクリート舗装」「アスファルト舗装」がありますが、両者の違いは何でしょうか?費用の相場や利点・欠点なども含めて比較検証してみます。

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アスファルトと土間コンクリート、具体的な両者の違いは?

アスファルトと土間コンクリート、見た目ではすぐに区別がつきやすい両者ですが、そもそもどのような違いがあるのでしょうか?

アスファルト舗装とは?

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砕石や砂などの「骨材」と「アスファルト」を加熱して混合したものをアスファルト混合物(アスファルト合材・アスファルトコンクリート)と言います。

このアスファルト混合物を敷き詰めてならし、転圧をして施工します。

加熱した際の温度は実にプラントからの出荷時で160度以上、施工中も150度前後で行われます。

真夏の現場はまるで灼熱地獄のような暑さに見舞われますので、熱中症などの対策も十分に練らなければなりません。

温度が50度以下になってはじめて解放できる(車が走行できる)ようになります。

それよりも高い温度で解放してしまうと轍などができてしまう可能性があります。

アスファルト舗装の利点と欠点

利 

  • 単価が安い
  • 冷えればすぐに使えるため、施工後数時間で解放できる
  • 工事にかかる時間が短くて済む
  • 排水性が良く静音性も高い

欠 点

  • 耐久性が低いためひび割れ・凹みなどができやすくたびたびの補修が必要
  • 真夏の昼間などはうっかり触れると火傷してしまうほど高温になる

土間コンクリート舗装とは?

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全く別物のようなイメージですが、実はコンクリート舗装はアスファルトの合材が「コンクリート」に変わったものです。

アスファルトと比べると非常に硬くて丈夫いのですが、柔軟性という点では劣ります。

そのためコンクリートの中間部分などにワイヤーメッシュあるいは配筋(鉄筋を配置すること)を施します。

アスファルトは薬品やガソリンなどをこぼしてしまうと劣化してしまいますが、コンクリートの場合はまず影響を受けることはほとんどありません。

そのためガソリンスタンドなどではコンクリート舗装となっています。

土間コンクリート舗装の利点と欠点

利 点

  • 固くて丈夫
  • 耐久性に優れているため補修頻度が低くて済む
  • 真夏などでも表面の温度上昇がアスファルトと比べて大きく抑えられる

欠 点

  • 単価が高い
  • 温度変化による伸縮を考えて継ぎ目を作らなければならず、施工後数日間の時間が必要なため、工事完了までに時間がかかる
  • 金鏝仕上げにすると表面は綺麗だが、雨の日などは非常に滑りやすくなる

このような違いがあります。

続いて、費用の相場を比較してみましょう。

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土間コンクリート舗装とアスファルト舗装、それぞれの費用の相場は?

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一口に駐車場工事といっても、収容台数などによって広さが異なり、またその地域によっても工事費用に差がありますので一概には言えませんが、ここでは一般的な相場をご紹介をさせていただきます。

施工方法の違い

【土を掘削して砕石を敷き詰め、転圧をして整地する】この工程に関しては土間コンクリート舗装、アスファルト舗装いずれであっても同様です。

大きな違いは【掘削の深さ】で、土間コンクリート舗装の場合、一般的には10cmほどの厚さで施工しますので、掘削は20cmは必要になります。

一方のアスファルト舗装は一般的に5cmほどの厚さで施工しますので、掘削は10cm~15cmとなります。

具体的な工事費用の違い

・土間コンクリート舗装

掘削300円~500円/平米

残土処分1,000円~1,500円/平米

砕石実費300円~400円/平米

コンクリート舗装7,000円~9,000円/平米

平米あたり8,600円~11,400円程度

・アスファルト舗装

掘削300円~500円/平米

残土処分800円~1,100円/平米

砕石実費300円~400円/平米

アスファルト舗装3,000円~4,000円/平米

平米あたり4,400円~6,000円程度

あくまでごく一般的な相場ですのでケースごとに異なりますが、このようになります。

前の項目でもお伝えしたように土間コンクリート舗装はワイヤーメッシュや配筋、目地などを入れる必要がありますのでアスファルト舗装よりも手間が増え単価も高くなる傾向にあります。

なお、土間コンクリート舗装、アスファルト舗装のいずれも施工面積が広くなるほど単価は下がります。

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200平米(㎡)、8台~10台が収容可能な駐車場の工事費用の例

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実際に駐車場に必要なライン引きや車止めなどを含めると、どれくらいの費用が必要になるのでしょうか?

目安としては次のようになります。

  • 東京都

土間コンクリート舗装:1,780,000円~1,850,000円

アスファルト舗装:1,150,000円~1,200,000円

  • 愛知県

土間コンクリート舗装:1,750,000円~1,800,000円

アスファルト舗装:1,110,000円~1,115,000円

  • 大阪府

土間コンクリート舗装:1,750,000円~1,800,000円

アスファルト舗装:1,110,000円~1,115,000円

  • その他地方都市など

土間コンクリート舗装:1,650,000円~1,700,000円

アスファルト舗装:1,000,000円~1,100,000円

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一般家庭の駐車場ではどちらがお得?

単価として見ると土間コンクリート舗装の方が高くなりますが、一般家庭の駐車場程度の施工面積であればアスファルト舗装よりも高いとは言え、大きな差はないと言えるかも知れません。

それよりも重視されているのが「耐久性」という部分です。

アスファルト舗装は経年劣化や磨耗などによる定期的なメンテナンスが必要になるケースが多いため、初期費用は高くついても長期的な目で見た時に安く上がる土間コンクリート舗装が選ばれています。

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駐車場工事にかかるそのほかの費用も把握しておこう!

土地活用などで駐車場経営を考えている方は、土間コンクリート舗装やアスファルト舗装以外にかかる費用についても把握しておいた方が良いでしょう。

  • 整地費用

車の重量に耐えられる地盤にするためには掘削をして砕石を敷き詰めて転圧する工事が欠かせません。

さらに掘削で出た残土の処分費用なども加わるのですが、残土には空気も含まれているためその分、膨張します。

10cm掘削をすると12cm分程度と考えておくのが良いでしょう。

先ほどの200平米の駐車場を例に考えてみると250,000円~300,000円程度の費用を見込んでおいた方が良さそうです。

  • ライン引きと車止め

土間コンクリート舗装やアスファルト舗装を行ったら、その上から車庫の範囲を決定するラインを引くことになります。

相場としては10台50,000円程度というところになります。

ただし完全に四角にするのか、両サイドだけなのか、車庫番号も付けるかなどによって多少変わってきます。

車止めの相場は1つ3,000円~3,500円程度、左右に設置しますので1台あたり6,000円~7,000円というところです。

  • 歩道の切り下げ

道路との出入口を新たに作るという場合は歩道の切り下げ工事が必要になります。

自治体への連絡も必要にになる手間がかかる作業ですので業者に一任する方がスムーズに進みますが、その分費用が高くつきます。

相場としては300,000円~500,000円は見ておいた方が良さそうです。

  • その他

駐車場の管理や運営を委託する場合はその委託費用、精算機や入出庫バーなどを設置する場合はその費用も加算されます。

「駐車場のコンクリート工事は専門業者の相見積りを取ろう」

外構工事は、お付き合いのある地元の業者やハウスメーカだけでなく、エクステリア専門の業者に複数の相見積を取ることがオススメです。

理由は
・ハウスメーカによる中間マージンが発生しないので費用が抑えられる
・業者によって得意分野が異なる
・優れた業者、相性の良い業者が見つかる

希望する施工部位(駐車場、フェンス、カーポート等)が長けた業者に依頼できれば最も安く、施工品質も高いです。

外構リフォームの専門店に複数見積もりして、お得な費用、そして相性のよい業者を探すことが大切です。

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土間コンとアスファルト舗装の違いまとめ

今回は土間コンクリート舗装とアスファルト舗装、それぞれを比較してきました。

一般家庭の駐車場であれば長い目で見て土間コンクリート舗装が良さそうですが、駐車場経営となるとその土地の特徴(雨が多い、雪が多い、夏場は暑いなどなど)や、コンクリート・アスファルトそれぞれの利点・欠点なども踏まえて良く検討する余地がありそうです。

周辺の駐車場がどちらを採用しているかも参考にすると良いでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

35年で過去5,000棟の解体工事を手がけた解体専門店・市川工業の責任者であり、解体協会の理事も務めています。 建物解体工事を中心に産業廃棄物のリサイクル業務を中心に、毎年、年間300件以上の解体工事でお客様とふれあう中で「より良いサービスを提供する解体企業になる」をモットーに、業界のイメージと解体工事の品質向上に力を注いでいます。 現在は新潟県解体工事業協会の理事を務め、解体業界全体の品位向上に力を注いでいます。 資格:一級土木施工管理技士、リサイクル施設技術管理者、解体工事施工技士