【改築】家の建て替え費用の相場は?解体や付帯工事、住宅ローンを選ぶときのポイント

家の建て替えを考えている人もいるのではないでしょうか?

家の建て替えには、費用はいくら位かかるのか、もっとも気になるところだと思います。

もちろん、構造や広さ、設備、付帯工事の有無や地域性など、さまざまな条件によって大きく変わってきます。

しかし、標準的な家を建て替えた場合のある程度の相場は知っておきたいところです。

家の建て替えは人生の一大イベントとも言うべき大切なものであり、多額の費用が必要になるものです。

この記事では、家の建て替え費用の一般的な相場や、住宅ローンについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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家の建て替え費用の一般的な相場

家の建て替え費用

土地、家族の同意、どんな設備が欲しいか、間取りはどうするか…家の建て替えにはさまざまな要素が絡んできます。

しかし、その中でも一番重要になってくるのは、何と言っても「費用」です。

お金がなければ、そもそも何も始まりません。

では、家を建て替える際にどの位の費用が必要なのでしょうか?

実は、私も数年前に家を建て替えしました。

実家の脇に敷地があり、そこに家を建てたので、実質的に土地の購入費用はありません。

当時は実際にいくら必要かなんてよく分からず、建築屋さんと相談しながら進めて行ったのですが、最終的には当初予想していた額より多額の出費になったのを覚えています。

それは一体なぜなのか?

私自身の知識不足のせいではあるのですが、家づくりには意外と知られていない費用が必要になってくるのです。

想定していた金額と大幅に違う(大幅に高い)金額になってしまうと、その後のライフプランに影響を与えたり、後悔してしまったりするかもしれません。

そうならないように、家の建て替え費用について詳しく知っておくことが大切です。

家の建て替え費用の内訳

家の建て替えに必要な費用の内訳は、大きく分けると以下の3つに分類できます。

①本体工事費
②付帯工事費
③諸費用、経費

それでは一つずつ解説していきます。

①本体工事費

家の本体工事、つまり家の建築自体にかかる費用です。

当然、これが一番大きな費用となります。ここをいくらの予算にするかが、一番の肝になるとっても過言ではありません。

ただし、「平均的にいくら」と言えないのが、家の建築費用の難しいところです。

よく、坪〇〇万円という表示を見かけることがありますが、これは、建築会社や構造体、材質などによって様々な価格帯があります。

最近では、ローコスト住宅などの商品も良く見かけます。

ローコスト住宅は、その名の通り「坪30万円台」などといったように、とてもリーズナブルな価格設定になっています。

逆に高級住宅になると「坪60万円~坪80万円台」などといったように、高めの価格帯になってきます。

あくまで一般的な例ですが、通常はその間の価格帯である「坪50万円前後」くらいの住宅が多いと考えて良いでしょう。

②付帯工事費

付帯工事費とは、本体建築工事以外にかかる工事費用です。

例えば、古い家があり、それを改築(建て替え)する場合には、まずその家の解体工事が必要となります。

これも付帯工事費の一つです。

その他にも

  • 土地の造成費用
  • 地盤改良工事費用
  • 外構工事費用

などがこれに該当してきます。

付帯工事は、意外と多額の費用が発生することが多くあります。

各工事がどれくらいかかるのか、費用例を見てみましょう。

解体工事

木造住宅の解体費用は、坪あたり20,000円〜55,000円程度が相場となります。

ただし、広さや構造、その他付帯工事(ガレージの撤去、ブロック塀の撤去など)、重機解体が可能かどうかといった条件によっても大きく変わってきます。

造成工事

「整地」「土盛り」「土止め」といった工事が造成工事になります。

整地費用は400円〜600円程度、土盛り費用は3,500円〜4,500円程度、土止め費用が35,000円〜45,000円程度が相場になります。

いずれも1平方メートルあたりの費用です。土地によっては伐採・抜根費用などが必要になることもあります。

地盤改良工事

地盤の強度を調べた結果、不足していた場合に強度を高めるためにおこなう工事が地盤改良工事です。

1平方メートルあたり1,200円〜1,300円程度が相場とされています。

外構工事

家の周りの設備(塀・門・庭・植栽・車庫など)の工事をまとめて外構工事といいます。

何を設置するのか、どんな材料を使うのか、大きさや強度はどうするか、など条件によって大きく変わってきます。

50万円でできるケースもあれば、300万円かかるケースもあります。

一般的には、2000万円の家なら200万円程度といったように、本体工事費(家を建てる費用)の1割程度に収めるとバランスが良いとされています。

土地購入費用(土地を購入する場合)

土地を購入して新築する場合は、当然ですが土地を購入しなければなりません。

土地の所有者が決めていることが多いため、相場や平均といった基準がありません。

しかし、次のようなものもあります。

  • 公示価格/基準値標準価格(都道府県地価調査価格)
  • 固定資産評価額
  • 相続税路線価

土地ごとに費用が異なるため予測するのが難しいですが、国土交通省が提供しているサイトで標準地や基準地といった土地の価格が確認できるため、参考にしてみてはいかがでしょうか?

※国土交通省 土地総合情報システム

③諸費用

そして、忘れてはいけないのが諸経費です。

実は、この諸費用も意外と費用が膨らむことが少なくありません。

私自身も、住宅を建てる時にこの諸費用を甘く見ていました。

手数料程度でそれ以外には大してかからないだろうと…

ですが、意外と細かな費用が積み重なり、結構な額になってしまうのが諸費用です。

ですので、ご覧の皆さんは家を購入の際には、この諸費用も含めた予算配分を考えて取り組んでいただきたいと思います。

諸費用については価格幅が広すぎるため、具体的な費用の相場について紹介することができませんが、どういったものが諸費用に含まれるのかを知っておくことは大切です。主に、次のようなものが含まれます。

  • 登記費用
  • 印紙代
  • 住宅ローン手続き
  • 火災・地震保険
  • 引っ越し費用
  • 仮住まい費用
  • その他経費

「家を建てる」というと住宅本体のみの費用を考えがちですが、このように、住宅の本体工事費以外にも多額のお金が必要になってきます。

総額を考えて、じっくりと余裕を持たせた予算組みをして頂きたいと思います。

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住宅ローンってどこが一番いいの?

家を建てるとき、ほとんどの人が利用するのが「住宅ローン」です。

現金一括で支払える人もいますが、その後のライフプランもあることから、ほとんどの人は住宅ローンを組みます。

家は、何千万円もする高価な買い物なので、ローンを組んで買う(建て替える)のが現実です。

「家を買う」というより「住宅ローンを買う」と言っても過言ではありません。

金利〇%を30年以上に渡り支払い続けるのが住宅ローンです。

そのため、どこを選ぶのかも慎重に決めなければなりません。

ただし、住宅ローンと一概に言っても、民間機関や公的機関があり、さらにその中でもさまざまな商品が販売されています。

民間機関は銀行を主体としており、公的機関は自治体などで融資してくれる場合があります。

こういった金融機関からお金を借りて、月々返済していく方法です。

金融機関は、貸したお金に金利を付けて利益を得ています。

住宅ローンでネックになってくるのが、この「金利」です。

聞いた事があるかと思いますが、金利には「変動金利」「固定金利」があります。

変動金利とは、金利の変化により返済する金額が変わる事であり、固定金利とは、決めた年数の間は金利変動があろうと、返済する金額は変わらない事です。

どちらが良いのか?というのは難しい問題です。

どちらが良いという答えはありません。

現在は金利が低いので、金利の低い変動金利が有利かもしれません。

しかし、国の政策などで金利が上昇すると、今度はその分返済額が上がってしまいます。

逆に、固定金利では、変動金利より%が少し高いですが、10年や30年などと決めた年数の間は返済額が変わらないので安定はしています。

国の政策などで金利が上昇した場合でも、返済額が高くなってしまうといった心配はなくなります。

割合でいくと、現在は変動金利で契約している人が多いようです。

では、実際に住宅ローンを借りた場合の返済総額を見てみましょう。

例)

  • 借入額 3,000万円
  • 返済期間 30年
  • 金利 固定金利1.5%
  • 月々の返済額(元金+利息) 103,536円
  • 返済総額 37,272,768円
  • 支払利息総額 7,272,769円

このような計算になります。

利息で720万円ですから、結構大きな金額になりますね。

今回の例では、利息1.5%で計算してみましたが、実際には借りられる銀行などによって変わってきますのでお確かめください。

こちらのサイトで住宅ローンの返済シミュレーションが出来ますので、興味があればやってみて下さい。

『住宅ローン返済シミュレーション』

サイト検索で「住宅ローン金利比較」などと検索すると、銀行等の金利比較表があります。

そうしたサイトの情報を参考にして検討するのも一つの方法です。

また、現付合いのある銀行さんがいる場合は、担当者から話を聞くのも良いでしょう。

ただし、今回は土地の購入は計算に入っていないため、もし土地の購入から費用が必要な人は、住宅の次に費用が高い「土地」の費用も視野に入れなければなりません。

いずれにしても、家を買う場合は住宅ローンがほぼ必須になってくると言えます。

世の中の動きを予測することは難しいため、変動金利、固定金利どちらにするかはとても悩むところだと思います。

どの住宅ローンを選ぶかは、将来的なライフプランや家族の意見なども聞いて、慎重に検討することが大切です。

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家の建て替えで幸せになってほしい

新築の家はやっぱり“良い”です。

自分たちで造った家で、家族と過ごすことは最高の幸せだと思います。

しかし、そこに到達するために避けて通れない壁が「建築費用」です。

ここを無理してしまうと、後になって大変な苦労を強いられることになってしまいます。

そうならない為にも、家を建てる前にしっかりとしたライフプランを検討してから、家づくりに取り組みましょう。

この記事を参考に、ぜひ家づくりを成功させて頂きたいと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

35年で過去5,000棟の解体工事を手がけた解体専門店・市川工業の責任者であり、解体協会の理事も務めています。 建物解体工事を中心に産業廃棄物のリサイクル業務を中心に、毎年、年間300件以上の解体工事でお客様とふれあう中で「より良いサービスを提供する解体企業になる」をモットーに、業界のイメージと解体工事の品質向上に力を注いでいます。 現在は新潟県解体工事業協会の理事を務め、解体業界全体の品位向上に力を注いでいます。 資格:一級土木施工管理技士、リサイクル施設技術管理者、解体工事施工技士