「プレハブ」と聞くと、工事現場にある詰め所や仮設住宅などをイメージする人も多いのではないでしょうか?
確かにあのような建物はプレハブです。
ところが、近年ではオシャレなプレハブも増えており、住んでいる人までいると言います。
この記事では、プレハブハウスの基礎知識、ユニットハウスとの違い、プレハブハウスの価格や購入方法、実際に住む際に注意したい点などをまとめています。
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そもそも「プレハブ」とは?ユニットハウスとの違いはなに?
「プレハブ」の語源は英語の「Prefabricated(プレファブリケーテッド/またはPrefabrication)」です。
「Pre」は「あらかじめ」を、「fabricated」は「製作された」を意味します。
つまりプレハブハウスとは「あらかじめ製作された住宅」というわけです。何が製作されているのかと言うと「部品」です。
- プレハブ工法【工場で部品を製作して現場で組み立てる工法】
- プレハブハウス【そのプレハブ工法によって建築された住宅】
まずはこの定義を押さえておきましょう。
そして、似たような言葉で「ユニットハウス」があります。
両者の根本的な違いは「組み立てるタイミング」です。
プレハブハウスが現場で組み立てるのに対し、ユニットハウスは8割ほど工場で製造・組み立てされ、残り2割を現場で組み立てて完成させます。
今では、ほぼ同義で使われているケースも多くありますので、そこまで神経質に違いを探らなくても良いでしょう(この記事でもほぼ同義と捉えていただければと思います)。
プレハブハウスに住める?
仮設住宅になっていることからも分かるように、プレハブハウスに住むことは可能です。
子供の勉強部屋として購入する人、離れとして購入する人、倉庫や事務所、ちょっとした教室の代わりに購入する人などは、実は意外と多くいます。
「物を持たない生活」を選ぶ人も増えていますね。「ミニマル生活」などとも言われますが、必要最低限の物しか持たない人が、さらに住まいも必要最小限を目指してプレハブハウスに住むといったケースがあります。
これまでの「夏は暑く、冬は寒い」といったイメージを覆し、高い断熱性や収納力、機能性、バリアフリー構造、間取りの自由度などを備えたプレハブハウスも誕生しており、今や「住宅を購入する」手段のひとつとして注目を浴びています。
連結させて自由に広さを確保できるものや、材質も鉄骨、木造などが選べたり、二階建てやロフト付き、吹き抜け構造だったりするものなど、さまざまなバリエーションが存在します。
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プレハブハウスの価格や購入方法は?どんなメーカーがあるかもチェック!
プレハブハウスを製造・販売しているメーカーにはナガワ、三協フロンティア、日成ビルド、ショーワ、富士重工、ヨドハウスなどがあります。これらは全国的なメーカーですが、地域に根付いたメーカーも多数存在します。
プレハブハウスは「住宅(やそのパーツ)」をトラックで運ぶことになりますので、「関東地方」「九州地方」「中部地方」など比較的狭い範囲を対象に営業しているメーカーがほとんどです。
メーカーごとに、それぞれ特色や強みが異なりますので、じっくり探してみるのも面白いでしょう。
全国的なメーカー以外にも、お住いの近くでメーカーを探してみると意外とオシャレだったり機能的だったりするプレハブハウスを製造しているメーカーがあるかもしれません。
購入方法は、各メーカーのホームページやネットショップなどがメインになってくるでしょう。
もちろん、商品を見ずに購入するのはリスクがありますので、一度は内見に出かけることをおすすめします。
プレハブハウスの価格は?
価格帯は非常に幅広くなっています。
例えば3坪程度で21万円〜、カスタマイズ可能なカラフルなプレハブハウスで55万円〜、30畳の広々としたタイプで290万円〜、木のぬくもりを感じられるウッドタイプのミニハウスが60万円〜、仮設住宅ほどのタイプで150万円〜などがあります。
自分が組み立てるもの、業者が組み立ててくれるもの、電気設備の有無、キッチンやトイレの有無なども価格に関係してくるので、予算とにらめっこしながら、じっくり探すのがポイントです。
おおよそですが、坪あたり「5〜20万円程度(施工費込み)」をイメージしておくと良いでしょう。
プレハブハウスに住みたい!と思ったときの注意点
プレハブハウスに限らず、小屋などを建築する際、申請が必要になることがあります。
- 都市計画区域または準都市計画区域に建築する場合
- 新築する場合
- 「防災地域」または「準防災地域」に指定されているエリアで増築する場合
- 10平方メートルを超える
上記は一例ですが、このような場合は「建築確認申請」が必要になることがあります。
うっかり建築基準法違反にならないよう、住所を管轄する自治体の建築課に確認しておきましょう。
また、基礎をつくってプレハブハウスを建てた場合、それは建築物となりますので、固定資産税の課税対象となります。
ブロックなどを積んでその上にプレハブハウスを乗せた場合、構造物と見なされ、固定資産税の課税対象にはならないことがありますが、安定性がないため強風で傾く、地震で倒壊する、豪雨で流されるなどのリスクがあることは、しっかり理解しておきましょう。
プレハブハウスのまとめ
近年、プレハブハウスはさまざまなバリエーションが生まれ、普通に生活できるほどクオリティが高いものも増えています。
価格帯は坪あたり5〜20万円を目安に予算を組みましょう。
ただし、電気設備や給排水設備、キッチン、トイレ、バスなどが含まれない場合、別途費用がかかります。
これらをクリアして上手に設置すれば、誰にも邪魔されない、自分だけの楽しい空間が手に入ります。
興味がある人はぜひ、チェックして自分の城を手に入れてみてはいかがでしょうか?
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