千葉県で店舗の内装解体業者を探すには、どのような方法があるのでしょうか?
解体工事はできれば安く済ませたいものですが、安く請け負ってくれる業者を選んでしまうと、手抜き工事をされてしまわないか、金銭トラブルに巻き込まれないか、といった不安も出てくると思います。
この記事では、千葉県での店舗の内装解体費用の相場や、解体業者を探す方法と注意点、信頼できる業者を選ぶためのポイント、トラブル回避のためのポイントなどを解説しています。
千葉県で内装解体業者を探している人、将来的に内装解体工事が必要になる人はぜひ参考にし、信頼できる業者を見つけるための役立ててください。
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千葉県の店舗の内装解体費用の相場
内装の解体費用は、どこまで解体するのか(スケルトン、原状回復等)、工法、工期、立地条件や床面積、付帯工事の有無など、さまざまな要素が絡むことによって大きく変わってきます。
ここでは、一般的とされている店舗の内装解体費用の相場を、実例を交えながら紹介していきます。
ひとつの目安として参考にしてください。
いろいろな店舗の内装解体費用の例
千葉県千葉市
ケーキ屋31坪 54.5万円(17,580円/坪)
千葉県柏市
居酒屋12坪 68.6万円(57,166円/坪)
千葉県船橋市
飲食店11坪 60万円(54,545円/坪)
千葉県市川市
パチンコ店190坪 147.9万円(7,784円/坪)
千葉県千葉市
接骨院17坪 63.6万円(37,412円/坪)
千葉県松戸市
歯科クリニック41坪 188.2万円(45,902円/坪)
上記は一例ですが、このように、床面積のほか、業態などによっても内装解体費用が大きく変わってくることが分かります。
店舗の内装解体費用の目安
次に、床面積に対する内装解体費用の目安を紹介します。ただし、前述のように業態などによって大きく変わってきますので、ご注意ください。
あくまで目安とし、詳しい金額は、解体業者に現地調査を依頼し、見積もりを取ることが大切です。
〜29坪まで 坪あたり3〜7万円程度
30〜49坪まで 坪あたり4〜6万円程度
50坪〜 坪あたり2.5〜5万円程度
床面積が小さい場合、内装解体費用総額は安くても、坪単価としては高くなる傾向にあります。
ここに、業態、店舗の構造、撤去する物や範囲、廃棄物の量、その他付帯工事、原状回復かスケルトンか、といったさまざまな条件が絡んでくることで、解体費用は大きく変わってきます。
千葉県で店舗の内装解体業者を探す方法
すでに何度も店舗を運営してきた経験がある場合、内装解体業者を知っているなどで見つけやすいのですが、初めて探す場合は迷ってしまうかもしれません。
ネット検索や、知人あるいは他のテナントからの紹介、一括見積もりサイトやマッチングサイトといった方法で探すことができますが、信頼できる業者かどうかを判断するのは、それだけでは難しいものです。
不要なトラブルを避け、双方が気持ちよく内装解体工事を進めてもらうには、次にあげるポイントを踏まえて、信頼できる業者かどうか判断しましょう。
信頼できる業者かどうか見分けるポイント
「解体工事業登録」または「建設業許可」
解体工事を請け負うには、都道府県知事への「解体工事業登録」または、都道府県知事や国土交通大臣の「建設業許可」が必要です。
両者の違いは、500万円を超える解体工事を請け負うことができるかどうかです。
解体工事業登録は500万円以下の解体工事しか請け負えません。一方、建設業許可を持っている業者は、上限なく請け負うことができます。
いずれかを済ませている業者がほとんどですので、滅多に出会うものではありませんが、中には無登録や無許可で請け負う業者がいるかもしれません。
内装解体工事を依頼する側としては、念のため知っておいて損はない知識です。
まずは解体業者のホームページにアクセスし
解体工事業登録 千葉県知事(登●)第●●号
建設業許可 国土交通大臣許可(般-●●)第●●号
といった情報が掲載されていれば、登録や許可を済ませている業者と判断できます。
ただし、こうした情報の掲載は義務ではないため、済ませていても掲載していない業者もいます。
その場合は、次のいずれかの方法で確認できます。
解体工事業登録業者名簿の閲覧
千葉県ホームページ「解体工事業の登録について」
- 建設業許可業者一覧
千葉県ホームページ「建設業千葉県知事許可業者一覧について」
国土交通省ホームページ「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」
実績や施工事例、担当者の対応
長年経営している、施工事例が豊富にある、といった業者は、それだけ信頼があると判断できます。
特に内装解体工事の事例が多い業者であるほど、経験に沿った質の良い解体工事を施工してくれるでしょう。
内装解体工事は、残す部分と残さない部分があることや、他のテナントまたはそのビルに出入りする人との距離などが近いことが多くあります。
ビルの共有部もあるため、一般的な家屋などの解体工事よりも慎重さが求められる工事です。
- 内装解体工事に慣れていない
- 意思疎通がうまく図れない
といった業者に依頼した場合、他のテナントや出入りする人(他のテナントの顧客等も含め)に危害や損害を与えてしまったり、共有部を傷つけてしまったり、工事範囲を間違えて残しておくはずの設備を撤去してしまったりといった、思わぬトラブルに巻き込まれるかもしれません。
トラブルを回避する意味でも、経験豊富な業者を選び、かつ担当者と意思疎通が図れる業者を選びたいものです。
見積書の内容をしっかり確認
内装解体工事費用の総額はもちろんですが、見積書に書かれているその他の内容もしっかり確認することが大切です。
「どんな工事が含まれているか」
依頼した工事がすべて含まれているか、余計な工事が含まれていないか等を確認しましょう。
「それぞれの工事にいくらかかるのか」
一式○円といったざっくりしたものではなく、何の解体にいくら、撤去にいくらといった細かい見積書になっているかを確認しましょう。
「不明な金額や項目はないか」
何の工事か分からない項目や金額があれば、その場で確認しておきましょう。
「その他、工期など食い違っている点はないか」
後述しますが、工期や工事範囲といった部分は非常に重要です。しっかり目を通しておきましょう。
過去にトラブルを起こしていないかもチェックできる
こうしたポイントを踏まえた上で探せば、信頼できる内装解体業者に出会える確率は高くなります。
より慎重に探したい場合、過去にトラブルを起こしていないかチェックすることもできます。
国土交通省ホームページ「建設業者の不正行為等に関する情報交換コラボレーションシステム」
このシステムでは、過去に何らかの処分を受けた業者を、処分を受けた日から5年間まで検索することができます。
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千葉県で店舗内装解体業者を探す際の注意点
内装の解体業者を探す際のポイントと一緒に覚えておきましょう。
無登録・無許可の業者は絶対にNG
「解体工事業登録」「建設業許可」いずれも済ませていない業者は、違法に営業している業者です。
依頼する側にも大きなリスクとなるため、たとえ安く施工してくれそう、丁寧に施工してくれそう、と思っても、依頼しないようにしましょう。
安すぎる業者は慎重に判断する
業者の中には、他社の見積もりを見聞きてそれよりも大幅に値下げしてくるという業者もいます。
その値下げに根拠がある場合はまだしも、特に根拠もなく「うちならもっと安くできる」などと極端に値下げを提案してくる業者は、慎重に判断しましょう。
値下げ分の利益を確保する際に、廃棄物の不法投棄といった不適正処理、手抜き工事といったことを働く恐れがあるためです。
廃棄物の不法投棄は社会的問題であり、たとえ未遂であっても発覚し次第、重い罰則が待っています。解体業者のみならず、施主も罰則の対象になることがあるため、廃棄物の取り扱いや処理までの流れを把握しておくことは非常に大切です。
自社で廃棄物を収集運搬する許可がない業者は、別の専門業者に委託するのが一般的です。
その場合、解体業者にはマニフェストと呼ばれる産業廃棄物管理票を発行することが義務付けられています。
マニフェストを発行してもらえるか、写しをもらえるかといったところは事前に確認しておきましょう。
発行できない、写しをもらえないなどの場合、契約については慎重に判断しましょう。
一括見積もりサイトやマッチングサイトのデメリット
簡単な情報を入力するだけで複数の解体業者が瞬時に探せる
- 一括見積もりサイト
- マッチングサイト
といったサービスは、忙しい店舗経営者にとってはたいへん便利なサービスです。
しかし、仲介を挟むということは、どこかで中間マージンが発生していることになります。
サービスを介して紹介を受けた解体業者が、サービス運営元に支払うのが一般的ですが、その分を解体費用に上乗せされていたとしても、素人ではなかなか気づくことができません。
ハウスメーカーや工務店も含め、仲介を挟んだ場合はどこかで中間マージンが発生しており、施主が負担させられる可能性もゼロではないということを知っておきましょう。
解体工事を施工するのは、依頼方法に関わらず解体業者です。
そのため、最初から解体業者に直接依頼することをおすすめします。
内装の解体工事におけるトラブルを回避するために
他のテナントや共有部分を汚損・破損したり、ビルに出入りする第三者に危害を加えてしまったり、といったトラブルも考えられますが、それ以外にも次のようなトラブルがあります。
事前にしっかり確認しておくことで回避できますので、ぜひ覚えておきましょう。
工事範囲の再確認
店舗の場合、ビルやテナントのオーナー(管理者)と契約を結ぶのが一般的です。
そのため、解体工事の前にオーナーと「どこまで解体するのか」を確認することになります。
施主とオーナーとの間で取り決めた工事範囲が、解体業者に正確に伝わらず、残しておいて欲しいものを壊されてしまった、といったトラブルが想定されます。
場合によっては損害を請求されたり、工期の遅れなどによる損害を被ったりすることになるかもしれません。
施主とオーナーで取り決めた後は、必ず解体業者も含めた三者で打ち合わせし、再確認するとともに、記録を書面で残しておきましょう。
処分するもの、しないものの再確認
蛍光灯、パーテーション、空調設備、デスク、イス、電話、その他さまざまな備品が残っている場合、処分するものとしないものは入念に確認しておきましょう。
オーナー
「蛍光灯はすべて外し、次のテナントが入る時に使おうと思っていた」
解体業者
「廃棄物だと思って雑に扱い、ほとんど割れてしまった」
こうしたトラブルも想定できます。
やはり、施主とオーナー、解体業者の三者間で確認しておくことが大切です。
工期の再確認
店舗の場合、一般的なマンションやアパートといった賃貸物件とは異なり、契約期間内(つまり退去日まで)に内装の解体工事まで終わらせなければならない、というケースは少なくありません。
「いつまでに終わらせる」という情報が解体業者に正確に伝わっているかどうかを確認しておきましょう。
また、解体工事中にトラブルが発生し、工期が延びてしまうといったリスクも想定し、解体業者はできるだけ早く(1ヶ月半〜2ヶ月前程度には)見つけておくようにしましょう。
まとめ
千葉県での店舗の内装解体費用の相場、解体業者を探す方法と注意点、トラブルを回避するために押さえておきたいポイントなどを解説してきました。
内装の解体工事は、ある程度の相場こそあるものの、床面積や業態、その他さまざまな要素が絡んで大きく変わってきます。まずは2社程度から見積もりを取り、適正な価格かといったことも含めて比較して選びましょう。
施主、オーナー、そして解体業者三者が納得・満足のいく解体工事にするためには、本当に信頼できる解体業者に出会うことが大切です。
そのためにも、今回解説したポイントや注意点はしっかり押さえておきましょう。
また、施主やオーナーも、早めに決める、入念に確認する、正確に伝えるといったことを意識することで、解体工事がスムーズに進み、トラブル回避にも役立ちます。
三者間での確認も含め、しっかりと意思疎通を図りましょう。
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