納得のいく解体工事を行うために最も重要と言っても過言ではないのが「良い解体業者を選ぶ」ということです。
安いだけで選んでしまうと後悔する結果になってしまう可能性もありますので、解体業者はしっかり見極めたいところです。
今回は横浜市で解体業者を探す方法、そして良い解体業者の見分け方のポイントを解説していきます。
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解体業者の探し方1 神奈川県建物解体業協会から探す
神奈川県には一般社団法人神奈川県建物解体業協会があるのをご存知でしょうか?
1979年に設立され、1984年から社団法人として活動している団体で、2012年より現行の一般社団法人神奈川県建物解体業協会となりました。
神奈川県や横浜市、横須賀市をはじめ多くの自治体と大規模災害時の協定を締結させるなど、積極的に活動を展開している団体でもあります。
このように健全な活動を積極的に展開している団体に所属している解体業者であれば、信頼度が高いと言えます。
解体業者の探し方2 その他の方法
解体業者を探すその他の方法としては、神奈川県のホームページを参照する方法が挙げられます。
解体工事業を営むには「建設業許可」「解体工事業登録」いずれかが必要になります。
神奈川県のホームページでは、上記いずれかの許可または登録が済んでいる業者を公開しています。
上記の名簿に登録されている解体業者であれば、無許可で違法に営業を行っている解体業者ではありませんので、その点の心配はなくなります。
とはいえ、なかなか名簿一覧に目を通すのは時間がかかりますし、また見ただけで優良な解体業者かどうかを判断するのも難しいところです。
知人や近所の方などで解体工事を経験した方がいて、口コミで優良な解体業者が見つかれば良いのですが、なかなかそううまくも行きません。
そこで「一括見積もりサイトで検索」あるいは「工務店やハウスメーカーに仲介を依頼」などの方法が思い浮かんでくると思いますが、その際に注意したい点がありますのでぜひ覚えておきましょう。
最終的に解体工事を行うのは、当然ですが「解体業者」です。
「一括見積もりサイト」や「工務店、ハウスメーカー」を介して解体業者を選んだ場合、中間マージンが発生しているということ、そしてその費用は解体工事費用に組み込まれていることを知っておきましょう。
また、仲介を依頼することで発注や要望が正しく伝わらないケースがあります。たとえば
「この庭木は撤去しないで欲しいと工務店には伝えていたのに撤去されてしまった」
「カーポートも解体して欲しいと頼んだのに聞いていないと言われ、解体するなら別料金がかかると言われた」
「こちらは最初からカーポートの解体費用込みのつもりで見積もりを見ていた」
など、意思疎通がうまくいかず、揉めたり後悔してしまう結果になるリスクがあるのです。
本来不要な出費を抑えるためにも、そして双方が納得し気持ちよく解体工事を終えるためにも、解体工事業者に直接、解体工事を依頼することをおすすめします。
良い解体業者の見分け方とは?
解体業者に関する知識がなくても、ネットで「横浜市 解体業者」と検索すれば簡単に見つけることができる便利な時代になりました。
確かに、神奈川県建物解体業協会、解体工事業登録者および建設業許可業者リストから探すのは至難の業ですので、ネットに頼って探すのは解体業者と繋がりがない方にとって最良の方法と言えるでしょう。
しかしながら、仲介を挟むことでトラブルの元にもなりやすいため、慎重に選ぶ必要があります。
そこで最後に、良い解体業者の見分け方をご紹介します。
まず「建設業許可」または「解体工事業登録」いずれかを済ませてあることが大前提になってきますので、これは覚えておきましょう。
それ以外に重視したいポイントをご紹介します。
実績
不正を働いたりトラブルを起こしたりした解体業者は、建設業許可や解体工事業登録の資格を停止されてしまうことがあります。
長年経営しているという実績がある解体業者なら、過去にそうした問題を起こしていませんので、それだけで信頼度が高いと言えます。
施工事例
ホームページに施工事例が掲載されているかどうか、チェックしておくのもポイントです。
経験が豊富な解体業者であれば効率よく作業を進めてくれますし、解体工事に関する知識がなくても逆に色々とアドバイスをくれることもあります。
自分が解体しようと思っている建物と似たような建物の施工事例があれば費用などもある程度参考にできます。
実績と併せて、施工事例を掲載しているかどうかも見ておきましょう。
ホームページがしっかりしている
解体業者のホームページの中には、会社の所在地が不明確なものや、本当に営業しているのか不安になるようなホームページもあります。
会社案内やスタッフ紹介などコンテンツが充実している解体業者を選びましょう。
スタッフの対応がしっかりしている
解体工事における近隣トラブルで多いのが騒音や振動、粉塵などによるものです。
着工前に解体業者の担当者が近隣へ挨拶に回ってくれることがほとんどですが、その際に大切なのが近隣の方に対する担当者の印象です。
解体業者に問い合わせた際のスタッフの対応がしっかりしていれば、担当者も丁寧に対応してくれる可能性が非常に高いと言えます。
不用意なトラブルを避けるためにも、スタッフや担当者の対応についてもチェックしておきましょう。
そのほか、できれば見ておきたいポイントとして
- 産業廃棄物を自社で運搬収集・処分できる許可を得ている
- 不用品の回収や処分なども一緒にやってもらえる
このような場合、廃棄物の処分費用や不用品の処分費用を別の専門業者に委託する必要がありませんので、その分、解体工事費用を安くできる可能性が高くなります。
上記のポイントを踏まえて解体業者を絞り込んでいき、2社程度から見積もりを取り、最終的に決定するのが良い解体業者を選ぶスムーズな流れです。
なお、見積もりは現地調査を実施して出してもらう訳ですが、その際に「どの作業にいくらかかっているか」が、素人目に見てもわかりやすい内容になっていることがポイントです。
「解体工事一式100万円」などざっくりしすぎている見積もりは逆に後から追加費用が生じる可能性があるため要注意です。
また、他者の見積もりを見て「それならもっとお安くします」など大幅な値下げを提案してきた業者も要注意です。
安いに越したことはありませんし、善意的で嬉しいと感じてしまうかもしれませんが、安くなるということは、解体工事の流れの中でどこかに歪みが生じることを意味します。
特に廃棄物の不法投棄など不適正処分には十分に注意しなければなりません。
不法投棄を行った業者だけでなく、施主も罰せられる可能性があるためです。
さらに併せて、解体工事に必要な届出などの手続きも行ってもらえるか確認しておきましょう。
特に床面積80平米を超える建物の解体には、着工7日前までに建設リサイクル法に基づいた届出が必要になります。
多くの場合、解体業者が代行してくれますが、本来、申請義務は施主にありますので、事前に確認しておきましょう。
その他、道路使用許可が必要だったり、ガードマンの配置が必要だったりする場合も、その手続き等をきちんと行ってくれるのか、確認しておくと安心です。
解体工事は何度も経験するものではありませんが、だからこそ、納得し満足できる解体工事にしたいものです。
良い解体業者の見分け方を参考に、ぜひ優良な解体業者を見つけてください。
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