さいたま市で良い解体業者を探す方法

解体は一生のうち何度も経験するものではありませんので、いざ解体工事を依頼しようと思っても「どんな解体業者を選べば良いのか」はとても難しいところです。

ここではさいたま市で解体業者を探す方法と良い解体業者の見分け方を解説していきます。

【こちらの関連記事もご覧ください】

お問い合わせ

埼玉県建物解体業協会から探す

埼玉県には、解体工事業の健全な発展と、公共の福祉の増進に寄与することを目的として設立された「埼玉県建物解体業協会」という団体が存在します。

2018年4月現在、埼玉県内に所在がある解体工事業を含めた建設業を営む31の会員企業と、埼玉県内外から参加している27の賛助会員企業とで成り立っています。

経営や技術の改善および近代化、解体工事業に関する法制や施策の調査・研究を行うほか「解体工事施工技士」と呼ばれる、国土交通大臣指定の資格を持つ技術管理者の育成をはかり、解体工事における施工技術の向上のため日々活動している団体です。

さいたま市で良い解体工事業者を探すもっとも手っ取り早い手段の一つとして、この埼玉県解体業協会の会員になっている解体業者の中から選ぶ方法が挙げられます。

スポンサーリンク

その他の探し方

さいたま市で良い解体業者を探すその他の方法として、埼玉県のホームページを参照する方法があります。

解体工事業を営むには「建設業許可」または「解体工事業登録」のいずれかが必要になります。

500万円未満の解体工事を請け負うには「解体工事業登録」が、500万円以上の解体工事を請け負うには「建設業許可」がそれぞれ必要になり、「建設業許可」を取得した解体業者は「解体工事業登録」から外れます。

解体業者のそもそもの条件として、上記いずれかの許可または登録を済ませている必要がありますが、解体工事を依頼するのが初めてという人の場合、こうした最低限の条件を知らない可能性もあります。

あるいは、知っていてもどこで確認すれば良いのか分からない可能性もあります。

そこで、埼玉県のホームページを参照するという訳です。埼玉県のホームページでは、上記いずれかの許可または登録を済ませている業者が公開されています。

解体工事業者登録名簿(埼玉県内・外)

埼玉県建設業許可業者名簿

※上記ページ内にそれぞれ一覧が確認できるリンクが貼ってあります。

埼玉県解体業協会、または上記の名簿に登録されている解体業者であれば、無許可で違法に営業している解体業者ではありませんので、最低限の条件をクリアしていることになります。

【解体業者専用】集客支援システム

・なぜ、地方の解体屋さんが3ヶ月先まで予約でいっぱいなのか?
・下請けではなく、お客さんから直接依頼がくるウェブの仕組みとは?
・地元の興味のあるお客さんだけに会社を知ってもらう方法
・解体屋さんを経営して40年で分かった経営安定の秘訣

>>今すぐチェックする

解体業者を選ぶ際の注意点

さいたま市で良い解体業者を探す方法として、埼玉県解体業協会、解体工事業登録、建設業許可などのリスト参考にするという例をご紹介してきましたが、実際に探してみると分かるように、掲載されている業者の数は非常に多いうえ、どの業者が良い業者なのか、一つ一つ確認するには途方も無い時間がかかってしまいます。

たとえば解体工事をした知り合いや親族がいるなど、口コミで直接、解体業者の情報が得られ、良い解体業者が見つかれば簡単なのですが、なかなかそういう人も少ないと思います。

  • どの業者が良い解体業者なのか判断しにくい
  • そもそも良い解体業者の探し方が分からない
  • 数ある解体業者から一つ一つ選ぶ時間や労力が捻出できない

このような理由から「一括見積もりサイト」で解体業者を選んだり「工務店・ハウスメーカー」に依頼して解体業者を紹介してもらったりする人も少なくありません。

しかしながら、そこで注意したい点があります。

「一括見積もりサイト」で探したり「工務店・ハウスメーカー」に依頼したりする前にぜひ知っておいていただきたいポイントです。

そもそも「一括見積もりサイト」「工務店・ハウスメーカー」は解体工事を行いません。

最終的に解体工事を行うのは解体業者です。

つまり「一括見積もりサイト」や「工務店・ハウスメーカー」は「仲介業者」となりますので、当然ながら利益を得るための中間マージンが発生することになります。

具体例をご紹介します。

Aという解体業者が、あなたから直接解体工事の依頼を受けた場合、100万円だったとします。

Aという解体業者が、「一括見積もりサイト」に登録し、それを見たあなたが「一括見積もりサイト」を経由して解体工事を依頼した場合、120万円になる可能性がある、ということです。

この20万円の差額は多くの場合、施主であるあなたが支払うことになりますが、見積書の名目は「諸経費」などとなっているため、それが何の費用かは分かりません。

このように、「一括見積もりサイト」「工務店・ハウスメーカー」を介した場合、中間マージンが発生しているということ、そしてその費用は解体工事費用に組み込まれている可能性が高いということを知っておきましょう。

もう一点、注意したいポイントを挙げるとすると、仲介を依頼することであなたの要望が正しく伝わらず、トラブルになる可能性があるということです。

たとえば

「工務店には、この庭石は残しておいて欲しいと頼んだのに、解体業者に伝わっておらず撤去されてしまった」

「解体後の土地を駐車場にするためきれいに整地して欲しいと頼んでおいたのに、雑な整地で終わってしまった。整地を依頼した旨を伝えると追加費用が発生すると言われた」

このように、あなたと仲介者、解体業者の間で伝達がうまくいかず、何らかのトラブルに発展してしまう可能性が少なからず存在するということです。

本来であれば不要な中間マージンの負担を避けるためにも、あなたと解体業者の双方が納得できて気持ち良い解体工事を行うためにも、解体工事は解体工事業者に直接依頼することをおすすめします。

スポンサーリンク

良い解体業者の見分け方を知ろう!

埼玉県建物解体業協会や解体工事業登録、建設業許可リストから探すのは時間も労力も大きくなってしまいますので、楽に探すことができる「一括見積もりサイト」を利用したり「工務店・ハウスメーカー」に仲介を依頼したり、といった方法を活用したいと思うかもしれませんが、その際の注意点について解説してきました。

確かにネットで検索できる時代ですのでもっとも簡単な方法ではありますが、仲介を挟むことで何らかのトラブルのリスクも増えますので、慎重に選ぶ必要があります。

最後に、自分で解体業者を探す際、良い解体業者を見分けるポイントをご紹介します。

前述のように、解体工事業を営むには「解体工事業登録」あるいは「建設業許可」が必要になりますので、そこは必須条件として押さえておきましょう。

それ以外の部分で、良い解体業者かどうかを見分けるポイントをご紹介します。

実績が豊富かどうか

「解体工事業登録」「建設業許可」を済ませていても、過去に不正を働いたり重大なトラブルを起こしたりした解体業者は、資格停止の処分を受けることがあります。

長年経営していて、かつ過去にそうしたペナルティを受けていない解体業者は、それだけで信頼度が高い解体業者です。

施工事例が掲載されているかどうか

めぼしい解体業者が見つかったら、ぜひホームページを見て施工事例をチェックしましょう。

施工事例が多いということはそれだけ経験が豊富な解体業者ということです。

施主に解体工事に関する知識がなくても、経験から色々とアドバイスをしてくれたり、効率よく解体工事を進めてくれたりするなどメリットも豊富です。

あるいは、施工事例の中に、解体しようと思っている建物と似た建物の施工事例があれば、どれくらいの費用がかかるかある程度参考になります。

ホームページのコンテンツが充実しているかどうか

解体業者のホームページは実にさまざまです。

中にはホームページを持っていない、あるいは連絡先のみ記載しているケースなどもあります。

会社の所在地が分からない解体業者や、実績等が確認できない解体業者はトラブルを回避する意味でできるだけ避け、会社案内やスタッフ紹介などホームページのコンテンツが充実している解体業者を選ぶことをおすすめします。

スタッフの対応がしっかりしているかどうか

解体業者に問い合わせた際のスタッフの対応や、現地調査で来た担当者の対応はしっかりチェックしておきたいポイントです。

解体工事では、着工前に近隣住民に対して挨拶を兼ねてどのような工事を行うのか説明するのが一般的になっています。

解体工事中は騒音、振動、粉塵の飛散による近隣住民とのトラブルが多いのですが、事前に説明し承諾を得ることでそうしたトラブルを避ける目的もあります。

その際の担当者の印象は非常に大切です。

ぶっきらぼうな態度で挨拶されても快く感じませんし、説明が不十分ではトラブルを招く元にもなってしまいます。

解体業者のスタッフや担当者の対応は、みんなが気持ち良く解体工事を終えるためにも非常に重要なポイントと言えるでしょう。

届出や申請をきちんと行ってくれる

解体工事を始めるには、建設リサイクル法に基づく届出や、道路使用許可、ガードマンの配備などが必要なケースも少なくありません。

このうち、建設リサイクル法に基づく届出は、着工の7日前までに、施主の責任で申請する必要がありますが、解体工事が初めてという人の多くはそのことを知りません。

そこで、解体業者が代行してくれるのが一般的になっているのですが、中には代行してくれない解体業者もいます。

すると解体工事が着工できませんので、各種届出や申請をしっかり行ってもらえるかどうかもポイントになってきます。

その他

たとえば、産業廃棄物を自社で運搬収集・処分できる許可を得ている場合、やはり社会的信頼度は高いと言えるでしょう。

そのうえ、廃棄物の収集運搬・処分を他の専門業者に委託する必要がありませんので、その分の費用を抑えることに繋がります。

また、併せて不用品の回収や処分も一緒にやってくれる解体業者であれば、処分費用を抑えられるでしょう。

このように、良い解体業者を選ぶポイントはいくつかあります。

これらを踏まえて解体業者を絞り込んで2社程度から見積もりを取り、最終的に決定するのが良い解体業者を選ぶスムーズな流れです。

なお、他者が出した見積もり金額を見聞きして「うちならもっと安くできる」など、大幅な値下げを提案してきた場合、その解体業者には注意しましょう。

解体工事にはどうしてもある程度の費用がかかってしまいます。

それを大幅に安くするということは、どこかで手抜きをしている可能性が出て来ます。

特に気をつけたいのが、廃棄物の不法投棄や不適正処理です。

解体業者が不法投棄を行い、それが発見された場合、業者だけでなく施主も罰せられる可能性があるためです。

大切な解体工事、後悔したりトラブルに巻き込まれたりしないためにも、今回解説したようなポイントを押さえ、ぜひ良い解体業者を探してください。

【こちらの関連記事もご覧ください】

  1. こういう解体業者は要注意!実際に起きた事件簿!
  2. 解体業界の10年後はどうなる!?解体業界の未来を検証!
  3. 神奈川県内の解体費用の相場と各市の補助金制度をご紹介

【解体事業者向けサービス】営業不要で空き家解体の集客・受注システム

冊子
  • 個人のお客様で数ヶ月先まで予約を埋める方法
  • 営業しないでお客さんが集まるネットの使い方
  • 地元のお客さんを効率的に来店してもらう方法
  • 素人がホームページで集客する3つのステップ

ABOUTこの記事をかいた人

35年で過去5,000棟の解体工事を手がけた解体専門店・市川工業の責任者であり、解体協会の理事も務めています。 建物解体工事を中心に産業廃棄物のリサイクル業務を中心に、毎年、年間300件以上の解体工事でお客様とふれあう中で「より良いサービスを提供する解体企業になる」をモットーに、業界のイメージと解体工事の品質向上に力を注いでいます。 現在は新潟県解体工事業協会の理事を務め、解体業界全体の品位向上に力を注いでいます。 資格:一級土木施工管理技士、リサイクル施設技術管理者、解体工事施工技士