中古住宅をリフォームしたいけれど、費用の相場が分かりにくいと感じる人は多いでしょう。
リフォーム費用の相場は、中古住宅の状況、導入する設備、家族構成、適用される補助金などにより変動します。
そこで、中古住宅のリフォームをするとき、いくら位の費用が必要なのか、いくつかの観点から解説します。
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中古住宅のリフォーム費用は多種多様
中古住宅のリフォーム費用の相場は、条件により変動するため一概に言えませんが、ある程度の目安はあります。
中古住宅であれば相場は350万円程度
中古住宅のリフォーム費用は、平均すると350万円程度。
実際は、100万円以下と安価なものから1000万円以上の高額リフォームまで幅広いことが特徴です。
予算を「~円以内」と設定することが多いことから、「300万円」「500万円」「1000万円」前後の価格帯に集中する傾向があります。
築年数や状態により必要なリフォームが変わってきますので、中古住宅ごとの適性価格を探ることも大切です。
複数のリフォーム業者の見積もりをチェック
リフォーム工事の契約を進めるとき、3社程度に見積もり依頼を出し、リフォームの内容や金額を吟味したうえで1社に絞りましょう。
リフォーム金額があまりに安いと、手抜き工事をされたり希望に合わない内容になったりすることがあります。
コミュニケーションがスムーズにとれるか、アフターサービスはしっかりしているか、サポート体制も含めて検討することがおすすめです。
中古住宅リフォーム費用の相場の考え方
リフォーム費用の相場を調べるとき、金額だけをチェックしてもあまり意味がありません。なぜなら、住宅などの条件面を踏まえて考える必要があるからです。
築年数の経過により膨らむリフォーム費用
中古住宅のリフォームは、大規模なものの比率は減少傾向にあり、ポイントを絞った少額リフォームが主流になりつつあります。
しかしながら、築年数の経過により高額リフォームを実施する人が増加。
築10年以下の中古住宅の場合、300万円以下のリフォームは50%を越えますが、築30年を越えると36%ほどにアップします。
1,000 万円を超えるリフォームは、築10年以下の中古住宅は 3.1%であるのに対して、築30年になると25.2%と比率が跳ね上がります。
築年数ごとに変化するリフォーム内容
築年数によりリフォーム費用の相場が変わる理由のひとつが内容の違いです。
築20年未満の比較的新しい住宅は、水回りのリフォームが中心となるため、200万円程度が相場です。
築30年になると、水回りのリフォームが本格化するため300万円と相場が上昇。
築40年の場合、水回りにくわえて住宅の内装や間取りを変更する必要性が高まるため、500万円ほどに跳ね上がります。
築40年以上の中古住宅となると、骨組以外をまるごと変えるスケルトンリフォームが増え、相場は800万円ほどと高額化します。
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中古住宅の個別のリフォーム費用の相場
中古住宅のリフォームと一言でいっても、工事のポイントはそれぞれ異なります。そこでリフォーム費用の相場を個別にご紹介します。
水回りのリフォーム費用は高額化に注意
中古住宅のリフォームのメインとなるのが、キッチン、お風呂、トイレ、洗面台などの水回り関係。
日ごろの生活に密接に関わるところなので、どこかのタイミングでリフォームしたいと思う人も多いでしょう。
これらをセットでリフォームする場合、150万円から250万円ほどが相場ですが、グレードの高い設備を導入するとさらに高額化します。
そのため水回りのリフォームをする場合は、あらかじめ使える予算を確定してから、内容を決めたほうが安心ですね。
オール電化のリフォームでは家族の人数も考慮
電気料金を効率化する、高齢者の安全性を配慮するなど、さまざまな事情から注目されているのがオール電化のリフォーム。
リフォーム費用の相場は60万円から100万円ほどですが、家族の人数や取り入れる機器により価格が変わります。
家庭ごとに適したオール電化のリフォーム方法や規模が異なりますので、複数の会社に方向性を相談することをおすすめします。
中古住宅のリフォーム費用を抑えるには?
リフォームにどれくらいの費用をかけるのかは、その人の考え方によるところも多いため、予算を超過しそうなときは内容を見直して軌道修正することも一案です。
設備のグレードを見直す
中古住宅をリフォームするとき、「あれもしたい」「これもしたい」と理想を追求しがちです。
老朽化している設備を入れ替える場合、カタログを見て高品質の設備に惹きつけられる人も多いでしょう。
リフォーム向けの設備は、同じメーカーであってもグレードが分かれており、価格の相場はピンキリ。
リフォームの打ち合わせをしているうちに、グレードが高い設備をどんどん取り入れてしまい、予算を大幅に超過してしまった!なんてことも。
そこで、打ち合わせの過程で設備のグレードを見直しながら、不要な高額化を抑えるように心がけましょう。
シンプルな間取りを意識する
中古住宅のリフォーム費用を抑えたいときは、できるだけシンプルな間取りを採用することも一案です。
リフォーム内容を考えるとき、複数の部屋をつくりたい、ロフトをつくりたいなど、アイデアがどんどん膨らむものです。
しかし、間取りが複雑になるほど、必要な建具や壁紙の量や種類、業者の作業内容が増えていき、どんどん上乗せされていきます。
そのため、シンプルな間取りを意識することが、リフォーム費用を抑えるコツです。
助成金を使った中古住宅リフォームの相場
中古住宅のリフォームの相場は、リフォームの内容、導入する設備、住宅の築年数など、さまざまな条件により変動しますが、一定の条件を満たせば助成金にて補うことが可能です。
補助金を利用するための条件
リフォームのための補助金は、国や自治体によるものが複数あり、そのひとつが「長期優良住宅化リフォーム推進事業」と呼ばれるものです。
この補助金は、「評価基準型」、「認定長期優良住宅型」、「高度省エネ型」の3つ種類があり、リフォームの内容から決定されます。
「評価基準型」は、長期優良住宅の認定はないものの、性能が向上するリフォームに対して、100万円を上限に補助金を支給するもの。
「認定長期優良住宅型」は、長期優良住宅の認定を受けたリフォームが対象で、200万円が上限です。
「高度省エネ型」は、「認定長期優良住宅型」のなかでも、とくに省エネルギー性能が高いものに、250万円を上限に支給するものです。
リフォーム費用の補助金が追加される例
「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の場合、リフォーム費用の補助金額が追加されるケースがあります。
ひとつめが、3世代の同居に対応するためのリフォーム工事を実施する場合です。3世代の家族がひとつの住宅で暮らすため、キッチン、浴室、トイレ、玄関をふたつ以上設置する工事が対象となります。
子育てしやすい環境をつくるために工事する場合も、補助金の増額の対象。子供が遊べるようなキッズスペースや料理をしながら見守れる対面キッチンの設置、安全性を高めるための防犯カメラやトイレ・浴室の拡大などが該当します。
まとめ
中古住宅をリフォームする費用の相場は350万円前後であるものの、所有している住宅の状況や補助金の有無などにより、手元資金から支払う金額は変わります。
家族構成により適したリフォームや適用される補助金額が異なるため、実際に支払う金額はケースバイケースです。
そこでリフォーム工事を検討している人は、自分が希望する住まいを実現するために、どのようなリフォームをどのような方法でするのがいいのか、しっかり下調べするようにしましょう。
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