解体工事を依頼する際に気を付けたい10のチェックポイント

解体工事を依頼する前にご覧ください

解体工事なんて一生に一度。

めったに頼む事なんて無いと思いますので、どの様に依頼したら良いか分かりませんよね。

そこで今回は、解体工事を行う際に気を付けて頂きたい点を10ポイントにまとめて解説いたします。

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解体工事を上手に依頼する10の方法

解体工事を業者に依頼する際に以下のポイントを押さえておけば安心です。

POINT 1 相見積をとる

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1社だけの見積りだけでは適正な価格が分かりづらいかと思います。

数社からの相見積りを取る事をオススメします。

数社と言っても2社くらいがベストだと思います。

あまり多くの業者から見積りをとっても、後で断るのも大変になってきますので、多くても3社までにしておいた方が良いと思います。

また、値引きだけにこだわると後々トラブルの元になりかねませんので、担当者の対応や会社の姿勢なども良く確認するようにして下さい。

POINT 2 見積書の内容はどうか

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一番気になるのが工事費だと思いますが、価格面だけでなく見積書の内容を良く見て、希望したとおりの内容になっているか確認して下さい。

特に、解体する物件はもちろんですが、設備の撤去や仮設費なども含まれているか否かを確認して下さい。

中には、解体費用を安くしておいて仮設費や設備撤去費を多めに計上して利益を上げようとする業者もいます。

建物解体の目安としては、「木造2F建て33坪で95万円」とお考え下さい。

中には、値引きと称して50万円~100万円近く値引きする業者もいるようです。

これで本当に適正な見積りとは言えません。

後々の事を考えると安いだけの業者には気をつけて下さい。

ちなみに・・・

仮設備とは:仮囲い足場や敷鉄板養生などの事を言います。

設備撤去とは:ガス・水道・電気・電話などの撤去の事です。

設備の撤去に関しては、お知り合いに設備屋さんや工務店さんなどがいらっしゃれば、ご自分で頼まれるのが一番安心です。

各自治体のホームページなどで、指定業者がご覧いただけます。

POINT 3 近隣対応はするか

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解体工事にかかる前には、必ずご近所の方々に挨拶を行いましょう。

解体工事はその字のとおり、建物を壊す仕事ですから大きな音が出ます。

また、重機や大きなトラックも使用しますので、近隣の方々には多少ご迷惑をお掛けしてしまいます。

事前に近隣の方々にお知らせしておくのとしないのとでは後々のトラブルに大きく影響します。

ご自身で挨拶されるのももちろんですが、業者の営業マンまたは担当者が、影響があると思われるご近所に挨拶するかを確認して下さい。

POINT 4 許可を受けている業者か

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建物を解体するには建設業の許可か解体工事業の登録が必要です。

そして、特に確認しておきたいのが、「廃材の運搬許可」です。

解体した廃材は産業廃棄物となります。

その産業廃棄物を処分場まで運搬する為には「産業廃棄物の収集・運搬」の許可が法律で義務付けてあります。

これは、各県ごとの許可が必要なので、県外での仕事の場合はその県の許可を受けているか確認して下さい。

これに違反した場合は重い行政処分が下されてしまいますので、特に確認が必要です。

収集運搬の許可書のコピーをもらうのが一番ベストです。

POINT 5 廃材の処分先はどこか

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最近、問題になっているのが廃棄物の不法投棄です。

解体した残物をどこの処分場で、どのように処理しているのかをしっかり確認して下さい。

もし依頼した業者が、金額を浮かせるなどの理由で不法投棄を行った場合は、その業者はもちろんの事、施主さんまでもが罰せられる事もあるらしいので、確実に確認をしておいて下さい。

また、中には自社で処分場を保有しているので、全て自社処分という業者さんもいらっしゃいます。

しかし、廃材の種類によっては最終的に処分する場所(最終処分場)が別のところに依頼するのがほとんどです。

何をどこの最終処分場へ持っていくのかまで確認できたら一番良いと思います。

ここでも、処分業の許可書や最終処分場との契約書のコピーを見せてもらえれば確実です。

もしここで、返事を濁すようでであれば要注意です。

POINT 6 実績はどの位あるのか

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解体工事に関しては、どうしても実績が必要という訳ではありません。

誰だって最初から実績のある人なんていないのですから。

でも、まったくの初心者より実績のあるプロのほうが安心できますよね。

今までにどの位実績があるのか?同じような物件はやったことがあるのか?など確認するのも良いと思います。

また、従事する職人さんたちも資格を持ったエキスパート集団であるかも確認したいところです。

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POINT 7 実際の施工は誰が行うのか

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実際の施工方法には2つのパターンがあります。

1つは、工事そのものを外注へだす、いわゆる下請を使う場合です。

そしてもう1つは、自社の施工班で工事を行う、直接施工の2パターンです。

どちらの方法でも、行う作業内容的には同じなのですが、やはりトータル的に見てオススメなのが、自社施工をする会社です。

外注施工ですと、もし何らかのトラブルがあった場合などに、責任の所在が不明になったり細かな連絡が行き届かないという事が危惧されます。

その点直接施工であれば、責任はすべてその会社にありますし、細かな連絡や対応もすばやく出来ます。

また、金額の面でも変わってきます。

外注に出す場合は、どうしても会社の経費というものが掛かってきてしまいますので、工事費が高くなりがちです。

直営であれば、経費などはその会社だけで済みますので、その分安くすることが出来ます。

その辺も担当者に確認して下さい。

POINT 8 届出書類関係はやってくれるか

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解体工事に際して、各市町村に届け出なければならない書類があります。

以下に主だった届出必要書類を記載しておきます。

① 解体届け… 80m2(24坪)以上の建物に限り、工事着手7日前までに各市町村に届出が必要です。

② 道路使用許可証…国道、県道及び市道を使っての作業になる場合に、警察に届け出る書類です。

③ ガス・水道立会願…ガス・水道栓がどこにあるか立会いして確認していただく書類です。ガス水道局に届出が必要です。

POINT 9 担当者の対応はどうか

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業者を選ぶ基準として、その会社の規模や姿勢も大切ですが、まずは営業担当者の対応を良く見て下さい。

お客様と最初に接するのは、会社ではなく営業担当者です。

ほとんどの会社では営業マンが窓口になり、打ち合わせから契約まで行っています。

いわば会社の顔なのです。

その営業マンの対応が曖昧だったり、いい加減ではしっかり出来るのか心配になってしまいます。

大きい規模の会社でも、営業マンをみればその会社の内情が分かります。

大切なお金を預けるわけですから、信頼のおける相手かどうかを見極めましょう。

POINT 10 アフターフォローはどうなっているか

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どのような仕事でも一緒ですが、アフターフォローや保障があれば安心して任せられると思います。

工事が終わったあとに、もし何らかのトラブルがあった場合に「終わった工事は関係ない」というような事では、後々が不安だと思います。

ある所でこの様な事例がありました。

解体工事が終わって、1週間くらい経ってから隣接しているお隣の外壁に損傷が見つかったのです。

明らかに解体工事の際に付けてしまった傷だと分かりました。

施主さんはその業者に連絡を取りましたが、業者は知らぬ存ぜぬの一点張りで話になりません。

結局その補修は施主さん自身が行う羽目になってしまいました。

このような事がない様に、どんなアフターフォローまたは保証制度があるのかをしっかり確認しておいてください。

後々のトラブル防止になります。

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解体工事で後悔してほしくない!

以上、解体工事依頼の際に注意したい10のポイントをあげさせていただきました。

この他にもまだ確認すべき項目はあるかと思いますが、最低限これだけ確認しておけば、「後悔しない解体工事」が出来ると思います。

もし、解体工事が必要になった際にはこちらの内容を参考にして頂けたら幸いです。

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ABOUTこの記事をかいた人

35年で過去5,000棟の解体工事を手がけた解体専門店・市川工業の責任者であり、解体協会の理事も務めています。 建物解体工事を中心に産業廃棄物のリサイクル業務を中心に、毎年、年間300件以上の解体工事でお客様とふれあう中で「より良いサービスを提供する解体企業になる」をモットーに、業界のイメージと解体工事の品質向上に力を注いでいます。 現在は新潟県解体工事業協会の理事を務め、解体業界全体の品位向上に力を注いでいます。 資格:一級土木施工管理技士、リサイクル施設技術管理者、解体工事施工技士