上越市の解体工事の特徴とは?

新潟市、長岡市に次いで新潟県第3位の人口を擁する上越市、解体工事にはどのような特徴があるのでしょうか?

冬が到来する前に解体工事を依頼した方が良い理由なども交えながら解説していきます。

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上越市の解体工事の特徴とは?

国土交通省による、2017年着工建築物数の構造による内訳において木造が60%を占めるなど、上越市は木造建築物(木造住宅)が多い地域で、それに伴って解体工事も木造が多いという特徴があります。

上越市では高田地区など古い木造建築物が多い地区もあり、地震や火災などによる被害拡大が懸念されています。

被害拡大を少しでも軽減すべく、上越市は「耐震改修促進計画」において木造建築物の耐震診断および耐震改修の補助を積極的に行ったり、空き家等除去(解体)費用の補助を行うなどし、災害に強いまちづくり、そして市民の生命や財産を守れるまちづくりを目指しています。

それでは、続いて上越市の解体費用の相場を見てみましょう。

木造の解体

上越市で最も多い木造の解体費用の相場は坪あたり24,000円~29,000円程度と言われていますが、構造やその他さまざまな条件によって大きく変わってきます。

鉄骨造の解体

木造よりも解体に手間がかかることもあり、上越市における鉄骨造の建築物の解体費用の相場は坪あたり25,000円~35,000円程度となっています。

鉄筋コンクリート造の解体

鉄骨造よりもさらに解体に手間がかかるため、30,000円~50,000円程度と解体費用の相場も高くなっています。

その他の建築物の解体

実は上越市で意外と多いのが、昔ながらの土蔵の解体です。

土壁の処分など、一般的な住宅とはまた違った工程が生じることもあり、解体費用の相場は坪あたり35,000円~50,000円程度と言われています。

その他、物置や倉庫などは坪あたり12,000円~25,000円程度が相場と言われています。

このように建物の構造や種別、その他さまざまな条件によって解体費用が大きく異なりますが、上越市の解体費用の相場は全国的に見ても極端に高い、または安いということはありません。

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上越市で解体工事を依頼するなら冬が到来する前が良い?その理由とは

上越市で解体工事を依頼するなら冬が到来する直前の時期は避けた方が良いと言われています。

その理由はどこにあるのでしょうか?

そもそも、豪雪地帯である上越市は冬場に雪が降ってしまうとなかなか解体工事が進まず、中止になってしまうことも少なくありません。

そのため、解体工事を考えている方の多くが、冬が来る直前に駆け込みで依頼するようになります。

解体業者からすれば

解体工事の依頼が増える→すべての依頼を受けきれなくなる→どうしても条件が良い案件を優先しなければならない

という状況になってしまう訳です。

とはいえ、解体工事を依頼する側から言えば、冬の豪雪で倒壊してしまう危険もありますし、倒壊はせずとも雪下ろしなど重労働による負担が大きくなってしまいますので

「なんとかして雪が降る前に解体工事をお願いしたい」

と思うのが自然です。

しかしながら前述のように、すでに解体工事の依頼が集中している業者では受け切れません。

そのため、少しくらい解体工事費用が高くても解体工事を請け負ってくれる業者を探さなければならなくなってしまうのです。

こうした背景があり、冬場は解体工事費用が高騰してしまうため、どうしてもその時期でなければ解体工事が行えない場合を除き、冬が到来する前、それもなるべく早い時期に依頼しておくことが、解体工事費用を抑えるという意味でも大切になってくるのです。

ちなみに、建設業界の閑散期と言われているのは4月~6月です。

もし解体工事の期日に余裕がある場合、解体工事を依頼しやすく、費用の高騰もしにくい閑散期を見計らって依頼してみてはいかがでしょうか?

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上越市で解体工事をするなら補助金制度を上手に活用しよう

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上越市の解体工事の特徴や費用の相場、解体工事を依頼するタイミングなどについて解説してきました。

いま現在、解体工事を考えている方、あるいは将来的に解体工事を行うかもしれない方は、ぜひ上越市が行っている「空き家等除去費補助」制度を活用しましょう。

この制度は「特定空き家等除去費補助」および「空き家等除去費補助」に分かれています。

特定空き家等とは?

平成27年5月26日に完全施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法(通称:空き家対策特別措置法/空き家法)」において規定されており、自治体が

  1. 著しく保安上の危険となるおそれがある空き家
  2. 著しく衛生上の有害となるおそれがある空き家

と認定した場合に特定空き家に指定されます。

自治体から改善を求められ、一定期間の猶予を以ってもその勧告や命令に従わない場合(改善が完了しない場合も含む)、解体など強制処分ができるようになるという法律です。

市税に未納がない特定空き家等の所有者で、市県民税所得割非課税世帯または低所得者層世帯(世帯全員の月額所得金額が15万8,000円以下)に該当する方が申請対象となります。

  1. 申請者または申請者の3親等以内の方が除去後の跡地に建築物を建築しないこと
  2. 除去した空き家等の敷地が周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう、適正な維持管理に努めること

という条件付きですが、解体工事費用及びそれによって生じた廃棄物等の処分費用のうち、50万円を上限に2分の1まで補助してくれるという内容です。

多くの自治体は、この特定空き家の解体工事に対する補助金制度を設けているケースが多いのですが、上越市ではそれ以外の空き家、つまり特定空き家に指定されていない空き家に関する解体工事に対しても補助金制度を設けているという特徴があります。

特定空き家等に指定されていない、空き家等除去費補助の対象となるのは、市税に未納がない空き家等の個人所有者等です。

  1. 空き家等の除去後の跡地が地域活性化(ポケットパーク等)に10年以上提供されること
  2. 除去した空き家等の敷地が周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう、適正な維持管理に努めること

が条件となりますが、解体工事費用及びそれによって生じた廃棄物等の処分費用のうち、50万円を上限に2分の1まで補助してくれるという内容です。

いずれも、解体工事着工前に交付を申請し、交付の決定を受ける必要がありますのでご注意ください。

なお、制度の条件や内容などは変更になる可能性もありますので、最新情報は上越市ホームページでご確認ください。

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安心できる良い解体業者を選びましょう

安心でき、かつ納得のいく解体工事を行うために最も重要と言っても過言ではないのが「良い解体業者選び」です。

上越市や新潟県内には多数の解体業者が存在しますので、いざ解体工事を依頼しようと思った時に迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?

そこで最後にご紹介するのは解体業者探しに迷った場合、ぜひ参考にしてほしいサイトです。

解体工事の施工を営む事業主で構成された「一般社団法人 新潟県解体工事業協会」という団体があるのですが、そこに会員として掲載されている解体業者の中から選ぶという方法です。

建設業許可を得ている解体業者で、かつ産業廃棄物収集運搬の許可を受けている解体業者が上越・中越・下越地区ごとに登録されています。社会的にも信頼性の高い解体業者ばかりですので、ぜひ解体業者選びの参考に活用してみてはいかがでしょうか。

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ABOUTこの記事をかいた人

35年で過去5,000棟の解体工事を手がけた解体専門店・市川工業の責任者であり、解体協会の理事も務めています。 建物解体工事を中心に産業廃棄物のリサイクル業務を中心に、毎年、年間300件以上の解体工事でお客様とふれあう中で「より良いサービスを提供する解体企業になる」をモットーに、業界のイメージと解体工事の品質向上に力を注いでいます。 現在は新潟県解体工事業協会の理事を務め、解体業界全体の品位向上に力を注いでいます。 資格:一級土木施工管理技士、リサイクル施設技術管理者、解体工事施工技士