不動産を売買する際には一般的に不動産仲介会社に依頼をしますが、全国に数ある不動産仲介会社の中からどこに依頼をしたらベストなのかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
不動産仲介会社には、CMなどでおなじみの大手仲介会社の他にも、地元に密着した仲介会社、マンションまたは戸建てを専門とする仲介会社などがあります。
それぞれの不動産仲介会社には特色があり、不動産の種類や地域などで、選ぶべき仲介会社が異なります。
不動産の売買は金額も大きいため、仲介会社選びは慎重に行う必要があるでしょう。
そこで、この記事では、時間をかけずに適切な仲介会社を探すための選び方やおすすめの不動産仲介会社のサイトをランキング形式でご紹介していきます。
不動産仲介会社を選ぶための参考にしていただけたら幸いです。
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不動産仲介サイトおすすめランキング
不動産仲介会社が運営しているサイトでは、多くの場合、不動産売買のためのコンテンツが用意されています。
ここでは、不動産売買の仲介実績をもとにランキングTOP10の不動産仲介サイトをご紹介していきます。
不動産売買の仲介実績は12位ですが、顧客満足度ランキングで1位という点や、不動産買取の「すみなび」を運営しておりコンテンツのわかりやすさがあることからランキングにランクインしています。
住友林業が母体ということから、住宅事業に関して豊富な実績があります。
ライオンズマンションやサーパスマンションで有名な不動産会社で、ここ数年は買い取りの事業に力を入れることで収益を伸ばしています。
年間取引ではマンションの割合が96%もあり、マンション売買の仲介を考えている人におすすめです。
仲介実績で8位の三菱地所リアルエステートサービスや三菱地所ハウスネット、アーバンライフ住宅販売が情報を提供しているのが、三菱地所の住まいリレーです。
三菱地所リアルエステートサービスは法人向けの不動産に特化しており、三菱地所ハウスネットが個人向けの仲介を行っています。
平均で10年の経験がある営業担当がいることや、宅地建物取引士の数も多く、対応の良さに定評があるのがみずほフィナンシャル・グループのみずほ不動産販売です。
建物状況や敷地の調査サービスや、売却に関するサービスも充実しています。
そして、自社アンケートでは91%の売り手が「また取引したい」と答えています。
関東や中部、関西に店舗を構える三菱UFJ不動産販売は、三菱UFJフィナンシャル・グループの不動産会社です。
引っ越しやホームセキュリティ、生命保険や損害保険の会社を紹介するなど、建物状況や敷地調査の他にもサービスがあり、住替えのために住宅を売却する方に対して、充実したサービスを行っています。
三井住友信託銀行のグループ会社で、ローン手続きなどがワンストップでできる利点があります。
信託財産としての不動産活用以外にも、空き家トータルサポートや設備修理、測量調査などのサポートもあり、一般消費者向けの仲介にも強みがあります。
他にも相続や遺言といったサービスもあり、幅広くサービスを提供しています。
ネット集客に力を入れている野村不動産のサイトで、17万人の会員がおり、登録すると写真や動画で物件を公開することができるようになります。
顧客満足度で戸建ての売却で1位に位置するなど、高い評価を得ています。
サービスも充実しており、ハウスクリーニングなど売却時の印象を良くするためのサポートなどもあります。
東急沿線の首都圏に強い不動産仲介会社で、宅地建物取引士の資格をもつ営業担当が97%在籍しており、安心して仲介を依頼することが出来ます。
不動産に関する新しいサービスを積極的に取り入れており、他の不動産会社がそれに追従するという図式が近年続いています。
取引の7割が一般消費者向けの仲介で、前年を上回る業績をあげています。
関西圏では三井のリハウス以上の集客数がある住友不動産販売が運営する不動産仲介サイトです。
Stepは260店舗ほどの店舗を全国に持ち、その数は業界2位となっています。
また売買仲介の件数や売上高も業界2位で、売却のために印象を良くするためのサポートなども充実しています。
三井不動産リアルティの仲介部門である三井のリハウスは、長年ランキング1位の座にあり、不動産仲介会社の中でもトップ企業として知られています。
売買の際に安心できるサポートも充実しており、トラブル回避のための方策も十分に取られています。
また、サイト内では不動産購入のための検索の他に、売却物件周辺の購入検討社情報や相場情報をチェックすることができます。
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仲介を依頼する不動産会社の選び方
不動産仲介サイトについて見てきたところで、ここからは不動産仲介会社の選び方についてご紹介していきます。
大手不動産会社と地域密着型の不動産会社
ランキングでは大手不動産会社についてご紹介してきましたが、ここでは地域密着型の不動産会社をふまえてそれぞれの特徴について確認していきましょう。
大手不動産会社
資金力があり広告などで知名度も高い大手の不動産会社は、集客力があり顧客も多いという特徴があります。
また対応地域が広く、宅地建物取引士の資格を持った社員も多く在籍しているため、安心して仲介を依頼することが出来ます。
地域密着型の不動産会社
大手不動産に比べると知名度が低く、集客力や仲介力などはそれぞれの力量によりさまざまです。
長年地域に密着していることから、地元の特色を強みにすることが出来るという特徴があります。
また、得意分野に特化している場合、販売力が大手よりもあるということもあるので、リサーチをしておいたほうがいいでしょう。
仲介力がある会社に依頼する
不動産仲介会社に売買を依頼する際には、仲介力がある会社に依頼するようにします。
というのも、仲介力がなければ不動産はいつまでたっても売れることがなく残ってしまいます。
仲介力を確認するには「集客方法の数」「顧客情報の数」「物件や地域の情報」についてどれだけのものを持ってるかが重要になります。
集客方法に広告やweb集客など、どれくらいの方法があるのか、得意な集客方法は何なのかなど、確認するようにしましょう。
また、顧客情報についてどの程度あるのか、買主候補になる人がどれくらいいるのかということについても確認します。
さらに、売却物件がある地域の治安や住民、需要などについてどれくらいの知識があるのかについても聞いておきましょう。
得意の分野について確認する
不動産会社が得意とするのが、どの分野なのか確認しましょう。
売買よりも賃貸を得意とする不動産会社に依頼するよりは、不動産売買を得意とする会社に依頼したいですよね。
広告の内容をみて、売買と賃貸の比率を見たり、相談した際の反応を見て得意な分野について確認してもいいでしょう。
口コミを確認する
インターネットの口コミがあれば、チェックするようにしましょう。
不確実な情報である可能性もあるため、判断材料としては劣りますが、中には有用な情報としての口コミもあるので、ひとつの材料として確認しておきましょう。
スタッフの対応がいいか確認する
不動産売買には長い期間が必要なため、しっかりとした対応をしてくれる担当者でないと、不安になってしまいます。
スタッフの電話応対や身なりなど、社員教育が行き届いている会社か確認するようにしましょう。
また、説明をわかりやすくしてくれるかという点も重要です。
同じ目線にたってくれる担当者であれば、相談もしやすく順調に進めていくことができるでしょう。
不動産仲介を依頼する際の注意点
不動産の仲介を依頼する前に、注意すべきポイントについてご紹介していきます。
安心して任せられる仲介会社を選ぶためにも、確認するようにしましょう。
焦って決めない
不動産をスムーズに売却するためには、集客力や販売力を持った仲介会社に依頼することが必須です。
仲介会社を早く決めたいという気持ちはわかりますが、選ぶ際には焦って決めてしまわないようにしましょう。
会社の特徴や第一印象、査定額などからこの会社に依頼しようとすぐに決めるのではなく、一旦立ち止まって他の仲介会社と比較する時間をまず取るようにしましょう。
査定額で決めない
査定額が高い会社とすぐに契約しないようにしましょう。
不動産の査定額は、そのまま売却価格とはなりません。
査定額の高さではなく、どうしてその金額になるのか、根拠についてしっかりと提示してもらう必要があります。
具体的な内容を受けられない場合は、リストから外すようにしましょう。
適切な査定額か判断する
不動産仲介会社から提示された査定額が適切かどうか判断するためには、相場や他の会社から提示された査定額と比較します。
不動産の相場は、同じ条件の不動産がいくらで売れたのか、下記のサイトなどで調べることで確認することが出来ます。
住宅の状態や周辺環境といった要因などで金額が変わるため、実際には相場とは異なる金額になることがありますが、判断材料として相場を使えるようにしておきましょう。
それから、複数社に査定を依頼することで、それぞれの会社の査定の根拠を知ることができ、比較検討のための情報を得ることができます。
一括査定サイトを利用する
不動産仲介会社を選ぶために、複数社に査定依頼するさいに便利なのが一括査定サイトです。
大手不動産会社だけでなく地域密着型の不動産会社にも依頼することができるため、効率よく進めていくことができます。
下記でご紹介するサイトを組み合わせて利用することで、不動産仲介会社選びをより効率的に行うことができます。
大都市向けの一括査定サイト
3大都市圏や札幌市、福岡市などで不動産の売却を検討している場合に活用できるサイトです。
大手不動産6社によって運営されている一括査定サイトのすまいValueです。
大手に仲介を依頼したい場合や人口の多い都市部に不動産がある場合に効果的に使えるサイトです。
6社合計で不動産流通の4割を占めており、確実に売却を進めたいという場合におすすめです。
Yahoo!とソニーが運営するサイトで、大手だけでなく中堅、地域密着型の仲介会社に査定を依頼することができます。
Yahoo!不動産で物件情報を掲載できるため、幅広く宣伝することが可能です。
査定依頼を最大9社同時に依頼できるため、気になる仲介会社を一度により多く見ることができます。
大都市以外向けの一括査定サイト
大都市以外のエリアで不動産売買をする際に活用できるサイトです。
中堅や地域密着型の仲介会社など約1,000社と提携しているサイトで、よりたくさんの不動産会社から査定を受けたい場合におすすめです。
サポート体制もしっかりとしており、イエローカードという制度があり悪徳業者を徹底的に排除しています。
また、面談相談やお断り代行といったサービスもあります。
提携する不動産仲介会社が約1,600社あり、大手から地域密着型の仲介会社まで見つけることができます。
人口が少ないエリアでも対応してくれる会社を見つけやすく、チャット形式なので簡単に依頼することができます。
不動産仲介会社、約1,400社と提携しており、対応していない地域に関しても不動産会社を探してくれるというサービスがあるサイトです。
地域密着型の不動産仲介会社を見つけたいという場合や、他で対応してくれる会社が見つからなかったという場合におすすめです。
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不動産仲介サイトまとめ
不動産仲介会社は全国に数多くあり、どこに売買を任せたら良いのか悩んでしまいます。
大手にはコンプライアンスの取り組みやトラブルを回避するためのノウハウを持っている強みがあり、一方地域密着型の不動産仲介会社には、地元ならではの情報収集能力があります。
不動産の査定額や売買にかかる時間、それにスタッフの熱意など、仲介会社を選ぶためのポイントを押さえつつ、納得のいく取引ができる会社に依頼できるようにしましょう。
また、複数の仲介会社に査定依頼をし、しっかりと比較をすることが大切です。
今回ご紹介した内容をもとに、安心して任せられる不動産仲介会社に依頼できるようにしていきましょう。